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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第五十六話

「ひどい目にあった…」

「普段の行いが悪いからだ」

「へーへー、そうかよ」

箒と鈴のOHANASIから解放された弾は五分くらいで復活した。

今は皆で車座で座って食事をしている。

さっき買った焼そばやらたこ焼きやらだ。

あ、暦さんと育さんは二人でどこかへ行った。

デバガメしようとしたファイヤーシスターズを俺と箒と鈴で引き留めたりした。

あと簪と本音と撫子は三人で屋台を回ると言っていた。

本音は簪の付き人だから分かるが…なぜあの二人なのだろうか…

「んー…ねぇ一夏君」

「どうした刀菜?」

対面に座っていた刀菜に声をかけられた。

「ちょっと腕見せて」

「?」

よくわからないけど…

とりあえず甚平の袖を捲り、刀菜に見せる。

「どうしたんだよいきなり?普通の腕じゃないか。
別に何かが封印されてるって訳でも刺青がある訳でもない」

「そうじゃないわよ………貴女の腕…白過ぎない?」

「あ!それ私も前から思ってたぜ!一夏君っていっつも私達と一緒に居るのに全く焼けてねぇんだよなー
まったく羨ましい限りだぜ」

と火燐さんが同意し、自分の腕を見せた。

いつも走ったりしているからだろう、火燐さんの腕は結構日に焼けていた。

「確かに一夏って男にしちゃ白いよなー」

「男っていうか…日本人…モンゴロイドとしても白すぎね。
よく"雪のような"って言うけど。
一夏はまさにそれね」

弾と鈴が立て続けに言い、各々腕を見せた。

「羨ましいわねー…何か秘訣でもあるのかしら?」

刀菜の問には、答えられない…否、刀菜に対しては答えられるが、この場では答えられない。

なぜなら、魔法の副産物だからだ。

俺は常に魔法力向上のため、ISコアのCADシステムで多重魔法障壁を展開している。

多重魔法障壁とは言っても、ファランクスのような物ではなく、対ガスなど数枚だ。

その障壁の中に、対光学障壁がある。

その障壁が弾く対象は、"可視光以外と太陽光以上の光量の光"だ。

つまり赤外線や紫外線やレーザーを受けないのだ。

そんな訳で俺は一切日焼けしない。

日焼けするよう設定し直す事もできるが面倒だ。

「一夏おねーちゃんってしろくて美人だよね!」

「私も…一夏さんはきれいだと思います…」

「ふむ、エレンとリムの言う事ももっともだな。というか下手したらエレンより白いのではないか?」

アルシャーヴィン姉妹に箒が同意する。

「ぶふっ!一夏…アンタ"おねーちゃん"って呼ばれてるのね…」

「鈴、黙れ」

「そうよねぇ…一夏って男にもモテるものねぇ…」

「それ以上言うな」

「鈴ちゃん!その話おねーさんに教えてちょうだい!」

「刀菜、お前も黙れ。それとも無理矢理黙らせてやろうか?」

「その時は唇で…だ、ま、ら、せ、て☆」

「唇食いちぎるぞ」

「その前に舌を入れてあげるわ」

「OKその時は思い切り噛んでやんよ」

と言ったら隣から甚平の袖をクイクイと引っ張られた。

「むぅ…」

見ると箒が頬を膨らませていた。

「あら、ごめんなさい。大丈夫よ箒ちゃん。貴女の旦那は取らないわよ」

すると何故か、箒は悲しそうな顔をした。

「あ、さっきの話なんですけど。一学期の…」

「おい!鈴!やめろ話を戻すな!」

「終業式に後輩の男子に告られたんですよねー」

「それでそれで!」

「一夏はどうしたんだっけー?」

「振ったわ!振るに決まってるだろ!むしろどうやったら受けると思うんだよ!」

「でもその後輩結構イケメンだったじゃない」

「そもそも男同士だろうが!」

「え?」

「"え?"じゃねぇよ!」

「ゴメン一夏…アンタの事女だと思ってたわ…」

「そのやり取りはお前が転校してきた初日にやっただろ!
それも中国語で!」

「ワタシチュウゴクゴワカラナイ」

「お前の母国はどこだぁぁぁぁぁぁ!」

「アタシの心の母国は日本よ」

「喧しいわ!」







突然箒がすっくと立ち上がった。

「刀菜さん。ちょっといいですか?」

「いいわよ」

「鈴も、いいか?」

「わかったわ」

「では少し席を外す」

そして箒、鈴、刀菜はどこかへ行った。

「おい一夏いいのか?」

「弾。女子には女子の話が有るって事だ」

男が居る所で話しにくい事を話に行ったのだろう。

「一夏君。一つだけ聞いていいかな?」

「なんだ月日?」

すぅ…と息を吸い、こちらを真っ直ぐ見据え、月日は口を開いた。

「一夏君は、箒ちゃんの事を、どう思っているの?」
 
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