魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
4章 インターミドル予選
3R 決着
綾が自分のコートに戻っていると、すぐさま草薙は起きだした。
綾が振り向いた瞬間
ダッシュをして近づき襟元を締め付けた。
草薙の身体が燃えだしその炎は三度綾に燃え移り衝撃を与えた
手を放した瞬間草薙は二連脚を与え
そのままフック、アッパーと綾を打ち上げて、肘打ちか当たり、逆手で綾の襟元を再び持ち上げた。
そして草薙の身体全体燃え上がり、手に灯した炎を掲げ、そのまま炎を薙ぎ払った。
綾の身体は燃え上がり
会場全体がすごい音が鳴った。
魔力キャバオーバー
エミュレータの限界突破
それが意味するのは、普段守っているすべてのセーブが壊れたことにより
今綾が食らったダメージはリアルで戦うダメージと同じだった。
綾自身は今も体が燃えていた。
ダメージの数字も壊れていた。
「ふぅ~私が殺した。
誰も倒せなかった、これで任務完了
ははははぁ・・・・
これで私は自由になれる・・・」
草薙の甲高い興奮した笑い声と同時に綾の身体が一段と燃えだした。
「なっ、何が起きている?」
炎の渦となり綾を中心に凄い豪火となりて渦巻き上で燃え上がっていた。
観客もレフリーも戦っていた当事者の草薙でさえ何が起きているか不明だった。
その情景を見たなのははすぐさま観客席からはなれ戦闘フィールドの方に向かおうとしていた。
それを止めるかのように、はやてはなのはの腕をつかんだ
「離して、はやてちゃん」
「何処に行くんや?」
「そんなの決まってる綾ちゃんの所だよ」
「大丈夫や、綾ちゃんなら」
「でも、よくわからないけれど、あの草薙選手、綾ちゃんを」
「なのは落ち付いて!」
なのはの隣にいたフェイトもなのはを落ち着かせようとしていた。
「だって」
「うん、確かに危なかったと思う。
草薙選手は綾を殺そうとしてる。
でも綾に炎は余計だったよね!」
「そやな~、あれが他の属性なら流石の綾ちゃんも危なかったと思うのだけどなぁ」
はやてとフェイトがそう言った瞬間
綾を中心とした炎が今度はそれを吸収するかのように、炎が一点に向かって収縮されて行ってる。
「綾が何やっても驚かないと決めてたけれど、相変わらずデタラメだ」
「そうやね。彼女も普通の競技者だったら、綾ちゃんの負けだったのになぁ
それなのに、彼女は枠を広げてしまった。
いくら綾ちゃんがブロックしていても生死が関係するのなら制御が外れるはずや
チャンピオンのジークと同じようになぁ」
炎の収縮が終わったと同時に綾は破れていた服も修復し舞台中央に立ちあがった。
「俺を殺そうなんて100万年早いよ。
しかもまがい物で俺を倒そうなんて話にならない」
「ま…まがい物だと!!」
「あぁ、お前の技には魂が無い
俺の友人が言っていた
本当の技と言うのは、その技を作った人の思い
受け継ぐ心、師から弟子に伝えるもの
全てを含めて本当の技となり得るって、貴様はただ草薙流を使えるだけだ!
そんな奴に私が倒されるわけないでしょ
私はいつも鍛錬してるよ
見せないだけで、さぁこの戦いも終わりにしようか」
綾はふらつきながら一歩一歩草薙の方に歩んできた。
当の草薙は綾の気迫に押されてかじりじりと本人は気づいてないのだが後ろに下がっていった。
「恐怖に負けた奴は、もう勝ち目は無い。負けを認めろ。
ここまでやった褒美だ。」
「だ・・・誰が・・・私は自由を得る」
フェイトとはやてはその時見た目やられてるのは綾の方なのに相変わらず偉そうだと思ったそうだ。
草薙が突進したと誰もが思った瞬間
壁に衝突した音が聞こえた。
綾が吹き飛ばされたと見ていた人は思ったに違いない。
でも吹き飛ばされていたのは突進した草薙だった。
「なのはちゃん見えた?」
「ううん、はやてちゃんは?」
「私も降参や、フェイトちゃんは?」
「うん、かろうじて。
草薙選手が踏み込んだ瞬間、綾が一歩踏み込み掌底で吹き飛ばしただけ、多分今回の奥の手じゃないかな
多分手加減してる。」
「もう、諦めな、これ以上はいじめになる」
「ふざけるなぁ!」
草薙は地面から炎を飛ばしてきたのだが、綾は軽くジャンプでかわし、草薙の肘打ちを躱した。
始まった直後の上昇技を回避して、そのまま、上がり切ったのを見てから、軽くジャンプをもう一度して地面に叩き落とす感じで、
右まわし蹴りを決めた。
そのまま草薙は、二転、三転転がりながら動きが止まった。
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