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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです

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開戦四年目から五年目 ボラー連邦接触と地球議会選挙

 
前書き
さすがヨブ・トリューニヒト氏。選挙は強い。 

 
バーナード星系 オルタネイティヴ5 基地建設状況
 100で叢雲が入れるドックが完成   23+56=79

 インペリアルI級スター・デストロイヤー
   3隻+2隻=5隻

 ヴェネター級スター・デストロイヤー
   30隻+2隻=32隻

 アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ
   36隻+48隻=84隻

 ミュニファスント級スター・フリゲート
   38隻+5隻=43隻

 CR90コルベット (地球購入分)
   216隻+51隻=267隻

 GR-75中型輸送船 (地球購入分)
   193隻+50隻=243隻

 T-65B Xウイング・スターファイター (+プローグ購入分)
   611機+49機+78機=743機

 BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー (+プローグ購入分)
   918機+262機+92機=1272機

 TIEシリーズ・スターファイター (+ブローグ購入分)
   1915機+428機+900機=3243機



 プローグ・コモナリティが奪還した星系 銀河系ガミラス領の  26%+51%=77%
 ガミラスが再奪還した星系       プローグ占領地から  19%を引く
 結果                 銀河系ガミラス領   58%を占領



損害状況

 1 無傷
 2 小破
 3 小破
 4 小破
 5 中破
 6 大破
 7 撃沈

  
 インペリアルI級スター・デストロイヤー  無傷 小破 小破
 ヴェネター級スター・デストロイヤー   小破 小破 撃沈 無傷 無傷 大破 小破 撃沈 大破
 TIEファイター撃墜数           1000機中780機撃墜

 プローグ艦隊の損害           艦隊の1/6
 ガミラス艦隊の損害           艦隊の1/8


 プローグを中心としたガミラス掃討戦をはじめた結果、即座に広大な戦線に皆が悲鳴を上げる結果になった。
 まず、惑星占領の為の陸上部隊が圧倒的に足りず、それは地球の陸軍だけでなくこちらのドロイド部隊まで投入してなんとか確保。
 そして、その戦線維持の為の兵站を地球も俺たちも持っていなかったのである。
 スター・デストロイヤーの生産すら控えてアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップの生産に全力を注いだのにはそんな背景がある。
 TIEファイターの生産も忙しい。
 ガミラスが艦隊保全の姿勢をとって戦闘機によるゲリラ戦を展開しているので、あちこち迎撃のための戦闘機が必要になったのである。
 簡単な生産構造を持ちドロイドやクローンというある種の使い捨てが可能な彼らのおかげで、戦線は維持されていた。

「このあたりが攻勢限界点だろうな」

 銀河系ガミラス領の2/3近くを制圧している宙域図を眺めながら俺がぼやく。
 前年度から派遣しているスター・デストロイヤーの艦隊は12中2隻撃沈、2隻大破。
 それ以上にぼやきたくなるのは、搭載していたTIEファイターの八割近くが撃墜されたという事実だった。
 武蔵さんがレポートを手にその理由を説明する。

「掃討戦がガミラス領深部に行けば、ガミラスの基地と多く当たるのは当然。
 その基地からの戦闘機との交戦の結果かと。以上」

「結局今までと同じで、戦闘機戦ではガミラスに分があるという事ね」

 叢雲のため息に今度は鹿角さんが口を開く。
 悪いニュースではなかった。

「jud.
 ですがTIEファイターが戦線を支えているおかげで、パイロットの訓練プログラムに改善の機会を得る事ができました。
 訓練時間の向上に伴い、XウイングおよびYウイングのパイロットの練度向上の報告が入っております」


 XウイングおよびYウイングのパイロット練度向上 11% 撃墜数より削減


「今のところは勝っているからこそできる芸当だな。これは。
 勝っているから訓練時間が伸びて生存率が上がり、負けているから訓練時間が減って生存率が下がる」

 かつて第二次世界大戦の航空戦でこの傾向はデータとして残っている。
 パイロットの育成は膨大な時間と資金がかかるが、本土防衛という末期戦状態から状況が改善したからこそ、このあたりがストレートに効いてくる。

「それならば、TIEファイターも偏向シールドがついたTIE/foタイプにしたら?」

 叢雲の言葉に俺はしばらく考え込む。
 新型機の生産はどうしても現場を混乱させて、保有戦力の減少を招きかねないからだ。

「今、生産している分とプローグから購入している分で保有機数収支は黒字のはずだが、これをTIE/foタイプに切り替えるとどうなる?」

 俺の質問に鹿角さんと武蔵さんが答える。

「jud.
 切り替えと製造工程の追加で、生産数が三割ほど落ちるかと」

「現在のTIEファイターが3000機ほどあるので、今回の消耗数でも三年は持ちます。
 また大規模会戦が発生したとしても、一回はいままでの戦力消耗に耐える事ができます。
 切り替えならば、今がチャンスかと思います。以上」

 二人の説明に俺も決意する。

「分かった。
 TIEファイターの生産ラインを変更し、TIE/foタイプに切り替えてくれ」

「jud.」
「かしこまりました」

 侍女人形二人が返事をしたのを確認して、俺と叢雲は改めて宙域図を眺める。
 視線の先に有るのは、ガミラス捕虜から聞き出したガミラス銀河方面司令部があるバラン星だった。

「ここを落とせばガミラス銀河系方面軍は崩壊するだろうが、ガミラスもここを決戦の場所と考えているだろうな」

「残存ガミラス艦隊を2000隻と仮定。
 そのうち、500隻ぐらいを撃沈しているから残り1500隻。
 増援が来ると思うから増えるとは思うけど……」

「叢雲はどれぐらいの増援を考えている?」

 俺の振りに叢雲は顎に手を当てて考えた上で呟く。

「ガミラスの全戦力が10000隻として、こっちに送っているのが3000隻だったはず。
 ドメル艦隊が1000隻としても増援はもう少し増えるかも?
 ガトランティスとやりやっている以上、全戦力は持ってこれないから、最大戦力でも3000隻かなと思う」

「地球側の戦力はどうなっている?」

 俺の質問に叢雲が現状の地球艦隊のデータを出す。


 インペリアルI級スター・デストロイヤー           1隻 (大破修理中)
 アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップ       9隻
 マゼラン改二級宇宙戦艦                  44隻
 グァンタナモ級宇宙空母                  2隻
 金剛型宇宙巡洋戦艦                    45隻
 ムラサメ型宇宙駆逐艦                   46隻
 フラワー型宇宙駆逐艦                   50隻+142隻-51隻 (放浪者艦隊譲渡分) =141隻
 GR-75中型輸送船                      50隻+139隻-50隻 (放浪者艦隊譲渡分) =139隻

 零式52型空間艦上戦闘機                  1668機+475機=2143機
 99式空間戦闘攻撃機                    1633機+503機=2136機

 派遣陸軍師団                       94個師団


 地球側はガミラスを太陽系から叩き出したこの機会を使って的確に装備の更新を進めていた。
 波動機関の載せ替えによる旧艦艇の戦力化とワープ能力のある艦艇の建造に邁進していたが、それに伴う練度の低下は必然的に出てくるわけで、ガミラス追討戦においては100万人近い人員を送って地上戦において貢献をしていた。
 艦隊行動をするのならば、せめてあと一年は時間が欲しいと地球側は要求している。
 ここで、プローグ側にも迷いが出る。
 このまま行けばバラン星での決戦になるのだが、既に戦線が攻勢限界点を迎えつつある現在、地球の戦力化はプローグにとっても悪い話ではないのだ。


 ボラー連邦との接触 100ほど好意的   60


「失礼します。やる夫様。
 プローグより緊急電です」

 ふいにモニターに映ったのは、在プローグ総領事として赴任した安藤まほろである。
 その顔には、いつもの笑顔は無く緊張が画面越しにも伝わってきた。

「ボラー連邦と名乗る勢力がプローグ側に接触してきました。
 彼らは対ガミラスの共同戦線の提案をしており、プローグ側も乗り気のようです。
 それに伴い問題が発生しており、我々及び地球の立場が外交問題になりかねません」

 現在、恒星間国家であるプローグ・コモナリティの対ガミラス戦に、惑星間国家でしか無い地球や俺たち放浪者艦隊が協力している形になっている。
 銀河系の三割から四割を支配している大国ボラー連邦から見ると、俺たちや地球はまだ国家として見られない可能性が高かった。

「つまり、プローグ・コモナリティの勢力圏に入るか、今の立場を維持してボラー連邦と当たるか……か。
 たしかに微妙な問題だな」

 俺達の今後が関わっているだけに、重要な選択になると言おうとした時、更にモニターが変わって地球総領事のシャングリラが姿を見せる。

「失礼します。やる夫様。
 地球連邦移行に向けての準備委員会選挙の結果が出ました」

 地球連邦発足後にはそのまま議会に移行する太陽系をまたにかけた選挙戦は、リカルド・マーセナス率いる地球民主同盟とヨブ・トリューニヒト率いる太陽系民主連合が激しく競っていた。
 その結果が出たらしい。


 地球民主同盟      21%
 太陽系民主連合     39%
 第三勢力        18%
 第四勢力        5%
 その他         17%

「……」
「……」
「……」
「……」


 俺達の沈黙が全てを物語っていた。
 ある意味最悪の選挙結果に頭を抱えそうになる。
 連立政権が不回避で、戦時政権すら作れるか怪しくなってきたからだ。

「で、こんな結果にしてくれた、第三勢力と第四勢力は何処の誰だ?」 


 政策スライダー
  1が独裁 10が民主的
  1が右派 10が左派

  国連        スターリン主義   個人崇拝 官僚主導 戦時経済
  地球民主同盟    社会民主派     国際協調 管理経済 民主主義
  太陽系民主連合   ファシズム     権威主義 国家経済 官僚主導
  第三勢力      自由経済派     個人主義 自由経済 小さな政府
  第四勢力      国家社会主義    官僚主導 戦時経済 個人崇拝

「第三勢力の政党ですが、『自由地球連合』と言い、ユウナ・ロマ・セイラン氏が代表となっています。
 戦時政権に対する反発票がそっちに入ったみたいですね。
 自由地球連合が戦時政権肯定の地球民主同盟の票を取った結果です」

 これだから選挙は面白い。
 少なくとも地球の住民は危機が去った事は察知したのだろう。
 俺が考えているのを気にせずに、シャングリラは報告を続ける。

「第四勢力はゴップ元提督が代表を務める、『地球防衛会議』で、既に連立交渉は始まっています。
 戦時政権でもあるので、地球民主同盟・太陽系民主連合・地球防衛会議の三党連立になるみたいで、第一政党であるヨブ・トリューニヒト氏が初代地球連邦首相になる予定です」 
 

 
後書き
証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/971231354926043136

安藤まほろ 元ネタ『まほろまてぃっく』
 えっちなのはいけないとおもいます

ユウナ・ロマ・セイラン 元ネタ『ガンダムSEED DESTINY』
 完全に馬鹿でもなく、完全に有能でもないキャラクターから決定。 
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