【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
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開戦 四回目のサイコロ
ガミラス戦力
ガイデロール級航宙戦艦 5隻 全長350メートル
ポルメリア級強襲航宙母艦 4隻 全長384メートル
ケルカピア級航宙高速巡洋艦 28隻 全長240メートル
クリピテラ級航宙駆逐艦 167隻 全長160メートル
「大艦隊じゃないの!」
戦力を見て叢雲が叫ぶ。
俺達との交渉を見て、砲艦外交が有効だろうと判断したのだろう。
多分この方面に出せる全力を繰り出してきた。
一方の地球軍はこんな感じだった。
金剛型宇宙戦艦 6隻 +2隻 全長205メートル
村雨型宇宙巡洋艦 15隻 +4隻 全長152メートル
磯風型突撃宇宙駆逐艦 40隻 +48隻 全長80メートル
「何でこれだけしか増援が送られていないのよ!」
「ワープ技術が無いから、外周部に艦隊を派遣するのに時間がかかっているんだ。
空母がないのもそれが理由だな。
小型艦で何ヶ月も一人で宇宙を旅するほど、宇宙は優しくない」
宇宙における艦隊戦は基本巨艦巨砲主義である。
生物が生存するには宇宙というのは厳しすぎるのだ。
そして、艦の大きさと機関出力と火力は比例する傾向にある。
その為、生存スペースの確保と増大する機関との苛烈な競争に晒されるわけで、その行き着く先がこの叢雲であるエグゼクター級スター・ドレッドノートである。
なお、スターウォーズでは、反乱同盟軍は戦闘機にワープをつける事でゲリラ戦を展開したが、帝国軍はスター・デストロイヤーという母艦がある事で戦闘機にワープ機能はつけていない。
「大きさから火力を測れば、地球側の戦艦はガミラスの戦艦にすら劣る。
大型艦は大型艦を狙わないと駆逐艦を蹂躙されるから、返り討ち……
なるほど。
こりゃ地球側が負ける訳だ」
「思ったのだけど、何でこんな状況で沖田提督は火星での戦いで功績を立てたのかしら?」
「惑星基地が使えて戦闘機が使えるようになったからだろう?
戦闘機1機で敵艦一隻を沈められるなら、トレードとしては最高だろう?
ヤマトが軽空母に近い戦闘機運用能力を持つのは、このあたりが理由だと思っている」
地球側はこのファーストコンタクトで八割近い戦力を失う大敗を喫している。
今後の展開を考えるためにも、介入して地球側を助けるのは絶対条件だった。
「で、司令官。
私たちはどうするの?」
叢雲の確認に俺は黙り込む。
現状の戦力は、
エグゼクター級スター・ドレッドノート 叢雲 全長19キロメートル
ヴェネター級スター・デストロイヤー 1隻 全長1155メートル
CR90コルベット 2隻 +4隻 全長150メートル
GR-75中型輸送船 2隻 +4隻 全長90メートル
T-65B Xウイング・スターファイター 105機 +16機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 100機 +32機
世界が違うと言えばそれまでだが、コルベットですらヤマトの世界では駆逐艦に格上げされる。
とはいえ、叢雲の存在感が大きすぎで、下手な介入ができないのもまた事実だった。
出してしまったら、地球・ガミラス双方から警戒されかねない。
そして、叢雲を出さなかったら俺達の艦隊はガミラス・地球双方から侮られる数なのがまた悩ませる。
「ヴェネター級スター・デストロイヤーとコルベット4隻を出そう。
当初の作戦通り、索敵圏外からの戦闘機でワープしての一撃離脱。
その後会戦終了後にコルベットを近づけて生存者救助とガミラスの技術確保をするぞ」
「了解。
ヴェネター級スター・デストロイヤーの搭載上限は192機よ。
どう配分するの?」
「XウイングとYウイングをそれぞれ90機ずつ。
残りはTIEファイターで、艦隊防空につかせておけ。
司令官は戦術ドロイドを使う」
「了解。
じゃあ、私達は高みの見物って所かしら?」
「女神もガミラスと戦わなくていいなんて言っていたんだ。
ここで戰うのは主人公たる地球の戦士達の仕事さ」
Tシリーズ戦術ドロイド指揮地球救援艦隊
ヴェネター級スター・デストロイヤー 1隻
CR90コルベット 4隻
T-65B Xウイング・スターファイター 90機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 90機
TIEシリーズ・スターファイター 12機
会戦はこちらの願い虚しく地球側の攻撃によって始まった。
戦術ドロイドはこちらの命令を遂行するために、地球艦隊が四割撃破された時点で戦闘に介入した。
ガミラス防空網を抜けた戦闘機
T-65B Xウイング・スターファイター 38機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 67機
ガミラス艦隊に攻撃できた戦闘機
T-65B Xウイング・スターファイター 33機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 62機
こちらの奇襲は完璧に働いた。
機械故に地球側が敗走を始め、ガミラス側が勝ちを確信したそのタイミングを狙っての航空攻撃にガミラスは対処できなかった。
ガミラスの直掩戦闘機隊を排除し、近距離からガミラス艦艇にプロトン魚雷やイオンブラスターを発射した戦闘機は半分の95機。
戦果はこんな感じだった。
撃沈
ガイデロール級航宙戦艦 3隻
ポルメリア級強襲航宙母艦 4隻
ケルカピア級航宙高速巡洋艦 19隻
クリピテラ級航宙駆逐艦 58隻
真っ先に空母を叩き、艦隊防空が乱れた後はこちらの独壇場だった。
ガミラス艦隊が地球艦隊に意識をそちらに向けたのも大きく、戦艦三隻を撃沈すると後は算を乱すように逃げ出す。
大戦果である。
もっとも、そのまま逃走を許すほどガミラスも甘くは無かったが。
地球艦隊にトドメを刺そうと地球艦隊に向けて出撃していたガミラス戦闘機隊の攻撃を食らったのである。
最終的にヴェネター級スター・デストロイヤーに帰ってきたのはこれだけだった。
T-65B Xウイング・スターファイター 4機
BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー 30機
「……Xウイング4機に……Yウイング30機……」
絶句する叢雲を横目に、宇宙に散ったクローンとドロイド達、および地球人とガミラス人達の冥福を祈る。
主力艦を派手に食われたガミラス艦は既にワープで撤退し、半分近くの船が撃沈されたにも関わらず、ガミラスの撤退により勝利を拾う事になった。
撃沈
金剛型宇宙戦艦 4隻
村雨型宇宙巡洋艦 11隻
磯風型突撃宇宙駆逐艦 40隻
「デストロイヤーの戦術ドロイドに指示を出してくれ。
地球艦隊に向けて交信を。
救助者の支援と再交渉をお願いしたいとな」
地球側の警戒度 79-30(生存艦補正)以上で好意的 58
「支援受け入れるそうです。
再交渉についても本星に問い合わせるそうよ」
叢雲の報告に俺も安堵のため息をつく。
戦闘機については有効である事が分かったが、その戦闘機を粗方消耗し尽くしてしまった。
ガミラスの次が来るまでに生産が間に合うのかと先を考えると頭が痛いが、とりあえずは最初の歴史介入が成功したことを叢雲と共に喜ぼうと思った。
後書き
証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/951052958623350784
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