オズのトト
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第三幕その四
「今の考えはね」
「お魚だね」
「フライにムニエル、あとカルパッチョがいいわね」
「生のお魚もだね」
「食べましょう」
「カルパッチョっていいですよね」
恵梨香はこのお料理を聞いてドロシーに言ってきました。
「要するにお刺身ですよね」
「欧州のね」
「生のシーフードを味付けした」
「恵梨香ってお魚生で食べるの好きよね」
「大好きです」
実際にという返事でした。
「お刺身もカルパッチョも」
「お寿司もよね」
「そちらも大好きです」
「日本人の特徴みたいね」
「オズの国の日系人の人達もだからね」
トトも言ってきました。
「生魚が好きなのは」
「そうよね」
「新鮮なもの限定ですが」
「オズの国なら何でも新鮮ね」
「はい、食べられます」
笑顔での返事でした。
「何時でも」
「だからお昼もなのね」
「楽しみです」
「わかったわ、じゃあオジョとお話をしてね」
「そうしてですね」
「今日のお昼は魚料理にしましょう」
「ムニエルいいですね」
ジョージはこちらに関心を向けています。
「僕はそちらに」
「僕はフライを」
神宝も洋食を食べるのでこちらも好きなのです。
「楽しみにしています」
「アヒージョがいいですね」
カルロスはこれが好きみたいです。
「それ楽しみにしています」
「あとシーフードパエリアも出しますよね」
「そちらも出すわ」
ドロシーはナターシャに答えました。
「今言われて思いついたわ」
「わかりました」
「アヒージョとパエリアにはお野菜もたっぷり入れるし」
ドロシーはお野菜のお話もしました。
「皆で楽しみましょう」
「はい、お昼は」
「そうして食べましょう」
「オジョさんと一緒に」
「楽しくですね」
「お話もしながら」
「そうしましょう、オジョは何でも食べるから」
彼に好き嫌いはないというのです。
「多分お魚でもいいわ」
「そうだね、オジョって何でも美味しく食べるからね」
トトもドロシーに言います。
「だからね」
「今日のお昼はね」
「お魚料理よ」
イタリアやスペインのです、そうしたお話をしつつオジョのところに向かってそしてでした。
実際にお昼前にオジョのお家のところまで着きました、飛行船は程なく広く平らなところに降りました。
そしてです、ドロシー達はすぐにオジョのお家に向かいました。するとそこではオジョが待っていてです。
皆が来ると笑顔で迎えてこう言ってきました。
「ようこそ」
「ええ、お話は聞いてるわ」
ドロシーがオジョに応えます。
「山によね」
「そう、山自体が森になっているけれどね」
「そこによね」
「鳥が一杯来てね」
オジョは実際にとドロシーにお話します、見れば小柄なマンチキンの少年でその服も似合っています。
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