| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのトト

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その十一

「頑張れるのよ」
「そうだよね」
 トトはドロシーのその言葉に応えました。
「何といってもね」
「そう、だから今はね」
「皆で頑張れるね」
「そうよ、シーフード料理美味しかったし」
「デザートもね」
「私も元気が出たから」
「ドロシーに元気が出たら」 
 それこそといういうのです。
「違うからね」
「そうそう、ドロシーさんが元気だと」
 オジョも言います。
「雰囲気とかも違うしね」
「ムードメーカーでもあるからね」
「いつも明るいけれど」
 そして前向きです、ドロシーの性格的な長所です。トトはいつも一緒にいるからよくわかっています。
「食べた後はね」
「特になんだよね」
「その前向きさを活かして」
 そしてというのです。
「やっていこうね」
「私が軸なのね」
「当然だよ、ドロシーだから」
 もうドロシーがいると、というのです。
「オズの国ではそうなるよ」
「そう、何といってもドロシ―王女がいないと」
「はじまらないことも多いしね」
 教授とカエルマンも言います。
「ましてやそこドロシ―王女がいたら」
「それだけで軸になるのだよ」
「私ってそうした人だったのね」
「うん、オズマと並んでね」
 トトも言います。
「オズの国の名士だから」
「それでなのね」
「そう、いればそれで軸になるんだよ」
「そうした人だったのね」
「実際ドロシーがどれだけの騒動を解決してきたか」
 トトはこのことも言います。
「オズの国で」
「そう、だからドロシーさんが来てくれてね」
 オジョはコーヒーの最後の一杯を飲みました、これでこの子のお昼御飯は完全に終わりました。
「僕も百人力だよ」
「騒動を解決するっていうのね、私が」
「絶対にね」
 こう確信しているというのです。
「だから嬉しいよ」
「じゃあご期待にね」
 是非にと答えたドロシーでした。
「添う様にするわ」
「お願いするね」
 笑顔で言うオジョでした、そのうえで皆で森に向かうのでした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧