ヘタリア学園
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第六千九百七十四話 奈良県にて
第六千九百七十四話 奈良県にて
ドイツは日本の昔のチーズのお話を聞いてそれで言いました。
「俺も口にしてみたくなった」
「実際にどういったものかですね」
「そうだ、その日本古来のチーズをな」
「正確に言いますと中国さんから伝わったのですが」
「それでもだ、日本の料理でもあるな」
「はい、当時の上流階級に伝わっていました」
そうしたものだったというのです。
「長い間」
「それを口にしてみたいのだ」
「わかりました、ではです」
それではと応えた日本でした。
「今から奈良に案内させて頂きます」
「では頼む、しかし待て」
「どうされましたか」
「奈良県というと妖怪がいたな」
表情を急に暗くさせて言ったドイツでした。
「鹿の角が生えた子供の妖怪が」
「あれはマスコットですが、奈良県の」
ですがどう見ても妖怪です、奈良県のマスコットは出て来た時から大不評のまま今も公式に存在しています。
第六千九百七十四話 完
2018・4・15
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