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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)

作者:あちゃ
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第2章:リムルダール編
  6:生きる事に終わりがあっても、生きようとする事に終わりはない

 
前書き
リュカを書きたくなった。
やっぱ良いねリュカ。
書きやすい。 

 
(リムルダール地方)
リュカSIDE

エルの為に……いや、リムルダール復興の為に……いやいや、やっぱり目先の美女の為に興味の無いジジイを探しにモンスター蔓延る土地を彷徨う俺。
エルの情報じゃ丘の上でいじけてるらしいので、急斜面な崖を登ろうと思う。

だがしかし……
丘の麓で新たなる病人を発見。
シカトしようかとも考えたけど、近付いたら可愛い女の子である事が判明。

直ぐさま優しくお姫様抱っこして拠点へと舞い戻る。
抱っこしてる時、エルほどじゃないけど柔らかい膨らみが手に当たりモミモミしちゃったけど、病で苦しんでる女の子にエッチな事をするのは俺のポリシーに反するので、モミモミだけで止める。

拠点に戻り病室のベッドへと新病人を寝かすと、エルが「新しい病人を発見されたのですね。連れてきて戴きありがとうございます」と労いの言葉をかけてきたので、彼女の胸を揉んで再度出立する。やっぱりエルのは大きくて良いね!

因みに新病人の名はケーシー。
拠点へ運んでる最中に自己紹介は済ませた。
エルの方は看病しながら済ませるだろうから俺からは何も言って無い。

そんなこんなで小高い丘の上に到着。
当たりを見渡すと人影を見つける。
話しかける為、近付いた。

「やぁ、アンタがゲンローワかい?」
見るからにゲンローワって感じの老人に、見るからにイケメンな俺が話しかける。
因みに、どれくらい目の前のジジイがゲンローワかと言うと、“ゲンローワ”と書いて“頑固者”と読んだり、“ゲンローワ”と書いて“偏屈者”と読んだりする感じ。

「如何にもワシがゲンローワじゃが、お前は何者じゃ?」
「僕はリュカ。ルビスのお願いでアレフガルドを復興してるイケメンビルダーだ。今はシスター・エルと共にリムルダールの復興を行っている」

「ほほう……ではエルがワシを呼び寄せようとして、お前を寄こしたのじゃな?」
「そうだ。リムルダールでは今、病人を集めて看病している。だけど薬の専門知識がないから、行き詰まりかけている。そこで爺さんが薬の専門家だと聞き、リムルダールへ誘いに来たんだ。ゴチャゴチャ言ってないで来い!」

「……それが人様を誘う態度か!?」
「煩いなぁ……俺だってエルの頼みじゃなきゃアンタみたいな偏屈ジジイを招待したくないよ。でも連れて帰らなきゃエルが悲しむじゃん。それは一番イヤだからさぁ……」

「エルが悲しむ……か。どうせワシが行って薬学の知識を披露しても、薬自体を作れなければ意味も無く、結局エルが悲しむだけじゃろう。もう目の前で人々が苦しみ死んで行く姿を見続けるのは沢山じゃ……」
「大丈夫だよ。俺は先刻(さっき)も言ったけどビルダーだから」

「お前さんが居ればワシの知識を具現化できる……と?」
「それがビルダーだ。しかもイケメンのビルダーだ。だからゴチャゴチャ言ってないでサッサと来い!」
ビルダーの能力は共通認識されてないのかな? 凄く胡散臭そうに俺を見詰めるゲンローワがウザい。

「……そこまで言うのならば、お前さんのビルダーとしての能力(ちから)を、今すぐワシに見せてはくれぬか?」
ほらきた! きっとこうなるんじゃないかなって思ってたんだよね。
だから拠点から木の作業台を持ってきたんだモン。

「いいよ。そうなるだろうと思って、リムルダールから作業台を持参したから」
「ほほう……ではこれを見よ。ワシはワシの力が及ばず死んでいった者の墓を建てて居ったのじゃが、如何しても一人分の墓が足りん。お前さんに作り出す事が出来るのか?」

「墓……って、その木を組んだ代物の事か?」
「そうじゃが……」
ジジイの目の前には太めの枝を紐で十字に組んだ墓(?)と呼ばれている物が並んでいる。
このジジイは、その墓らしき物を作れと俺に言っている。

これくらい自分で見よう見真似で作れんかね?
そう思いながら俺も作成に行き詰まる……枝を組む紐が無い。
紐って確かツタから作るんだよね……俺は慌てて周囲を見渡した。

すると少し離れた場所に少量だがツタが生えており、直ぐさまそれを採取に向かう。
そして手に入れたツタをジジイの目の前で紐に変えてゆき、大量に持ってる太い枝とコラボレーションさせて、お目当ての木の墓を作り出して見せる。

「何と……本当に物を作り出しおった」
「当然だ。僕はビルダー……イケメンなビルダーなのだからな!」
ジジイが俺に感嘆の視線を向けてる間に、出来立ての墓を空いたスペースに並べてみせる。

「さぁこれで満足だろ。そろそろリムルダールへ行くぞ」
「う、うむ……お前さんならば、病に苦しむ人々を助ける事が出来るやもしれんな」
未だ半信半疑な台詞のジジイを腕に掴まらせ、キメラの翼を両手で空に掲げる。




(リムルダール)

無事帰還。
そして無事ゲンローワ確保。
「凄いのぅ……それはお前さんが作ったアイテムか!?」

キメラの翼の効果に騒いでるゲンローワの声を聞き、病室からエルが姿を現した。
「おおリュカ様。ゲンローワ様をお連れして戴いたのですね。ありがとうございます」
嬉しそうに近付いてきたエルに、ご褒美の癒やしを貰うべく乳を揉みまくる。

相変わらず「きゃっ!」と顔を赤らめて驚くだけで怒ったりはしない。
ジジイが見てなきゃ、そのまま押し倒すのに。
やっぱ邪魔だな、このジジイ。

「おい……何でエルのムネを揉んでるんじゃ!?」
「うっさいなぁ……お前みたいな偏屈ジジイの相手をしてたから、心に癒やしを補給したんだよ。お前がもっと素直にリムルダールへ来れば癒やしも必要無かったけど、ゴチャゴチャとゴネただろ……だから心が癒やしを求めたんだよ。あの柔らかさは癒やされるんだよね!」

「あ、あのゲンローワ様……その様な事よりも、早速病人を診て戴きたいのですが」
「そうだぞ。あんたを連れてきたのは病人を治す為であって、エルの乳揉みを羨ましがらせる為じゃないんだぞ! 病室ではケーシーという美女が苦しんでるんだから、サッサと治してこい……もう一人病人が居るけど、其奴は如何でも良いや」

「如何でも良いとは何だ!?」
「お?」
背後から聞き覚えの無い男の声でバッシングが聞こえる。不思議に思い振り返った。

「エルさんがくれた薬草のお陰で、俺は命拾いした。病気って治るんだな……もうエルさんに感謝だよ」
「……誰、君?」
多分、最初に連れてきた病人1号のノリンだと思うけど、此処に居るのが当然の如く喋ってるので、少しだけ虐めてみる。

「な、何だよ……ノリンだよ。リュカが俺をリムルダールに運んでくれたんだろ! 忘れたのかよ!?」
「あぁ……お前か。何だ、生きてたのか。薬草如きで治るとは、お手軽病で良かったな」
やっぱりそうだった。男の顔や声は憶えられないからなぁ……

「お手軽病とは何だ! 苦しかったんだぞ」
病も治り心底元気になったノリンがウザく突っかかる。
もう少し苦しんでればよかったのに……

「ゲンキにナッテ、ヨカッタね」
エルはゲンローワを連れて病室へ入ってしまった……きっとケーシーの様子を診る為だろう。残されたノリンは元気が有り余ってウザい。だから俺も拠点整備に勤しむ。

作業部屋を造ったり、ジジイ(ゲンローワ)ウザ男(ノリン)の寝床を造ったり……それなりに忙しいのだよ。
流石のウザ男(ノリン)にも理解できたのか、俺に突っかかるのを止めてくれた。
現状、ただ一人の病人ケーシーは結構可愛かったなぁ……早く元気にならないかな。

「リュカよ……おヌシに頼みたい事がある」
「ジジイの頼み事はお断り」
「……お、お前という奴は」
「何か文句あんのか?」

「おおリュカ様。どうかゲンローワ様のお願いを聞き入れて下さい」
「オッケー♥ エルの頼み事だったら大歓迎だよ。おいジジイ、サッサと要求を述べよ」
男として当然の反応で返答したら、ジジイ(ゲンローワ)が呆れ顔で佇んでいた。

「ま、まぁよい。ワシも病人の様子を診たのじゃが、現状のアイテムでは如何にもならない病状だと判った。そこでおヌシに“調合ツボ”を制作して貰いたい。出来るか?」
「それがあればエルの望み通り、病人が回復するのか?」

「現在病室で苦しんで居る者の病は治せるじゃろう」
「では出来ると言おう。僕はイケメンビルダーだからね……美女の笑顔の為なら何でも出来るんだよ。さぁ作り方を教えなさい」

エルが心配そうに俺の事を見ている。
だから爽やかスマイルを振りまいて、ジジイ(ゲンローワ)の要望を叶える宣言をする。
作り方を聞く限り、凄く簡単そうだしね。

早速新設した作業部屋で調合ツボを制作する。
そして出来る。
出来たらジジイ(ゲンローワ)に知らせる。(エルが側に居るタイミングでね)

「ほほぅ、流石じゃな。では、その調合ツボを設置する“薬局”をワシが書いた設計図通り造ってくれ」
「はぁあ? 薬局だぁ~?」
人使いの荒いジジイに反発したくなったけど、やっぱり病人の為に多様な薬が要るらしく、エルが訴えるような目で俺を見てくるので、文句を言わずに薬局造りに励んだ。

これが終わったら絶対にエルをベッドに誘おう!

リュカSIDE END



 
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