マイ「艦これ」「みほ3ん」
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EX回:第46話<ブルネイ提督と技師>
前書き
ついに美保司令たちはブルネイの提督と出会う。そしてブルネイの技師も紹介された。
「駆逐艦は比較的安定しているのですが」
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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
EX回:第46話(改2)<ブルネイ提督と技師>
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五月雨が執務室のドアをノックする。
「はい、どうぞ」
直ぐに落ち着いた声が聞こえてきた。
(あれ? 何処かで聞いたような声)
そんな印象だった。五月雨がドアを開ける。
私たちは促されて執務室の中に入った。ここの執務室も私たちには見覚えのある部屋だった……そこにはブルネイの提督が立っていた。
長身の男に私は見覚えがあった。
「お前か!」
「おっ、久しぶりだな」
海軍兵学校で仲の良かった奴だ。呼び名は『ブルネイ』とでも、しておこうか。
「懐かしいな」
「お前も、変わらないな」
私たちは、がっちり握手をした。
残念ながら現代のブルネイ提督は、あの未来の『大将』ではなかった。
だが私にとっては旧知の友との再会だった。
そんな私たちを見て艦娘たちは不思議そうな顔をしている。
(……そうか、旧友と言う感覚は彼女たちには無いよな)
「なんだ、知り合いか?」
技術参謀が声をかけてくる。
すると握手を解いたブルネイは彼女に敬礼をした。
「ハッ。兵学校時代の同期であります」
ちなみにブルネイの階級は私と同じ大佐だ。同期は、だいたい似たような出世をするんだな。
「そうか、それなら仕事もやり易いな」
参謀は笑った。
(……いや、これも意図的に同期を人事したのではないだろうか?)
そう思えたが、まあ良い。
彼は艦娘たちを見ると声をかけた。
「遠路はるばる、ご苦労さんでした」
金剛が「ow!」と小さい声を出す。
ブルネイは隣室の扉を開けた。
「艦娘たちも居ることですし隣の会議室へ移動してお話しましょう」
私と違って、こいつは爽やか系だ。金剛や夕立は、どことなく目が輝いてる。私の友人だけあって艦娘への対応も基本、丁寧そうで少し安心した。
会議室に私と技術参謀が並んで座る。その周辺に艦娘たち。反対側の机にはブルネイと小柄なスタッフ、そして窓際に五月雨が居た。
凛と響く声でブルネイは立ち上がって説明する。
「演習は午後からとなっています。多少、時間調整も出来ますが現状は予定通り14:00からで、よろしいでしょうか?」
「問題ないだろう」
技術参謀は私を見て私は艦娘たちを見る。彼女たちも頷いた。
ブルネイでの演習は未来で皆、一度経験している。実際、演習後の『バカンス』という「餌」のほうに意識が行っているので異論はない。
さてブルネイの横に座っているメガネをかけた小柄な男。いかにも技術屋っぽい。そんな私の視線に気づいたブルネイは言った。
「彼が今回の我々側の技術担当です」
「よろしく、お願いします」
立ち上がった彼は頭を下げた。背は低く丸顔で童顔だが理知的な顔はしている。頭は良さそうだ。彼は『技師』と、しておこう。
技術参謀は彼に聞いた。
「試作計画も、ほぼ問題ないようだな」
「はい、普通に使う場合は、そうです」
(なんだ?)
技師が言う『普通に使う』という言葉に引っかかる。
こういう言葉にも敏感な青葉さんや夕張さんが少し表情を曇らせている。
もちろん単語として問題があるわけではないのだが……。
(艦娘も意外に敏感だからな)
私は、この技師は、まだ艦娘の扱いが不慣れなのだろうと思った。
彼は資料を見ながら続ける。
「やはりまだ戦艦などは不安定です。駆逐艦は比較的安定しているのですが」
(だから安定とか不安定とか、なんだ?)
気になる。あとで技術参謀かブルネイに聞いてみよう。
技師は窓際に立っている五月雨を指して説明した。
「あの五月雨タイプが最も安定します」
私は、その言葉が引っ掛かった。
(五月雨タイプが安定?)
つまり、あの娘は既に量産化されていたのか?
私が振り返ると、その五月雨と目が合った。彼女は直ぐに微笑んだ。
(……うむ、やはり艦娘は完全な「機械」でも無いようだが)
何か、複雑な思いだった。
後書き
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。
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