魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
4章 インターミドル予選
4回戦 プライムマッチ
チームナカジマのみんなはアインハルトの激励に控え室に向かうそうだ
俺は、この試合は注目の試合らしく、いい席がなくなる可能性があるらしいので、
俺が席取りの白羽の矢がたった。
仕方なく席取りに歩いていると、良い席の場所に見知った顔がいた。
「あれ、ミカヤさんどうしたの?」
「あれ?早かったねぇ」
「ん?」
「綾ちゃんもてっきり激励に行ってると思ったんだよね」
「私はチームナカジマ野面子じゃないからね。
追い出されて席取りの任に当たれと言う姫の命により席取りに来たんだよね」
「それなら安心して良いよ」
「ん?」
「私がここ一帯を取っておいたから」
「ありがとう。助かります」
そうこう話しているとチームナカジマの面子もきて、
ミウラも合流してちょっとした応援席になった感じがした。
司会者が双方の紹介をして、試合が始まった。
開始早々アインハルトの最大の技が炸裂した。
相手のレベルが高いのなら始まった直後に必殺の一撃を入れる作戦は実に良いと思う。
開始直後と言うのは普通なら切り替えが頭ではわかっていても体が追い付かない場合がある。
でもエレミア選手は、競技の選手ではなく
武術や戦場
ガウ達に近い存在らしい
始まった瞬間
ほんわかした表情から一瞬にして闘士の顔つきになったのだから
まだ、未熟とはいえアインハルトの断空拳をガードしてノーダメってすごくないか
多分俺でもガードしたらノーダメは無いだろう。
二発目も迂闊にも即行きで攻撃をして、
それを合気道の感じで受け止めながらそのまま襟元をつかみながら投げやがった。
そのまま間接技に持ち込もうとしたのだが、
アインハルトの空破断によって阻止されてお互い立ち上がり対峙した。
「チャンピオンとアインハルトさん何か話してる?」
「うう、音声きてないんでわからない!」
「似てるって」
リオとヴィヴィオがそう話しているのがきこえたから、俺は通訳をした。
「綾お姉ちゃん聞こえるの?」
「さすがにそれは無理、でも口の動きを読めばわかるよ」
「多分それが出来るのお姉ちゃんだけだよ」
「ほらほら無駄話してると、試合終わっちゃうよ」
エレミアは、魔法の弾幕をはり、一つに纏めてアインハルトに投げるのだが、
アインハルトはそれを旋衝破で投げ返した。
あんな高密度の弾丸を良く返したもんだ。
一息つく間もなく、エレミアはアインハルトに低空タックルを仕掛けるが、
それをあいんはるとは膝蹴りで対抗するのだが、
エレミアはそれを膝で対抗しながら投げに移った。
そのまま間接技に行ったのだが、
アインハルトは肩の付け根に蹴りを当てそこから脱出をした。
ノーヴェもきちんと間接技からの対応を教えているみたいで安心。
アインハルトの一瞬の隙をつき
もう一度投げてから、また起き上がったところをれんぞくで投げをした。
アインハルトはカウント2で立ち上がった。
「アインハルトさんどうしたんだろう?
フルカウントまで休んでからでも・・・」
「コロナ、このような戦いではそれは有効だよね
でもアインハルトは今までも試合ではなく戦場のつもりで戦ってるから、
戦場でカウント9までダウンしてたら死んじゃうからね
まぁそれほど覇王の記憶が強いんだと思う」
また、エレミアとアインハルトは会話をしているのだが、
どうやらエレミアはアインハルトの事が気になってるようだ
楽しんでほしいとか、なんで笑わないのかって聞いてる
エレミアが勝ったら話がしたいとも言ってるね
エレミアは自分のもうひとつの武装を解いた瞬間
いままでは序の口にしかなかったのがわかった。
闘気みたいのが一気に膨れ上がった気がした
エレミアの武装を解いた瞬間
ヴィヴィオが倒れこみ、アインハルトは、暴走したかのようにもうラッシュ
「ヴィヴィオ大丈夫」
倒れ混む瞬間
俺はヴィヴィオを支えてあげた。
「う、うん私は大丈夫だけど・・・」
「アインハルトは冷静じゃないね」
それが証拠に防具の上から殴り、拳骨折して、
蹴りを出してもエレミアはかわしての膝に拳をいれ打撲を与えていた。
そして思いっきり壁に向かって投げ込んだ。
そこで1ラウンドが終了
「やっとインターバル!ヴィヴィオ大丈夫?」
「う、うん・・・ちょっとだけ眩暈がしただけだから、それよりもアインハルトさんのことだよ!」
「あ、うん」
リオとコロナが心配そうにヴィヴィオの容態を聞いたのだが、ヴィヴィオは大丈夫だと言い切った、
どうやらご先祖繋がりで何かあったのかな
知った気配が近づいてきた。
「心配なのはどっちもやねぇ」
「そうですよ!」
「八神指令?」
「うん」
「ちょっと遅れましたが、観に来ました」
はやてとツヴァイも見学に来たみたいだ
「タヌキおひさ」
「綾ちゃんひどいんとちゃうか」
「ただで来たわけと違うんでしょ」
「私らの方でも色々調べてたんよ
アインハルトの記憶にある緒王時代の事
その中にもエレミアって名前が出てきたんや」
「お互いベルガの古流武術だからおかしくないんじゃない」
「まぁそうなんやけどな、
でもアインハルトは、ご先祖さまの記憶を自分の事として受け継いでる記憶継承者やろ
ジークリンデもそうなんよ
ただし個人じゃのーて先祖から続く数多くの「エレミア」達の戦闘経験だけを」
補足としてミカヤさんも説明してくれた。
「私も少しヴィクターに聞きましたよ
最低でも500年分の経験と記憶があの子の心と身体刻まれてると」
そういう意味でエレミアは似てるって言ったのかね
<綾ちゃん>
<何?はやて>
<試合後に多分過去の事についての話し合いがあると思うんやけど>
<そういう風に持っていくんでしょ>
<きっと話すだけじゃ詳しく伝わりにくいんと思うんや>
<そうだろうね、どれだけ話がうまくても劇をするわけでも小説の朗読するわけでもないのに、
難しいよね>
<それでなぁ、何か手はないかと思って聞きたいんだけど>
<私もこの後試合ってわかってる?>
<愛娘のヴィヴィオに関わることなんよ>
<はぁ~私の試合が始まる時間になったら教えて、そしてツヴァイを貸してね>
<なんでか聞いてもいい>
<研究室時間の概念狂ってるから、良くわからんなるから>
あの研究所DBの精神と時の部屋みたいに時間狂ってるからなぁ
最近使ってなかったから忘れてたけど、幸いはやてとツヴァイとリーンは繋がってるから、
連絡がとりやすい
普通の連絡方法では通じないし
<しゃあないな>
<結果と状況をデバイスで録画しておいて>
<わかったよ>
「ヴィヴィオ大丈夫?」
「私は大丈夫だけどどうしたの綾お姉ちゃん」
「タヌキからお願い事されたから、ちょっとやって来るから」
「う、うん」
「タヌキって誰の事やねん」
「そんなの歩くロストロギア、監理局の最終兵器
奇跡の部隊の部隊長でもあった八神海上指令の事じゃないですか」
「綾ちゃんいい加減にしないと」
「別にはやてが怒っても怖くないし」
「なのはちゃんに言いつけてしまうからな」
「はいはい、時間もないことだし行ってきますか、ツヴァイ手伝って」
「私も見たかったんですけれど・・・」
「もんくははやてに言って」
「はやてちゃん」
「ごめんな、リーン」
「わかったですぅ。はやてちゃんが言うのなら」
結果はわかっているけれど、どういう流れかは知っておきたいので録画をお願いして、
俺は久しぶりの研究所に向かった。
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