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笑顔の戦士と絶望に抗う戦士

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11話

七色ヶ丘町上空、そこにはジョーカーと三幹部の4人が集まっていた。

「さて、三幹部の皆さん。始めましょう」

「ああ。さっさと始めようぜ」

「今日こそプリキュアを倒すオニ!」

「やるだわさ!」

「「「「世界よ!最悪の結末バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!」」」」






不思議図書館内


「!?何処かでバッドエンド空間が発生したでござる!」

「「「「えっ!?」」」」

「そんなことが分かるのか?」

「早く行かないと!」
みゆきの言葉に全員が頷き、本棚の扉を使いバッドエンド空間内の本棚にワープした…その際、後ろから「あっ!ペンギンさん!」と言ったみゆきの声が聞こえた気がした。




「着いた!」
悟飯達が着いたバッドエンド空間には、バッドエナジーを吸われた人々とアカンベー4体、三幹部とジョーカーが居た。

「アカンベーが四体も!」

「見たことない奴もおるで!」

「とにかく変身しましょう!」

「うん!」
4人はスマイルパクトを使い、変身しようとするが……

「……あれ?みゆきは?」

「「「「えっ?」」」」
周りを見渡してみるが、一緒にワープして来たみゆきの姿は無かった。

「大変クル!みゆきが南極行ったクル!」
「「「「えぇぇええ〜!?」」」」

「どうしてそんな所に!?」

「扉を潜る時に南極を想像したせいでござる!」
本棚の扉を潜る際は、行き先を想像しなければならない。
みゆき以外の5人は「バッドエンド空間に行く」という事を想像したことで移動できたが、みゆきは潜る際にペンギンの本を見た時に南極を想像した為、南極に飛ばされてしまったのだ。
…ちなみに、本棚の扉を使って元の世界の戻れるか悟飯は試してみたが、結果は失敗だった。
同じ地球とはいえ、異世界は範囲外だったようだ。

「とにかく拙者はみゆき殿を連れてくるでござる!それまでは、5人で頑張るでござる!」
そう言ってポップはワープしていった。






「…ふむ、どうやらプリキュアが1人いないようですね」

「…ハッピーか」

「好都合オニ!全員揃う前にぶっ潰すオニ!」

「ハッピーが来た時、全員がやられてたらどんな顔をするか楽しみだわさ!」

「…皆さん、油断はなさらぬようにお願いしますね」

「分かってるよ!行け、アカンベー!」

「アカンベー!」

ウルフルンの声と共に4体のアカンベーが悟飯達に襲いかかった。

「来よったで!」

「!ごめん!みんな!」

「えっ?」

「うわっ!」

「悟飯さん!?」
悟飯は4人を抱え、舞空術で上空に飛び上がる。

「アカンベー!」
アカンベーの放った攻撃は、先程まで悟飯達がいた場所を粉々に砕いていた。


「うわわわわ!高い高い高い!」

「手ぇ離したらあかんで!離したらあかんで!離したらあかんで!」

「すご〜い飛んでるよ!」

「私達は跳ぶことはできますが飛行はできませんからね…気持ちいいです」

「…とりあえず4人とも、変身してくれ」








「では、アカンベー3体は私が貰いますね。残りのアカンベーと皆さんでプリキュアの相手をお願いします」

「分かってるオニ」

「任せるだわさ!」

「こっちが片付く前にやられるんじゃねぇぞ」

「善処しますよ。早く助けに来てくださいね」
そう言ってジョーカーは消えていった。






「…どうしますか?悟飯さん」
変身を終えた4人は悟飯と共にアカンベー達と対峙していた。
「先にアカンベーを倒そう」
ビューティの問いに悟飯は答える
アカンベーの中にはキュアデコルがある。
今までは幹部1人とアカンベー1体が相手だったが、今回はアカンベーは4体と三幹部、それに新しい幹部らしき男。
それに対してこちらは自分を入れても5人、数において不利な上にみゆきがいないので、浄化技が撃てるのは4回。無駄撃ちはできない。
ならば最悪、幹部達には逃げられてもアカンベー達は倒す。
デコルが集まればその分クイーンの復活は早まるのだから。

「わかりました。皆さん、アカンベー優先でいきます!」

「「「了解!」」」



「よっしゃあ!行け!アカンベー!」

「アカンベー!」
ウルフルンの命令にアカンベー三体が悟飯に襲いかかる。

「なにっ!?」

「「「「悟飯(君)(さん)!!」」」」

「余所見してんじゃねぇぞ!」

「ぐっ!」


「行くオニ!」

「きゃあ!」

「マジョリーナタイムだわさ!」

「若返った!?」

「アカンベー!」

「…なるほど、悟飯さんが倒すことが出来ないアカンベーを集中させたわけですか」
自分たちの中で一番強いのは悟飯だ。戦力を集中させるのは当然で、さらに悟飯にアカンベーの浄化は出来ない。アカンベーを倒すことは可能だろうが、倒してしまえばキュアデコルの回収ができない。
しかし、自分達4人はそれぞれの相手で手一杯の状態だ。
それに、自分はともかく他の3人は今の相手に浄化技を撃つわけにはいかない。
撃てば他のアカンベーを浄化出来ない。

「(私がアカンベーを早く倒して皆さんの援護に回らなければ)」
ビューティがそんな事を考えていた頃、悟飯は…


「「「アカンベー!」」」

「フッ!ハッ!」
アカンベーの攻撃を完全に躱し、捌き、反撃していた。


「(アカンベー三体でも相手になりませんか….ですがそれも想定内です)」
悟飯の戦闘を観察していたジョーカーは自身のバッドエナジーで作り出した無数のトランプで自身とアカンベー、悟飯を包み込んだ。

「ーーッ!これは!」

「さぁ、ご招待しますよ。私達の王国へ」
トランプが消え去った後には誰も残っていなかった。 
 

 
後書き
あんまり進んでないね 
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