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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第六十八話 華陀、益州に戻るのことその八

「貴方達のその邪な陰謀」
「この世界でも防がせてもらうわ」
「そうか。御前等は」
 華陀もだ。鋭い顔になって述べる。
「于吉の配下の者か」
「その通りだ」
「我等は于吉様達にお仕えする者」
 実際にそうだと答える彼等だった。
「しかしだ。我等だけではない」
「それも言っておこう」
「オロチね」
 貂蝉が言った。
「彼等もこの世界に来ているのね」
「そして刹那や他の存在も」
 卑弥呼も話す。
「一緒に来ているわね」
「その通りだ」
「どうせここで死ぬのだ」
 男達はこう彼等に話していく。
「我等はこの世界においてだ」
「その望みを全て適えるのだ」
「それではだ」
 そこまで聞いてだ。華陀がであった。
 その白装束の男達に対してだ。こう問うたのである。
「貴様等がその望みをこの世界で達成する」
「うむ」
「そうすればだな」
「この世界はどうなるか」
「聞きたいのはそこだな」
「そうだ。その場合はどうなる」
 華陀が問うのはこのことだった。
「この世界、そしてこの世界の人間達は」
「そんなことは我等の知ったことではない」
「全くな」
 これが男達の返答だった。
「この世界の人間なぞだ」
「何程の価値がある」
「人そのものがだ」
 何の価値があるかと。こう華陀に答えるのである。
「何の価値もない」
「全くな」
「そういうものでしかない」
「そうか、わかった」
 そこまで聞いてだ。まずは頷いた華陀だった。
 そしてそのうえでだ。彼は言うのだった。
「では俺はだ」
「どうするのだ?」
「医者よ、貴様は」
「その企み、阻止してやる!」
 高らかにだ。こう叫んだのである。
「この俺が!黄金の医術でだ!」
「偉いわ、流石はダーリン」
「そうこなくっちゃね」
 貂蝉と卑弥呼は華陀のその言葉に感激していた。
「じゃあ及ばずながらあたし達も」
「頑張っちゃうわよ」
 こう言ってであった。 
 二人はその全身に力をみなぎらせ。高らかに叫んだ。
 そしてだ。口から凄まじい光を放ったのであった。
「さあ、これを受けなさい!」
「神の浄化の光よ!」
「何っ、口から!?」
「口から光を出しただと!?」
 男達はそのことに驚きを隠せなかった。
「どういうことだ!」
「そうした力も持っているのか!」
「その通りよ」
「あたし達はただ拳法を使えるだけではないの」
「こうした力もね」
「備えているのよ」
「くっ、怪物が!」
 男達のうちの一人が言った。
「まさかこうした力まで使えるとは」
「我等の想像を超えている」
「そしてこの力で」
「この世界も守るわよ!」
 そしてだ。二人はお互いの両手を重ね合った。そのうえで。 
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