レインボークラウン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百三話
第五百三話 対決間近
今田先生も今日子先生もわかっていた、それで今田先生の屋敷にも今日子先生のお城にもどちらにもだった。
多くの聖水や十字架、大蒜や木の杭、銀等を集めていた。華奈子は美奈子に自分が見たそれを見て言った。
「何か吸血鬼がね」
「最近そのお話が多いわね」
「ええ、何か先生達が吸血鬼をやっつけるものを沢山集めてるのよ」
「十字架とか?」
「そうなの、一杯ね」
「若しかしたら」
美奈子は華奈子のその話を聞いて察して言った。
「先生達は」
「美奈子もそう思う?あたしもね」
勘は美奈子以上にいい華奈子はもう感じ取っていた、そのうえで言うのだった。
「何か先生達がね」
「吸血鬼と戦う様な」
「そんな感じがしたけれど」
「そうね、まさかと思うけれど」
「日本にドラキュラ伯爵、いや」
華奈子は言っていて自分で考えて言った。
「カーミラ?」
「その美人の吸血鬼ね」
「まさかと思うけれど」
「そのカーミラが日本に来た」
「そうじゃないの?」
こう美奈子に言った、二人は学校の帰りに家まで歩きながら話をしていた。日差しはまだ強く夕方にもなっていない。
「本当にまさかだけれど」
「じゃあ先生達はカーミラと戦う用意をしてるの」
「そうじゃないかしら」
「まさかと言いたいけれど」
「そのまさかって思うわよね」
「ええ、何もない筈がないわね」
「カーミラってドラキュラ伯爵並の強さよね」
美奈子は伝え聞くカーミラの強さから華奈子に言った。
「だとするとかなりの強さだけれど」
「先生達なら大丈夫じゃない?お二人だし」
「そうね、天本博士とも戦えるし」
今田先生と今日子先生の二人ならとだ、このことは美奈子も知っている。
「それならね」
「凄い戦いになってもね」
「先生達が負けることはない」
「絶対にそうよ」
華奈子はそうなっても大丈夫だと考えていた、だが。44
「先生達ならね」
「激しい戦いになっても」
「お二人なら負けないわ、今田先生か今日子先生だけでもね」
二人のうちどちらかだけでもというのだ。
「いい勝負出来る筈だし」
「お二人ならなのね」
美奈子も言われて大丈夫だと思った、それだけ先生達に信頼を抱いているのだ。だが当の先生達はというと。
第五百三話 完
2017・11・30
ページ上へ戻る