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ドリトル先生と奈良の三山

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第九幕その六

「あと自分の知識だけで漫画やアニメの道具や兵器を否定する」
「そういうのは駄目だね」
「しっかりと検証してだね」
「そうして一つ一つ確かめていく」
「それが大事だね」
「そう、本当にオカルトもね」
 またこのことについてお話する先生でした。
「調べていくことなんだ」
「それも公平に」
「自分の知識だけじゃなくて」
「しっかりと検証する」
「それが大事なのね」
「そうだよ、宇宙人もね」
 この人達のこともお話するのでした。
「無闇に否定しないでね」
「しっかりと考えて検証して」
「それで存在を突き詰めていく」
「それが大事なのね」
「あとUFOも」
「そう、幽霊も妖怪もだよ」
 こうした存在もというのです。
「ちゃんとあらゆる学問から考えていかないとね」
「オカルトだって無闇に否定せずに」
「だから三山のこともだね」
「オカルトからも考えていくの?」
「そうもしていくの」
「そうも考えているよ、ただ二等辺三角形の配置は」
 またこのことについて思う先生でした。
「やっぱり何かあるね」
「三山が人工的に造られているなら」
「だからこそなのね」
「どうして二等辺三角形に配置されているのか」
「そこも考えていくの」
「日本のオカルト雑誌でそんな話もあったかな」
 先生はそうした本も読んでいます。
「あの三山についてね」
「実際に書いてあったのね」
「三山のあの配置のことも」
「じゃあその雑誌ももう一回読んで」
「それで調べてみる?」
「そうもしてみるのね」
「考えているよ、とにかくね」
 また言った先生でした。
「あの三山は不思議な山達だよ」
「和歌では普通に恋愛として詠われてるけれど」
「歴史とか地理とかで考えていくと」
「不思議なことが見えてくる」
「自然の山達に思えなくて」
「配置も何かありそうなのね」
「うん、白鹿さんにもお願いされて余計に考えてるけれど」
 そうしていってというのです。
「いや、考えれば考えるだけだね」
「不思議な山達ね」
「古墳だとしたらどなたの古墳か」
「それぞれの古墳がね」
「そしてその配置もね」
「気になるし」
「本当に不思議な山達だよ」
 実際にというのです。
「考えれば考えるだけ、宗教ここでは神道からね」
「考えていくのね」
「そちらの学問から」
「そうしていくね」
「そうしていくよ、しかし神道にそうしたエジプトみたいな数学を応用した配置とか他にあったかな」
 先生はここで首を傾げさせました。
「どうもね」
「先生にしてもなのね」
「心当たりがない」
「そうなのね」
「古墳、ピラミッドもそうだけれどああしたものを造るには数学の知識も必要だけれど」
 それでもというのです。
「二等辺三角形にする配置、そしてその配置の意味は」
「ううん、何か神道的じゃない?」
「僕達から見ても」
「ちょっと」
「そんな感じはしないかな」
「そうだね、僕の知識不足かも知れないけれど」
 こうも考えた先生でした。 
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