オズのトロット
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第三幕その一
第三幕 恐竜達の場所
一行は一日歩いてでした、そして。
遂にです、トロットは今自分達がいる場所を見回してそうしてでした、カルロス達に笑顔で言いました。
「ここがよ」
「恐竜の世界ですか」
「恐竜がいる場所なんですね」
「そう、ここがね」
まさにというのです。
「恐竜のいる場所よ」
「そうですか、ここがなんですね」
「恐竜がいる場所ですか」
「これまでドラゴンや色々な生きものを見てきましたけれど」
「もう外の世界にいない生きものも」
「それで恐竜もですね」
「そう、この道を出てね」
黄色い煉瓦の道をです。
「それでよ」
「左手だよ」
キャプテンは五人にそちらだとお話しました。
「左手に恐竜達がいるからね」
「今からそちらに行こう」
モジャボロは自分から足をそちらに入れました。
「彼等の世界にね」
「少し歩くと彼等に会えるからね」
最後に教授が言ってきました。
「今から行こう」
「はい、それじゃあ」
「今からですね」
「恐竜のいる場所に行って」
「恐竜を見ましょう」
「早く行きましょう」
「焦らないでね」
トロットは五人ににこりと笑って言いました、そして彼等を恐竜がいる場所に案内するのでした、それで左手の方を歩くとです。
すぐにでした、まずは首の長い青と灰色が混ざった色の二十メートル以上の身体を持っている恐竜が出てきました。しっかりした四本の足に長い尻尾もあり首の先にある頭は小さくて穏やかな表情です。
その恐竜を見てです、カルロスが言いました。
「ブロントサウルスだよね」
「うん、そうだね」
神宝がカルロスに答えました。
「この恐竜は」
「雷竜だったね」
ジョージはまだ少し遠くにいるその巨大な恐竜を見ながら言いました。
「あの恐竜は」
「離れていてもかなり大きく見えるわ」
ナターシャはその大きさに驚いています。
「本当に大きいわね」
「そうね、ブロントサウルス以外にね」
最後に恵梨香が言いました。
「色々な種類の恐竜がいるわね」
「あれはトリケラトプスだね」
カルロスは三本の角を持っている四本足の恐竜も見付けました。
「あの恐竜も大きいね」
「あそこにはトラコドンがいるよ」
モジャボロはこの恐竜を発見しました。
「そしてアンキロサウルスもいるしね」
「お空にはプテラノドンがいるよ」
教授はお空にいる彼等に気付きました。
「グライダーみたいに飛んでいるよ」
「あそこにいるのは手ィラノサウルスだね」
キャプテンは最も有名な恐竜に気付きました。
「本当に色々な恐竜がいるよ」
「湖もあるけれど」
トロットは平原の左手にあるそれに気付きました。
「あそこの近くに大きな亀がいるでしょ」
「ウミガメですね」
その大きなものとです、カルロスもその亀を見て言いました。
「あれはアーケロンですね」
「ええ、そうね」
「亀とは思えない大きさですね」
「そうよね」
「あの恐竜もいるなんて」
「驚いたかしら」
「いえ、見られて」
それでとです、カルロスはトロットに身体を震わせながら答えました。
「感激しています」
「そこまでなのね」
「はい、この目でこれだけ沢山の恐竜達を見られて」
外の世界にはもういない彼等をです。
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