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レーヴァティン

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第三十九話 神の斧その六

「知らなかったぜ」
「そうだったんだ」
「ああ、全部の村のそれはな」
「それが普通だね、けれどね」
「そうした村もあってか」
「うん、マンモスの牧場があって」
 それでというのだ。
「そこでならね」
「食えるんだな、マンモス」
「そうだよ。行く?」
「そうだな」
 剛のその言葉を受けてだ、久志は頷いた。そうしてテントから出てそれを収めてだった。一行はマンモスを家畜にしている村に向かった。
 ここまでのことを話してだ、久志は英雄に言った。
「と、まあな」
「御前はそうした旅だったか」
「ああ、六人目まで見付かってな」
 そしてとだ、大学の喫茶店でコーヒーを飲みつつ答えた。
「マンモスを食いに行ったんだよ」
「そうか、俺もだ」
 英雄は紅茶を飲みつつ久志に応えた。
「六人目までだ」
「見付かってか」
「仲間にしている」
「それでそっちもか」
「旅をして魔物達を倒してだ」
 そしてというのだ。
「六人目まで仲間にした」
「そうか、そっちも六人目までか」
「仲間にした」
「よかったな、しかしな」
「しかし?」
「そっちも色々あっただろ」
「そうだった」
 その通りだとだ、英雄は久志に答えた。
「色々な場所も巡った」
「それで島のこともわかったんだな」
「何かとな。そちらは西洋だな」
「完全にな」
「俺の方は日本だ」
「完全にか」
「町や村の名前もな」
 そうしたものだというのだ。
「川や山の名前もな」
「それで寒い場所とかあるのかよ」
「そうした地域にはまだ行っていないが」
 しかしとだ、英雄は久志に淡々と述べていく。
「そうした地域もある様だな」
「そうなんだな」
「そでは次は俺が話す番だな」
 英雄は久志に述べた。
「今度は」
「そうなるな、じゃあ話してくれるか」
「わかった、俺の旅のことをな」
「頼むな、ただその前にだ」
「何だよ」
「俺達はこの世界では普通に暮らしている」
 キャンバスライフ、大学でのそれをだ。
「こうしてな、しかしだ」
「あっちの世界ではな」
 夢の世界ではとだ、久志も述べた。
「お互いこの大学にいる連中と会って一緒になってな」
「旅をしてだ」
「世界を救う旅をしているな」
「夢の世界にいる筈だが」
「全然そんな感じがないな」
「全くだ、現にこうして細かい部分まで話せる」 
 お互いとだ、久志は英雄に話した。
「完全にあっちの世界にいるな」
「夢の世界の様だが」
「あっちは別の世界だな」
「完全にな」
「色々な世界があるっていうな」
 久志はここでパラレルワールドの話をした、このことは二人だけでなく彼等と共に旅をする面々に聞いてもだった。 
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