進め!ブラックマジシャンガール!
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千葉:「おめぇは田中…」
ツカサ:「田中君…どうして…」
田中:「ツカサと別れた後、俺たちも
学校に向かったんだ」
ツカサ:「えっ、田中君達も?」
柳:「まぁ、着いたら学校閉まってたけど」
丸井:「下校中の奴に聞いたら
お前と夜上が一緒に帰ったって言ってたから、
こっちの道を辿ってきたんだよ」
田中:「まさか、リアルレアハンターの
千葉まで居るなんてな」
マジシャンガール(田中君…)
リグラス(なんてベストなタイミングでしょう!)
ホーリーエルフ(絡まれ”あるある”ね)
ソニックバード(でかした田中!早く
そいつらやっちまえ!数ならこっちが上だ!)
エルフの剣士(待て。田中少年は今、
気になる事を口にしたぞ)
ツカサ:「リアルレアハンター?」
田中:「そいつの別名さ。そいつにカードを
見せると必ずそのカードが紛失するって、
最近下級生や同級生が噂してるんだ」
柳:「証拠が無いから、盗られた奴は
何も言えないみたいだしな」
丸井:「グールズじゃん」
ツカサ:「じゃあやっぱり、この
デーモンの召喚は夜上君の…」
千葉:「リアルレアハンターだと?人聞きの悪い。
俺がいつカードを盗んだってんだよ」
2組の男子1:「そうだ!それこそ証拠が
ねぇじゃねーかよ!」
2組の男子2:「適当な事抜かすと、お前らも
ぶっとばすぞ!」
田中:「証拠ねぇ…。なら、そのカードと
夜上のランドセルを警察に持って行って
指紋鑑定でもしてもらうか?
いや、この際デッキごと持って行って、
お前以外の指紋が見つかれば、
どのカードが誰の物なのか、
全部分かるだろうよ」
千葉:「ぐっ…警察……」
柳:「それにお前今日の5時間目に、
トイレに行くって言って教室を出たそうじゃ
ねぇか。さっき下校中の
2組の奴に聞き込みしたら、
そんな事を言っていたよ」
丸井:「1組の奴じゃないとなると、
犯人は2組、もしくは3組の奴しか
いないからな。俺たちが移動教室だって事を
良いことに、1組に侵入したんだろ」
田中:「ツカサと夜上にカードを返せ。
そうすれば、警察には黙っといてやる」
リグラス(おぉ、なんて凛々しいのでしょう!)
エルフの剣士(これで千葉少年は言い逃れ出来ん)
ホーリーエルフ(今よ!被疑者を確保なさい!)
千葉:「チっ……ほらよ」
田中君達に言い詰められた千葉君は、
大人しく主と夜上君にカードを返した。
ツカサ:「千葉君……」
千葉:「お前ら覚えてろよ。
絶対許さねーからな!」
ツカサ:「あ、待って千葉君!」
千葉:「なんだようっせーな!カードは
返しただろうが!」
ツカサ:「千葉君…どうして人のカードを
盗んだりするの?」
千葉:「あ?」
ツカサ:「カードは自分で集めるから
嬉しいんじゃないか…なのにどうして
人から盗んだりするの?」
千葉:「チっ……」ドンッ
ツカサ:「うっ!」
マジシャンガール(主!!)
田中:「ツカサ!」
千葉:「いちいちうるせぇんだよ!
二度と話しかけてくんじゃねぇ!!」
主を押し倒した千葉君は、仲間の同級生を
連れて去って行った。
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