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転生旅行

作者:銀の梟
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第十八部[Fate物語]
原作開始前
  第二の物語[あ、バベッた]

 
前書き
前回のあらすじ

八大神話・・・作者が勝手に決めました。

神代の一般人・・・「皆、丸太は持ったな」

ヒョッコリ産れる日本神話・・・もう少し後にする予定だったけど日本列島が出来た時期が・・・

人造の物より神造の物が多い時代

クロウ・・・弟子を取る

ヘカテー(クロウの弟子)・・・ギルガメッシュプロトタイプ

クロウ・・・「陣地作成EX・・・アトランティス作成」
      正直国産みの権能じゃない?

鈴木さん・・・「銀の翼を光らせて、夏の夜空を駆けていく天馬」
       ペガサス魔獣化不可避

鈴木さん・・・友達としてほんまもんの死の神を連れてくる。(長く生きているおかげで神々相手にすら即死系の魔法が通用するようになった

アトランティス地下大都市に冥府の出張所が出来る・・・神が二柱ほど入り浸っているらしい


ドラゴン狩り・・・神代だとそれなりに強い村人が達成できるレベルの偉業


ゼウス・・・ヘカテーにボコられて倒される

ヘカテー・・・アトランティスに避難してくる。

掃除屋のお兄さん(社畜エミヤ)・・・仕事に来るけど負ける
           英霊エミヤの特性を考えると守護者の仕事で多くの英雄に会ってる可能性がありますよね。
           実は武器を解析して真名を看破してるわけじゃなくて、
           仕事で過去に来て見た事が有るだけなのでわ?
           だって無限の剣製って見た事ある剣を複製して貯蔵する固有結界だから、
           多分抑止力の仕事で見た剣とかも登録しているだろうし。
           ギル様のゲートオブバビロンだけならアイアスの盾とか見る機会は無かっただろうから予想。
           原作でギル様って無限の剣製に負けてたけど、剣以外の武器をバビロンから出せば勝てたと思うの。
           少なくともエアを抜くより大人げなくないと思う
           もしくはエミヤが解析できない類の剣

クロウ・・・人理を狂わす   (ヘカテーがギリシャ神話の神じゃ無くなる、果たしてアルゴ―号は無事に帰国できるのか

技術班・・・念願の転移装置を発明  (今までは個人の技能で転移していた


セファール・・・普通に倒される




スマホ投稿

英雄の軌跡を調べるのが意外に大変だった



グランクレスト戦記を見た感想

私小説版は読んでないのでアニメだけのにわかですけど、

ミルザーさんが回を重ねる毎に小物化していって悲しい。

強キャラ設定なんだから小物化しないでほしかったな。

 

 



紀元前約六十世紀日

今アトランティスを離れて旅をしているんだけど、


ウルクという街が産れた

他の街と比べると繁栄が凄い。

このまんま国とかになるんじゃないかな?

街の長は半神半人のメスキアッガシェル。

太陽神の子供らしいけど、

太陽神多すぎて誰の子供だろうか?

金属製の道具を神が関知していない所で作ってるのは本当にすごいと思う。

この時代の鉱物って基本的に神秘が濃過ぎて硬度が高いから普通の人じゃ加工できないはずなんだけど・・・


人類の英知は凄いな。











紀元前約四十世紀日


街が集まって国が産まれた。

まあ国と言っても人口数千人規模だけどね。

都市国家って言うんだっけ?     


今の時代の国家は正直吹けば飛ぶレベル。

上位竜とかが人里に降りてくるだけで滅んだりするし・・・



体感だけど人類の力が落ちている気がする。

昔は単体で狩れていた魔獣を人を集めて連携で討伐してるし。

安全面を考えたのかな?



今更だけど今の時代の人類の寿命は平均千年ぐらい。

神々の血を引いて美形が多い所を考えると、

もしかしたら未来(現代)の物語に出てくるエルフって古代人の事なのかも。



エルフ    =   古代人

容姿端麗   =   容姿端麗

長い寿命   =   長い寿命

森の民    △   洞窟→森→川付近

魔法が得意  =   神秘の濃い時代の為得意



うん、

結構類似点が多いし。

まあ古代人は接近戦がメインの脳筋だけど・・・







紀元前約三十世紀日


セファールとの戦闘で砂漠になった場所に人間がピラミッドを建設しだした。

あそこってエジプトだったのか。

でもすごいな、

スフィンクスとかが建材を運んでたりしてる。

奴隷何て居なかった・・・

エジプトの魔術?

なんかハロウィンの緩いコスプレみたいな感じの、

シーツ被った子供が沢山いるんだけど・・・

神性が高いから神様?

水子霊の昇華した姿とかだろうか?



エジプト系の神様は、

ケモナ―御用達の品揃え。

多分未来の獣人ってエジプト神話から来ていると思う。

犬人とか鳥人とか獅子人とか蝶人とか・・・

エジプト神は未来に生きてる。






紀元前約二十七世紀起日


山奥で日課の鍛錬をしていたら金髪赤目の美少年と美少女の双子の兄妹(姉弟)が興味深そうに私を見ていた。

何でも、

「「()の千里眼でここを見たら何もないのに魔獣が死んだりしたので気になって見に来ました」」

らしい。

名前はギル君とビルちゃん。

見ただけでわかったね。

彼等は私が今まで見た人の中で最も才能があるって。


・・・


鍛錬をしたがったので指導したけど良いのだろうか?

着ている服とか装飾品の類、

神性の濃さからかなり上流階級の子供だと思うんだけど・・・


・・・

指導中に

「「()は国で一番強くて一度も負けた事が無かったのですが、おにーさんは強いですね」」

って言われたけど多分高い身分に遠慮して手加減したんだと思うよ?

才能と身体能力は異常に高いけど技能は正直褒められたもんじゃなかったし。







紀元前約二十七世紀承日


ギル君(ビルちゃん)マジで天才。

毎日のように昼頃から夕方迄来るから、

武術から経済学、食品衛生学から政治なんかも教えたけど、

その日の内に大体マスターしちゃう。

悪乗りして悪の美学とかも教えたんだけど、

一人称が()から我に変わった時は正直どうしようかと・・・

偶にフハハハハハとか笑いだすし・・・

純朴な少年・少女を私色に染めてしまった。



「「慢心せずして何が王か」」

て言った時は流石に殴り飛ばしておいたけど、

余裕を持つのは良いけど慢心はダメ。

カッコ悪いから。

だって負けそうになったら本気出すんでしょ?








紀元前約二十七世紀転日


ギル君(ビルちゃん)の一人称が我から()に戻った。

多分若い時に掛かるって言われている一種の精神疾患(中二病)だったんだと思う。


「「忘れてください、あれは()にとっては黒歴史です」」

毎回思うんだけど、

ステレオで話すのやめてくれないだろうか?

どっちの顔を見ればいいのかわからなくなる。




・・・


二人の才能はほとんど同じだけど、

ギル君は接近物理戦闘の素養に特化していて、

ビルちゃんは魔術系の素養が高い感じ。

二人が組んだら多分神々でも勝てなくなるんじゃないかな?


将来的にだけど。







紀元前約二十七世紀結日






時が経つのは早いもんだ。

あの子供たちが大人になって、


仕事があるからあんまり来れ無くなるそうだ。



・・・


「卒業試験だ、二人掛で掛かってきなさい」

「「我らここに師匠を超えて最強の王を名乗らん」」



・・・

うんうん、

素晴らしい仕上がり。

卒業試験の合格証明として、

ギル君には私の打った剣・槍・弓・戦車・鎧・盾をプレゼントし、

ビルちゃんには短剣・杖・魔導書(金属製)・ローブ・腕輪・盾をプレゼントした。


割と自信作だし彼らの人生を豊かにする一助になってくれたらいいんだけど。



・・・


「「師匠、お世話になりました」」

「ふふ、縁が有ったらまた会おう」








「最後まで勝てなかったね」

「加減に加減を重ねられた上で戦ってようやく円から外に出せるって・・・化け物かしら?」

「次に会う時までに鍛えなおそう」

「そうしましょう」



・・・・

そういえばギル君(ビルちゃん)達って王族だったんだ、

知らなかったな。



ここら辺の町で王族ってなると・・・

ギルガメッシュ王子にビルシエル姫かな?

毎日のように来るから普通に選択肢から外してたよ。

・・・おい、護衛もう少し頑張れ。





紀元前約二十七世紀雷雲日


ギル君にウルクに招待されたから行ったんだけど、

ウルクの娼婦ってレベル高い・・・

いや、奥さんいるから抱いて無いけど、

正直私の主観だと美の女神より色っぽかった。

聖娼婦シャムハトって名乗ってたけど・・・

ゼウスが視たら確実に攫うと思う。


権能の関係ない大人の色気っていうのか・・・

魅了能力とか無しで魅了して来るからビビる。

素の魅力が多分カンストしてるんだと思う。








紀元前約二十七世紀雨日


遠くで轟音が聞こえたからなんだろうか?

と思って見に行ったら

ギル君(ビルちゃん)達が喧嘩していた。

私がプレゼントした装備品も使用した全力の殺し合い。

この時代の兄妹(姉弟)喧嘩ってレベル高いよね。


・・・

喧嘩は一ヶ月間にも及び、

勝者はビルちゃんだった。

勝因は

「ギルなんて嫌い」

の言葉を言われて唖然とした顔をした瞬間の隙を突かれて決定打が入り意識を刈り取ったみたい。

倒した方も唖然として

「師匠!!ギルを助けてぇー」

って泣き出して大変だった。

怪我は大したことは無かったけど何が原因であの仲が良かった兄妹(姉弟)が喧嘩なんか・・・



・・・

理由を聞いたら

ギル君が他人の結婚式会場で花嫁に初夜権を行使し花婿の前で襲おうとしたらしい。

ビルちゃんが殴って止めたから未遂で終わったけどそれが原因で喧嘩が始まったとか・・・


・・・それはギル君が十割悪いよ・・・

花嫁を狙った理由も惚れたとかじゃなくて花婿の絶望する顔が視たかったからとか・・・

育て方を間違えただろうか?

惚れたとかなら王子だしある程度はって思ったけどそれはねェ・・・







紀元前約二十七世紀曇り日


ビルちゃんの依頼でギル君を更生中。

ちょっと人格崩壊まで追い込もうと思う。


・・・更生訓練一日目

ギル君と武装無しでひたすら殴り合った。

怪我しても気絶しても体力尽きても魔法の力で血血ンプイプイで元通り。

さあ君の地獄は此処からだ。


ギル君の覇気は健在



・・・更生訓練十日目

ギル君をひたすら鍛え上げた。

健全な精神は健全な肉体に宿るのだ。



ギル君の覇気は健在・・・むしろ喜んでる?



・・・更生訓練二十日目

ウルクからギル君の仕事を持ってきてひたすら休憩なしでやらせた。

主観だけど向こう1年分ぐらいやらせたんじゃないかな?


ギル君が目に見えて疲労した。

仕事嫌いなのか?




・・・更生訓練三十日目


魔獣の群れに裸で突っ込ませた。

さあ生き残れ。



ギル君大歓喜。

まるでストレスを発散するかのように暴れまわった。




・・・更生訓練?日目


今日は土製の獣が襲い掛かってきた。

取り合えずギル君に素手で戦わせたけどちょっとキツイか?


・・・

戦闘の結果はダブルノックアウト。

ギル君も獣の方もなんか満足した顔して気絶してた。



・・・

獣の方が先に目覚めて森の中に逃げていった。










紀元前約二十七世紀晴れ晴れとした天気日


ギル君の更生訓練が一息ついたと思ったら、

緑色の髪のシャムハトに似た少女がギル君に襲い掛かった。



「君の傲慢さを諌めよう」

って言ってたけどもう十分更生したと思うよ?


シャムハトさんって娘さんいたんだ・・・


・・・

シャムハトの娘さんとの戦闘は、

7日間にも及び、

ギル君と相打ちでダブルノックアウトだった・・・

ギル君って私の前だと勝った事無いよね・・・



大地から魔力を回収して戦ってたけど、

面白い技術があるもんだね



・・・

ギル君とエルキドゥちゃんは友誼を結んだみたい。

ギル君がズッ友宣言してた

エルキドゥちゃんも満更でもなさそうでなんか子供の成長を見ているようで嬉しかった。









紀元前約二十七世紀晴れ日


ギル君(ビルちゃん)とエルキドゥちゃんが国の害になる

ふわわ?

ふわふわ?

フンババ?

そんな感じの名前の神を退治するらしい。


・・・


ギル君(ビルちゃん)とエルキドゥちゃんは苦戦するもフンババを討伐し、

森から建材として杉を取ってきたらしい。

杉なんていくらでも手に入るだろうに・・・     (神々の結界が些細過ぎて普通に通過できる人



・・・

三人にはフンババの素材を使って作った武装をプレゼントした。

ギル君には洪水を起こせる槍。

ビルちゃんには刺した相手に死の呪いを付与する短剣。

エルキドゥちゃんには炎を操る腕輪。







紀元前約二十七世紀真夏日


ギル君から

「暫くウルクを留守にするからビルとウルクを頼む」

って言われた。

何でもフンババ討伐戦で苦戦したから次は苦戦しない様に、

エルキドゥちゃんと修行の旅に出るそうだ。


まあ良いけど、

別にビルちゃんを鍛えててもいいんだよね?


「「え!?」」








紀元前約二十七世紀食欲の秋日


ビルちゃんほんと凄いよね。

神獣を普通に使い魔化してるもん・・・

ネメアーの獅子の多分原典みたいなライオンの神獣に乗って戦うようになった。

高機動力高火力移動砲台って・・・

そもそも神獣を使い魔にするって発想が凄い。

まあ神性があって知性が高いだけで、

神様と比べるとまともで品性もあって傲慢じゃない分有りか?

自分より強い相手には従順だし。




でもこのライオン、

強さ的に上級下位から中級上位の神と同じくらい強いけど、

よく使い魔にできたね。


・・・

獣以下の品性の神様って・・・









紀元前約二十七世紀スポーツの冬日




ギル君達が旅から帰ってきた・・・

なんか神器とか魔剣とか聖剣とかを数千単位で持って帰ってきたけど強奪してきたの?

あと美女(シドゥリ)を連れ帰ってきた。


・・・

エルキドゥちゃんと恋人繋ぎだったんだけどゴールイン?









紀元前約二十七世紀麗らかな春日



ギル君が醜悪な女神(美と豊穣の女神)に求婚されて袖にしていた。

やっぱりエルキドゥちゃんとデキてたか。

意外な事に一途だな。

見てくれだけはエレシュキガルちゃんと似てるから美人だし、

ギル君の性格なら手ぐらい出すと思ってたよ。

性格が糞って所を除けばそれなりに使い道ありそうな神様だよね。

私は絶対に御免だけど。









紀元前約二十七世紀海水浴日和の夏日


あの女神って本当にエレシュキガルの妹?

性格が本当に糞だな。

振られた腹いせにウルク襲撃を繰り返してる。

甘やかされ過ぎてたんだろうなぁ・・・

性格を矯正するか?


襲撃・拉致・教育・・・リスクとリターンが見合わないな・・・








紀元前約二十七世紀粘土板を金属板に変える秋日


やはり矯正すべきだったか・・・


大きな神獣の牛がウルクに向けて進行してきた。

膝の部分が雲辺りにあるんだけど、

大きすぎない?

インド神話とかの世界観と間違えてない?

メソポタミア神話はそこまで大きいイメージ無かったなぁ



ギル君(ビルちゃん)達からウルクの最終防衛をお願いされたんだけど・・・

私が戦った方がよくない?



・・・

ウルクの住民を率いて観戦した。

頑張れギル君(ビルちゃん)


だって、

戦闘期間が長いんだもん。

戦闘しっぱなしで一月って・・・

交代で食事に来るけどそれ以外戦闘って・・・

戦闘の観戦を観光資源に利用した私の判断は間違ってなかった。

都市の収益が上がってウッハウハですな。




衝撃波とか攻撃の余波は私が防ぎました。









紀元前約二十七世紀寒い冬日


牛さん美味しい。

聖牛の料理は私が担当させていただきました。

あの程度の強さでこの美味しさなら家畜化するのもありだよね。

クローン再生用に遺伝子サンプルを取っておこう。


・・・

ウルク市はそれから数百年食料に困らなかったと言われている。









紀元前約二十七世紀春うらら日


ギル君から相談を受けた。

エルキドゥちゃんが機能停止しそうなんだと。

今は魔道具を総動員して延命しているそうだ・・・


もう少し早く相談に来なさい。




・・・


エルキドゥちゃんの所有権を作成神から私に書き換え、

自壊プログラムを無効化する事によって事なきを得た。

マスターチェンジは優秀・・・




そこには元気に走り回るエルキドゥの姿が・・・


・・・

後は

エルキドゥちゃんの所有権をギル君に渡して終り。

















紀元前約二十七世紀夏の祭り日



ギル君のブチギレ回。


神々が住まう神殿に兄妹(姉弟)で攻め込み神々を殺しまわってる・・・


え・・・

確かに伝説だと神々の支配を終わらせる王様として書かれてるけどこんなに殺伐とした世界観だっけ?


友人のエレシュキガルちゃんだけは殺さないように言っておかないと。


主神クラスとかポンポン殺してるけど大丈夫だろうか?   (環境的に



・・・

ギル君の蔵の中身に神造礼装が大量に増えたけど別に問題ないよね・・・




・・・

エレシュキガルちゃんが

一度に神々が死に過ぎて仕事がぁああああ・・・・って嘆いていた。





・・・

暇だったからウルク市の周りに城壁を築いておいた。

今度はあの聖牛クラスが攻めてきても防げるだろう・・・












紀元前約二十七世紀秋に月見日




ウルク市に周りの都市国家が同盟を組んで攻めてきた。

神託を受けて攻めてきたらしい。


なんか、

見覚えのある白髪の赤ジャケットの男が混じってるんだけど

抑止力ってなんか暇人の人?

なんか目が合った時に、

「また君かね」

とか言ってた。

でも今回の私ってあんまり何もしていないよね?

世界を変える様な事をしていないと思うけど・・・

精々人助けをした程度だと思うんだけど。

世界を変えたとしたらそれこそギル君(ビルちゃん)達を鍛えた時だろう?

何であの時に来ないで今更?





・・・

連合軍は城壁を突破できずに普通にビルちゃんとエルキドゥちゃんに殲滅されて、

白髪赤ジャケットの青年はギル君と5合ほど打ち合って切り殺されて光の粒子になって消えていった。

戦争に私は参加していない・・・つまり私は悪くない。







紀元前約二十七世紀冬の年越し日


ギル君とエルキドゥちゃんの間に子供が生まれた。

ギル君おめでとう・・・

私が鍛えようか?

「それはこやつが望んだらにしてくれ」

「やり過ぎないでくれよ」


・・・

常識の範囲内で鍛えるだけなのに・・・







紀元前約二十七世紀春のさわさわ日


最近ビルちゃんに避けられる。

そんなに鍛錬が嫌か?

ギル君は大爆笑で、

「放っておけ、そのうち落ち着く」

エルキドゥちゃんは

「遅い春だねェ」


確かに春だけど。

「そういう意味じゃないんだけど」










紀元前約二十六世紀終わりの始まり日


あれから何百年か経ち、

ビルちゃんの体調が思わしくない。

多分寿命かな?

まあ長生きだし。

師匠(せんせい)・・・」

「なんだい?」

()の事をお願いしますね」

「まあ見守ってあげるよ」

ビルちゃんが寿命で死に、

「ビルちゃん、おやすみなさい」

ギル君は死に恐怖し、

不老不死の方法を捜す為にウルク市を息子に任せてエルキドゥちゃんと旅に出た。


・・・


地下を掘れば(冥府に行けば普通に)会えると思ったのは内緒。







紀元前約二十六世紀起日


ギル君が生命の果実(林檎)を見つけたらしい。

だけど、

「ははは、我が今更不老不死になってどうしろと言うのだ」

「我が守りたかったものは()が居て、エルキドゥが居て、師匠がいるそんな日常だったというのに」

「やはり我は気が付くのが遅すぎる・・・」

そういって彼は湖に居た蛇に生命の果実(林檎)を投げ渡してしまった。




それ以来全ての蛇が概念的に長生きになった。








紀元前約二十六世紀承日


ギル君が寿命で死に、

ギル君の遺体はビルちゃんのお墓の隣に埋葬した。

エルキドゥちゃんはこれからギル君(ビルちゃん)達の墓守として人生を終えるらしい。

ギル君お疲れ様。

安らかに眠ってね。

・・・

偶に地下(冥府)に会いに行くと普通に兄妹(姉弟)仲が良くて大変良い。

冥府で普通にケーキとか喰ってる。

なんか地上と違ってずいぶん愉快な性格になってる。

ハッチャけた?

仕事から解放されて喜んでいるのか?







紀元前約二十六世紀転日



ギル君が死に数百年が経ち、

エルキドゥちゃんの機能が停止した。

ギル君(ビルちゃん)達のお墓の隣に寄り添うように埋葬した。

エルキドゥちゃんお休み。

あの世で仲良くね。

エレシュキガルちゃんによろしく。


・・・


ギル君(ビルちゃん)達のお墓は私が全力の結界を張っておいたからそう簡単には見破られないと思う。








紀元前約二十六世紀結日



ギル君の何代か後の子孫が高い塔を建てようとしている。

雲より高いバベルの塔・・・

え?、

・・・


あ、

バベった(言葉が別れた)







次の頁に続いている。





 
 

 
後書き
newアイテム

自然神の素材

天牛の肉




newスキル

エジプト魔術:A+

カリスマ:A++

黄金律:A++

コレクター:EX

変容:A

気配感知:A+

完全なる形:A  
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