大阪心霊巡り
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第一章
大阪心霊巡り
小路陽菜の趣味の一つに心霊スポット巡りがある、それでよく本やネットで心霊スポットのチェックをしているが。
この日もそうでだ、スマホで心霊スポットをチェックしてから友人達に言った。
「大阪城の方で出るらしいわ」
「幽霊が?」
「そうだっていうの」
「そう、落ち武者が出るらしいのよ」
こう友人達に話すのだった。
「何でもね」
「大坂の陣があったから」
「その時に死んだ人?」
「その人の幽霊なのね」
「落ち武者ってことは」
「そうみたい。夜の十二時にね」
陽菜は出る時間のことも話した。
「髪の毛は髷がほどけていて」
「落ち武者独特の状況になってるのね」
「そうなのね」
「そう、そして鎧を着ていて刀を持っていて血塗れの形相で」
出るという落ち武者の姿をさらに話していく。
「あちこちに矢が突き刺さっていて」
「大阪城のところを歩いてるの」
「そうなの」
「そうらしいのよ」
こう友人達に話すのだった。
「何でもね」
「そうした話結構あるわよ」
「大阪だけじゃなくてね」
「日本のあちこちにね」
「もう定番よね」
友人達は陽菜の話を聞いてからその陽菜に答えた。
「激しい戦いがあったお城跡はね」
「確か北陸の方でもあったわよね」
「そうそう、本当に何処にでもね」
「あるわよね」
「そうしたお話は」
「それが大阪にもあるらしいから」
それでとだ、陽菜は友人達にさらに話した。
「今度夜の十二時にね」
「実際になの」
「大阪城の方に行くの」
「そうするの」
「ええ、本当に出るのかどうかね」
心霊マニアとしてとだ、陽菜は友人達に答えた。
「観に行きたいわ」
「実際になのね」
「観に行くのね」
「そうするのね」
「ええ、そうしたいわ」
陽菜は友人達にこう話してだった、彼女達にさらに言った。
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