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ブレイブソード×ブレイズソウル~蒼炎の焔刀~

作者:村雲恭夜
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第二話

 
前書き
……お久しぶりです。
え、誰だって?村雲です。
近況報告としては…イヴァン雷帝や提督業務二種に加え魔剣機関のいきなりの討滅作戦参加で忙しかったです。
……決してサボってたわけじゃ無いヨ 

 
カナリアが俺に持ってきた依頼は、『禁則区域』に存在する冥獣の討伐だ。
『禁則区域』とは、第六異変とは違いロルリアンレット世界図書館が魔剣機関に秘匿している特異異変の原因で封印された場所のことを指す。
『禁則区域』は普通の魔剣使いでは知覚は出来ない。いや、そもそも存在を認識できないといった方が正しい。
だからこそ、ロルリアンレット世界図書館から認められた『特殊』な魔剣使いが特異異変に溜まった冥獣を討滅する必要がある。

さて、その『特殊な魔剣使い』についても解説を入れていこう。
まず一つは『特異異変自体に巻き込まれた魔剣使い』。この場合、該当するのは俺自身、暁罪火だ。
そして二つ目は『特異異変に巻き込まれた魔剣』。この場合の該当は相棒たるカグツチと、今は亡き二振りの魔剣だけだ。
過去に俺達はある知性のある冥獣によりこの特異異変に巻き込まれた。
討滅……というより封印に近いがその冥獣は犠牲を出しつつ抑え込んだ。
しかし、特異異変は起こした冥獣自体を討滅しないと続き続けるという厄介な物だった。
当時の俺では討滅は不能だった為、止む無くロルリアンレット世界図書館にこの一件を報告し、今に至るわけだ。




✙✙✙





「カナリア、撃て!」

「あいよぉ!」

カグツチとヘルの炎で逃げ場所をなくした冥獣目掛け、カナリアがバスターを向ける。

「ぶっ放せ!」

『吹き飛べ、我が咆哮で!私の炎は全てを砕く!ブレイズドライブ!』

「《破龍逆鱗轟爆砲(はりゅうげきりんごうばくほう)》!!」

紅き龍が銃口から飛び出し、冥獣を食らって爆発する。作らないと決めていた魔剣鍛冶の血がここまでの良作を生み出すとは我ながら血は恐ろしいと実感してしまう。

「ここら辺の冥獣はあれで全部か?」

カナリアがバスターを魔剣状態から解除しながら罪火に問いかけてくる。

「そうだな。これくらいで大丈夫だろ」

念のため両手にヘルとカグツチは待機させている。さらに言えばキングスブレイドに探査能力に長けているグングニルとニルヴァーナを魔剣形態で所持するように言い渡している。不意打ちは絶対ないはずなので本当に念には念をだ。

「にしても特異異変地帯って本当に変な感じだな。なんか魔力が循環しずらいっていうか……」

「……そりゃあそうだろうな。この空間は本来普通の魔剣使いは巻き込まれたら最後、その時点で絶命する」

理由は定かではないが、この空間は魔力を吸収する能力があるらしく、俺みたいな魔剣使いでなければ空間に触れた時点でジエンドだ。
それを聞いたカナリアは焦りだし、俺に言う。

「じゃあ早く出ねえと!!」

「……何のための俺だよ」

俺はため息をつきながら言う。それを聞いたカナリアは安どした様子で息を吐いた。

それを横目で見た俺はバスターの方に行く。

「バスター、どこか不具合はないか?」

バスターは笑顔で頷く。

「問題はないよ、お父さん。ここに来る前に調整してもらったからね」

「少しでも違和感感じたら言えよ。ある意味一心同体状態なんだからな」

「心配性だなお父さんは」

苦笑するバスターに微笑んだ次の瞬間、カグツチが忠告する。

『主、しゃがめ!』

バスターを抱えて回避した瞬間、頭上に風が通る。

「あぶねえな……何処のどいつだこの野郎!」

罪火は振り返りながら文句を言う。

「……名乗る名はない」

フードを被った謎の男は、長い棒で罪火を襲う。

「バスター、ロック!!」

ヘルをカグツチと同時持ちし、バスターを魔剣状態にし、長い棒を受け止める。

「よく見りゃそいつは……!」

男が持っていたのはバール。いや、バールのようなものだ。通称、ばよの。
知り合いで契約しているのは一人知っている。というより目の前の男がそれだ。

「いい度胸してんじゃねえかよ、鑼ァ!!」

受け止めたばよのをバスターで弾きながらカグツチとヘルを横なぎに払う。
しかし、直ぐに攻撃圏外に出てしまい、不発に終わる。

「流石あかやん。いい反応力してるねぇ相変わらず」

フードをとった鑼はにこやかに近づく。

「またロルリアンレットお嬢のつかいっぱしりかよ。あきねぇなお前も」

バスターを魔剣形態から解除し、臨戦状態の二人にストップをかける。

「まぁこの空間に入れるのは限られてるし。もっと言えばいくら魔女でもここはまずいからね」

やれやれといった体で罪火に封筒を渡してくる。

「追加依頼だよ。ロルリアンレットお嬢様直々の、ね」

「その時点でもう嫌な予感しかしねぇわ……」

罪火は渡された封筒を開封して中身を見ると、予想通り面倒ごとを増やす依頼が一件。
罪火はため息をつきながら、帰りに世界図書館に乗り込んで報酬かさまししてやると誓ったのだった。 
 

 
後書き
……次はなるべく早く書きたいなぁ。 
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