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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
3章 春のオフトレーニング
  その夜

 俺は愛おしそうに腕の中で眠っているお姫様をしっかりとみる。
俺がそんな感じで見ながらみんなの場所に戻る途中でなのはの目がゆっくりと開いた。

「あっ綾ちゃん!」

「ん!今回は私の勝ちだよ」

「う~悔しいなぁ!って降ろして!!!」

 なのはは今の状態に気付いたのか恥ずかしそうにしながら俺に抗議しているがそんなのは無視

「勝者ってね自分で好きにできるから勝者なんだよ!それに今降ろしても立てないでしょうが」

「で・・・でも・・・」

「強くなったよね!小学生の時から見てるけれど、戦いは本当に強くなった。フェイトが入っていれば本当に分からなかったぐらいだよ
まさか予選でコケると思わなかったし、私の予想を超えて4人とも本当に強かった
私の方が強かったけどね」

「次戦うときは私が勝つもん」

「うん。期待してるよ」

 それからみんな集まっての反省会
子供達には罰ゲームは無いのだが、大人たちは所属の上司に結果を伝えての俺が考えたトレーニングをしてもらう
基礎トレーニング不足っていうか、マリアージュ事件っていう大きな事件は去年合ったのだが、4年前のJS事件みたいな大事な事件なんてそんなに起こるはずもなく、まぁ平和ボケと言っても良いのかもしれない。
JS事件後は管理局の闇の部分が出てきたので社会的に混乱があるのかもと思っていたのだが、そんなこともなかったからかもしれない。

 本日の終了後は各自自由となった。
フェイト一家はみんなで団欒
ノーヴェとスターズの2人は温泉
ルーテシアと子供たちはルーテシア以外は部屋でダウンしていたっけ
俺となのはとメガーヌさんは食事を作りながら談笑していた。
栄養補給のドリンクが出来たので俺たちは子供部屋に向かったら、ちょうどインターミドルの映像が流れていた。
どうやらアインハルトにDSAAの出場参加を勧誘していたみたいだ
そういえば今年からヴィヴィオ達が参加するって言ってたっけ
メガーヌさんが決勝まで行ったのは知ってはいてもやっぱりビックリする
格闘バリバリなクイントさんならわかるけれど・・・
俺も映像を見ているけれど、結構レベルが高いかもしれない
楽しそう!!
なのはがチラッと俺の方を見てながらなのはの目から見ても上の方は強いらしい
出場するのにデバイスが必要らしいけれど、アインハルトは持ってないの初めて知った。
たぬき一家に頼むって言ってる
ルーテシアの人脈っていうより、ここにいる大人たちの人脈ってすごくなかったっけと思ったのは俺だけかもしれない
明日には連絡とるって言ってるしね
お任せしますか
そんな話をしながらみんな解散をした

 俺の部屋はなのはと同室
 ベッドにお互い座りながら、ふいになのはが質問をしてきた

「ねえ、綾ちゃんも出たくなったの?」

「どうしてそう思ったの?」

「質問を質問で返すのはよくないと思うんだけど・・・」

「うん実際には出たいかな・・・面白そう」

「でも本気出したら綾ちゃん優勝しちゃうんじゃない
結果がわかってる試合出てもうれしいの?」

「そこは合わせるよ。その中で本気を出すのも良いのかもしれない
心配ないかもしれないけれど、子供たちが調子に乗らないかもしれないしね
あとチラッと見たけれど戦ってみたい子もいるしね」

「ふ~ん。綾ちゃんが戦ってみたいって珍しいね」

「無敗の選手とか雷帝の末裔とか面白そう、それに私の年齢18歳だから出れるの今年と来年の2回だからね」

「出るとしたらどうするの?」

「う~ん。修練闘士(セヴァール)の力は封印、綾式の上級呪文もそうだよね。きっと昔出たKOFぐらいの力量でかなぁ」

「本当に好きだよね」

「まぁね。それに成長していく過程のヴィヴィオ達も面白そう
あの目の良さやアインハルトの底が見えない力、コロナのゴーレム操作、リオの多才な力量
ノーヴェの教えにもよるかもしれないけれど楽しそうじゃない」

「翠屋はどうするの?」

「試合中の時はシーラにお任せかな・・・それが一番の難題かも」

「なのは反対?」

「う~ん、反対って言うより心配かな」

「私の?」

「っていうか、楽しくなりすぎてリミッター外した場合の」

「やっぱ、好きなんだよね、お菓子作るのと同じぐらいに」

「そっかぁ」

 俺は甘えるようになのはを抱きしめる

「もう、他の家だからダメだってぇ」

「流石にしないってば、うんなのはの温もりは癒される。大好きだよ」

「私も、綾ちゃんって昔から甘えんぼさんだよね」

「なのはだけだよ」

「うん、知ってる。話し戻すけれど、素手で」

「う~ん。最初の内は相手に会わせようかなって思ってる
あと名前と姿も変えてね」

「なんでって聞いていい?」

「私って知ったら、ヴィヴィオ達諦めるかもしれないから」

「そっか」

「剣術の技ならサイツも使えるし、まぁバレにくいかな、あと覇王拳もね、あの手の技って結構似た感じのがあるしね
日本の空手とかさぁ・・・まぁ何とかなるんじゃない
出るからには優勝目指すけどね」

 なのはは笑って話してくれている
本当に癒される
俺だけの天使だな
言葉には出さないけどね

「そういえば、綾ちゃん、八神道場のミウラちゃんって知ってる?」

「いや、誰?」

「ヴィータちゃんやザフーラさん、シグナムさんが教えている子なんだけど」

「真正ベルガの力量の子か楽しみだね」

「きっと強いと思うよ」

「どうやら今年はゴールデンルーキーの年かもね」

「うん、私も陰ながら応援するよ」

「ありがとう、でもヴィヴィオもね」

「もちろん」

 そんなような話を夜明けまで話していた。 
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