サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
481
二階にて
サトシが二階に上がると、そこは
縦横に奥行きのある広い空間になっていた。
サトシ:「こんな場所にきて、
何をするんですか?」
謎の女性:「、、、」
スッ(女性のモンスターボール)
ポーン
メタモン:「メタ〜」
サトシが佇んでいると、謎の女性は
メタモンを取り出した。
謎の女性:「さて、始めようかね、、、」
サトシ:「えっ、、」
謎の女性:「メタモン!」
メタモン:「メタ〜」
ヴゥウン(カラカラに変身するメタモン)
謎の女性の合図で、メタモンはカラカラに
変身した。
謎の女性:「メタモン!ホネブーメラン!」
メタモン「メタッ」
ギュルルルッ(ホネブーメラン)
ドガッ!(直撃するサトシ)
サトシ:「うっ!!」
サトシは変身したメタモンの技を受け、
床に転がった。
サトシ:「っ、、何するんですか!!」
謎の女性:「今から私は、お前さんを
殺しにかかる、、、生きたくば、
私と戦いなさい、、、メタモン!
ホネブーメラン!」
サトシ:「!!」
ギュルルルッ!(ホネブーメラン)
サトシ(まずい!)
サトシの顔を目がけて飛ぶメタモンの
ほねブーメラン。
すると、、、
ポーン(サトシのモンスターボール)
カラカラ:「カラッ!」
バシィッ!(技を防ぐカラカラ)
サトシ:「カラカラ!」
間一髪のところ、サトシのカラカラは
勝手にモンスターボールから飛び出し、
技からサトシを守った。
謎の女性:「ほう、、」
サトシ:「急に仕掛けるなんて
反則じゃないですか!こんなのバトルじゃ、、」
謎の女性:「私はお前さんとバトルを
する気など最初から無いよ」
サトシ:「なっ、、」
謎の女性:「2度も同じ事を言わせないで
おくれ、、、これは殺し合い。どちらが
生き残るかの一本勝負さ、、メタモン!
あやつ(サトシ)に向かって”ずつき”!」
メタモン:「メタッ!」
メタモンはサトシに向かって走り出した。
サトシ:「くっ!ならこっちも!
カラカラ!メタモンに向かって”ずつき”だ!」
カラカラ:「カラッ!」
サトシの指示で、カラカラは同じ技で
メタモンの攻撃を防ごうとした。
しかし、、
メタモン:「メタッ」
ダッ(上に跳ぶメタモン)
カラカラ:「!?」
技が衝突する瞬間、メタモンは
宙に高く跳び、カラカラの技を躱した。
そして、、
メタモン:「メタッ!」
ギュルルルッ!(ほねブーメラン)
サトシ:「!?」
カラカラの後方にいるサトシを目がけ、
メタモンは再び”ほねブーメラン”を放った。
ドガァッ!(直撃)
サトシ:「うっ!!」
カラカラ:「カラーッ!」
謎の女性:「そのまま”ホネこんぼう”!」
メタモン:「メタッ」
戻ったホネを再び手にし、メタモンは
床に蹲るサトシを目がけ頭上高くから
ホネを振り下ろした。
カラカラ:「カラッ!」
ガキィッ!(攻撃を防ぐカラカラ)
サトシ:「くっ、、カラカラ、、、」
メタモン:「メタッ!」
ドガッ(カラカラを蹴飛ばすメタモン)
カラカラ:「カラッ!」
攻撃を防ぐカラカラを蹴飛ばし、
サトシにさらなる追撃ちを
かけようとするメタモン、、
サトシ:「くっ!」
スッ(回避するサトシ)
謎の女性:「迷いを捨てない限り、
お前さんはこの先の戦いにおいて必ず
命を落とす事になる、、。大切なもの、
大事な人々を守れないまま、自身の
ポケモン共々、、。さぁ、どうするかね?」
サトシ:「くっ、、」
命の取り合いという
現実を突きつけられたサトシ、、。
鋭く光る女性の目を見て、サトシは
これがバトルでは無く、”殺し合い”だと
言う事を身を持って感じた。
昨晩のシンジに続き五感で感じる
自分への脅威、、。全身の鳥肌が立つ中、
サトシは選択を迫られた。
ページ上へ戻る