魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第十二話
箒とポーカーをした日から二週間が経った日曜日、アレから箒はギャンブル系のゲームをいろいろやっているが…強すぎる、将来はギャンブラーになりそうで怖い。
ヤベェ、束さんに殺される。
ああ、そうだった、ISの基礎理論が完成したんだった、まぁ俺がこの家に来た時点で七割は完成していたのだが…
残りの三割をUCやら00やらSEEDやらアルペジオやらの知識で埋めて(『必要な知識』と曖昧な事を言ったせいでMY反応炉からメテオールまでしっちゃかめっちゃかな事になっている)完成した。
今日の朝はいよいよ大詰めだったそのせいで徹夜だ、現在時刻朝八時。
という訳で束さんの所に行こうかな。
幼児移動中
コンコン
「束さん、居ますか?」
………………………気配があるのに返事がない、寝てんのか?
「束さん?入りますよ?」
ガラガラ
引き戸を開けると案の定寝てた。
まぁ昨日は遅くまで何かやってたみたいだし、駄菓子菓子‼
こっちは徹夜だぞコラァ!?
ゆさゆさ…
「束さん、起きてください、昨日話してた所纏めましたよ、束さん?」
ゆさゆさ…
「おーきーてーくーだーさーいー!」
ゆさゆさ…
全然おきねぇ…イタズラしようかな。
プニプニ…
あ、ほっぺたやわらけぇ。
プニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニプニ…
「うぅ~ん」
起きたかな?
ゴロン…
寝返り打ってまた寝だした…
「どうしてくれようか」
アスタリスクの大艦巨砲主義娘みたいに鼻つまんだら起きるかな?
ムニ。
さぁこれで起きるかなぁ……………………
「ん~う~ん………………ん?」
パチッ
あ、起きた。
「ようやく起きましたか束さn………」
「あ~いっくんだ~いっく~ん」
ガバッ!
ベッドに引っ張り込まれた、何かデジャヴ…じゃなくて!
「束さん!起きてください!」
「ん~あと七二時間…」
「三日も寝る気かアンタ!?」
「いっくんの抱き心地さいこぉ~スゥスゥ」
「寝るなぁ!起きろぉ!」
「うるさいなぁ、あと五分…」
「ですから!ISの基礎理論が完成したんです!」
「ん~………ん?今何て言った?」
「ISの基礎理論が完成しました」
「え?」
あ、束さんのこの顔めっさおもろい。
「ほら、早く起きてください、穴がないか確認してください」
「ん、判ったよ」
ところで…
「さっさと離れて貰えませんかね?」
「おやおや、いっくん、私の中学生ぼでぃに悩殺されちゃった?」
「今の俺には性欲はありませんよ、魂と体が密接に結び付いている証拠です」
「なら、もうちょっと…」
「今は朝の八時すぎ、姉さんたちもそろそろ起きてきますよ?姉さんに見られたらぬっ殺されますよ?」
「…………………」ガクガクブルブル
おぉう…あの件はすっかりトラウマのようで。
「いっくん、三途の川って見たことあるかい?」
「あいにく俺は渡らずこっちに来ましたので」
「ああ、そうだったね」
「ほら、離れて」
「はぁーい」
束さんはもぞもぞとベッドから出て大きな伸びをした。
「ん~!んっ!」
「早く朝ごはん食べましょう」
「着替えるからちょっとまってぇ~」
「先に行きますよ」
「いっくんなら見ててもいいのに」
「アンタは俺をなんだと思ってるんだ…」
「かわいいかわいい共犯者?」
ああ、そうかよ。
「じゃぁ箒は?」
「私の天使!」
それは解る。
「姉さんは?」
「私の嫁!」
だめだこのひとはやくなんとかしないと。
「あげませんよ」
「いっくん、それって『娘はやらんぞ!』ってやつ?」
「どちらかと言うと妹?」
「なかなかに面白いことを言うね」
と言いながら束さんは服を脱ぎ初め…
「待て待て、脱ぐな脱ぐな、もうちょっと恥じらいを持ちなさいよ貴女」
「いっくんならいいって言ったのに…」
「先いきますからね」
「いっくんのイケズ」
「やかまし!」
ピシャァン!
ふう、ナニ考えてるんだあのひと。
ふむ、姉さんと箒も起こそうかな。
部屋の並びは箒、束さん、俺、姉さんになっている。
ちなみに篠ノ之家はアホみたいに広い。
俺と姉さんに一つずつ部屋を渡してもまだ余っている。
しかも道場の隣にまた別の建物がある。
こっちは昔門下生が住んでたとかどうとか。
もしかして神社ってのはカムフラージュで此処って武士か何かが住んでたんじゃね?
たしか女性用の実用刀も無かったっけ?
そのうえ隣の山には旧日本軍の物とおぼしき地下空間まである始末…本当にどうなってんのかねぇ?
ガラガラ…
なんて考えてると姉さんの部屋が開いた。
「おはよう…一夏」
眠そうに目を擦る姉さんも可愛いなぁ。
「ん、おはよう、姉さん。箒起こして来るよ」
「束は…?」
「たぶんもう起きてる」
「そうか…先行くぞ、ふぁぁ」
「うん」
姉さんが起きてるなら後は箒だな、起こすか。
コンコン…
「箒?起きてる?箒?」
こっちはまだ寝てるみたいだ。
「箒、入るよ」
ガラガラ…
うん、寝てる、この前は開けた瞬間『ばぁ!』ってやられたからな。
ゆさゆさ…
「箒、朝だよ、起きて」
「ん~わかった」
箒は寝起きはいいんだよね。
「きがえさせて~」
「はいはい」
でも起こすと着替えを手伝わされる、可愛いからいいけどね。
まず上着を脱がせる。
「手上げて」
「んー」
で、パジャマを脱がせたら別の服を着せる。
「はい、下ろしていーよ」
「ん」
んで、パジャマのズボンを脱がせて。
「ズボン脱いでー」
「んー」
で、別のズボンをはかせる。
「んっ!」
で、終わり。
『ますたーってホモ?』
いきなりだなこいつ。
『なんでだよ』
『淡々としてる』
『ガキは範囲外だし性欲ねぇし』
『ふぅーん』
「箒、行くぞ」
「んー」
箒はまだ眠いのかさっきから『ん』しか言ってない。
ガラガラ…
開けっ放しだった箒の部屋から出ると同時に隣の部屋が開いた。
束さんと目があった。
「いっくん、変なことしてないよね?」
「もちろんです」
「ならいいや」
ふう、少しビビったぜ。
「おはよう箒ちゃん」
「んー、おはようお姉ちゃん」
「早くいきますよ」
「解ってるよいっくん」
「ん」
そのあと俺達は篠ノ之家の居間で朝食を食べた。
篠ノ之束・私室
「はい、これ昨日の分です、これで理論上はISが造れます、まぁ一切の実証実験をしてないので造るのには相当のトライ&エラーが必要ですが」
「おお、さすがはいっくんだ」
「で、これどうします?あまりお薦めできませんが発表しますか?」
「う~ん………………どうしよう?」
「俺としてはこのまま二人でやりたいのですが…まぁ試しに大学にでも送りますか?たぶんパクられますが」
「そうだよねぇ、私達にはバックがないからねぇ、場所もないし」
「場所ならありますよ」
「え!?どこに!?」
まぁ、知るわけないよな。
「隣の山の地下に旧日本軍の物と思われる施設がありますよ」
「本当かい!?」
「ええ、規模から考えると工場の類いでしょう。
何十年も昔の物なので機材は期待できませんがスペースは十分なはずですよ」
「じゃぁ、行ってみるかい?」
「ええ、行きましょう、ですが姉さんと箒をどうするか…」
「大丈夫、なんとかなるって」
「そうですかね?」
「私が先に行くから二十分後に…どこにしようか?」
「じゃあこの山のふもとで」
「はいはーい」
まぁ神社の下から隠し通路があるけど先ずは正規ルートだよね。
さぁて!面白くなってきたぜ!
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