楽園の御業を使う者
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CAST15
「えー、みなさん。今学期から本校に転校してきました四葉達也さんと四葉深雪さんです。
仲良くしてあげてください」
「四葉達也ですよろしくお願いします」
「四葉深雪です兄共々よろしくお願いします」
うんちょっと待とうぜ…
がたん!
「どうしてお前等がここに居る!?」
「千葉君、お知り合いですか?」
「え、えぇ…まぁ…」
「では二人を頼みますね」
「はぁ!?」
「同じ魔法使い同士話も合うでしょう」
と、いうのが今朝のHRでの話。
放課後
「さてお二人、いきなりこの中学に転校してきた理由と名字が"四葉"になっている理由についての弁明を聞こうか」
「お兄様…」
「転校については、はっきり言って俺達が知りたい。
三日前にいきなり転校すると聞いた次第だ」
「そうか…まぁ…いいか…特段俺に害が有るわけでもないしな」
デメリットは…恐らく無いな。
メリットは…俺達二人が軍から召集された場合に楽だな。
あ、でも俺達が軍人ってバレるのは少々まずいかな?
「で、名字の件は?」
「ああ、ついに両親が離婚した」
「んなさらっと言うなや!?」
「いや、本当に今更といった所だったのでな」
「はい、何故お母様が今の今までお父様と離婚しなかったのか不思議なくらいです」
おいおい…深雪さんまで…
「白夜ー!って、あれ?四葉君?」
四葉兄妹と話しているとエリカが呼びに来た。
「あ、エリカ。コイツは四葉達也とその妹さんの四葉深雪さん」
「わー…すっごい美人…」
「コレは千葉エリカ。一応俺の姉」
四葉の二人にエリカを紹介する。
「コレとはなによコレとは。あと間違いなく姉よ」
「はて、偶然先に生まれ落ちただけだったと思うが。
さらに言えば…」
おっと…ここには部外者が居るんだったな。
「いや、なんでもない。」
「あぁ、なるほど。アンタこの二人に話してないのね」
俺が言おうとしたこと、エリカだけが知っている事というのは俺に前世が有るということだ。
「ま、その話は今度にしようや」
というかエリカ以外に話す気は無い。
「そうだ、白夜」
「どうした相棒?」
「風間さんからだ」
と封筒を渡された。
「えーっと…開けていいヤツ?」
「大丈夫だ問題ない」
おい。
「ダメなヤツじゃねぇか」
「いや、あけていいぞ」
ふむ、達也は内容を知っているという事か…
封筒を開け、中身を取り出す。
"達也、白夜へ、九重八雲という人物を知っているだろうか?
彼は私の師でもある。彼に話を通してあるので時間が有れば九重寺へ行ってみるといい"
あー…なるほど…
例のハゲ忍者の寺か…
「……達也は行ったのか?」
「いや、その手紙自体今朝受け取ったばかりだ」
「ほーん…じゃ、今週末にでも行くか?
エリカも来る?」
「了解。今週末だな」
「わかった。アタシも行く」
「深雪さんは?」
「私も行きます…見学だけになりそうですが」
深雪さんを上から下まで見る。
「まぁ…深雪さんはメイジ型だろうな…」
達也は多分モンク、俺とエリカはナイト…
なんて事を考えていると…
「コラ!」
ガツン!
「あでぁ!?」
エリカから拳骨をくらった。
「疚しい気持ちが無いのは知ってるけど、女の子をジロジロ見るな!」
「だからって拳骨はねぇだろうが!口で言え口で!」
そういうのはレオにやれ!…ってレオはまだ居ないのか…
「はぁ…まったく…考えるより先に手がでるなんて…頭いいのに…」
「うるさいわねー」
どこぞの大きい方の妹かよ…
「じゃ、週末この四人で九重寺ということいいか?」
「俺は構わん」
「私もかまいません」
「アタシもー」
と言う事で俺達四人は九重寺へ行く事になった。
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