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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第四幕その三

「けれどね」
「それでもですね」
「うん、ちょっとね」
 それはというのです。
「蛇にしてはおかしいよ」
「そうですよね」
「一度この目で見てね」
「調べたいですね」
「本当にいるのかどうかも含めてね」
 生態系や身体の仕組みもというのです。
「解剖はしないけれど」
「調べたいですね」
「生物学の見地からもね」
「このサファリでもいないよね」
 動物の皆がここで言いました。
「流石に」
「ツチノコはね」
「色々な生きものがいても」
「それでもね」
「流石にツチノコはいないよね」
「あの蛇は」
「うん、いると思いたいし」
 そうした不思議な生きものの存在は否定しない先生です、人の知識はごく僅かなものと知っているからです。
「探す時がいたらね」
「是非見付けて」
「そしてだね」
「見付けたら調べたい」
「本当にいたら」
「そうしたいね」
 先生の希望の一つです、そうして。
 皆はふれあいパークから象や馬を見てペンギン達も見ました、そのペンギン達を見て皆はすぐに気付きました。
「あっ、何かね」
「色々な種類のペンギンさんがいるね」
「一つの種類じゃなくて」
「そうだね」
「ペンギンといっても色々でね」 
 ここでまた皆にお話する先生でした。
「かなりの種類がいるね」
「それでだね」
「このサファリには何種類ものペンギンさん達がいるのね」
「そうして皆一緒にいる」
「そうなっているのね」
「こうして色々な種類を見てね」
 今の先生達みたいにです。
「子供達も学ぶんだよ」
「ここに来る子供達も」
「何種類も一緒に観て」
「それでだね」
「そうだよ、じゃあ今からね」
 さらにお話した先生でした。
「僕達も見てね」
「そうしてだね」
「今からね」
「ペンギンさん達観ようね」
「じゃあね」
 こうしたことをお話してでした、皆でペンギンさん達を見ました。ただその後でホッキョクグマのコーナーに行ってです。
 今度はホッキョクグマを見たのですが皆はここで首を傾げさせてそのうえでここでも先生に尋ねました。
「あの、ペンギンさん達って南極よね」
「ガラパゴス島にもいるけれど」
「南極の生きものなのに」
「同じ場所にホッキョクグマさんもいるから」
「何か違和感あるよね」
「他の動物園でもそうだけれど」
「そうだよね」
 ここでホッキョクグマも皆に言ってきました。
「僕もそう思うよ」
「あっ、やっぱり」
「ホッキョクグマさんもそう思うんだ」
「北極の生きものと南極の生きものが一緒にいるって」
「おかしいよね」
「普通に考えたら」
「うん、多分ペンギン君達もそう思っているよ」
 彼等もと言うホッキョクグマでした。 
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