サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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研究所にて
落ち着きを取り戻したサトシ達は
今後の動きについて話し合いをした。
カツラ:「先ずは街の情報観察じゃな。市民の
様子を把握しつつ、シルフの動きを探るんじゃ」
ヒロシ:「ワタルさん達に顔を見せた以上、
今までみたいに気軽に街を歩く事は
出来ない、、。もし俺たちの情報が社員達に
知られていれば、必ずシルフは襲撃してくる」
マリナ:「なら変装して歩くしかないわね」
タケシ:「この際、仕方ないか、、」
サトシ:「なら準備が出来たら
直ぐ外に出よう!シルフに襲われている
人たちがいるかも知れない!」
ヒロシ:「その可能性も、ゼロではないね」
ヒカリ:「今まで以上に気が抜けないわね」
カツラ:「では、街の情報収集は
サトシ君、ヒロシ君、ヒカリちゃん、
タケシ君の四人に頼もうかの。
フブキ巡査とジロウ君はどうするかね?」
ジロウ:「俺は一旦、トキワの署に戻ります。
恐らく、警察組織もシルフに目を付けられ
ていると思うので、、、」
フブキ巡査「私も一旦グレンタウンに
戻って、個人捜査に徹底します。
一つの街に集団でいるより、分散した方が
効率良いので」(敬礼)
カツラ:「ふむ、、その方が良いの。
ではワシとマリナさんは研究所から
バックアップする、、。やるべき事は
いつも通りじゃが、くれぐれも無茶は
しないよう頼むぞい」
カツラの指示に従い、サトシ達はそれぞれ
動く事にした。
カツラ:「じゃあワシは少し
店長と話しをしてくる」
ガチャ、、パタン(部屋を出るカツラ)
ヒロシ:「じゃあ先ず、誰がどこの
街を探るか決めよう」
タケシ:「俺はニビシティに行くよ。
親の繋がりで知り合いが多いから、
街や人の近況報告を頼めるかも知れない」
ヒロシ:「じゃあ俺はヤマブキシティに
行ってくる。シルフがどう動いているのか
把握しないと」
タケシ:「ヒロシっ。
ヤマブキシティに行って大丈夫なのか?
あそこは今、最も危険な場所だし、
今は避けた方良いんじゃないか?」
ヒロシ:「大丈夫だよっ。何かあったら
アークの”テレポート”があるし、
それにカツラさんの作った
ヤマブキの立体映像があるからっ」
マリナ:「私が立体映像でヒロシ君に
シルフやワタル達の動きを伝えるわ、、。
昨夜は敵のルージュラが放った
”くろいまなざし”で逃げられなかったけど、
今回は同じ轍を踏まないわ、、必ず」
ヒロシ:「そう言う事っ。
、、サトシとヒカリちゃんはどうする?」
ヒカリ:「私は、、うーん、、、」
サトシ:「、、タマムシシティで
良いんじゃないか?」
ヒカリ:「え?」
サトシ:「タマムシシティには
コジロウとムサシもいる、、何かあったら
2人の元へ行けば大丈夫なはずだ」
ヒカリ:「サトシ、、」
ヒロシ「うん、、その方が良いかもねっ。
どうかな?ヒカリちゃんっ」
ヒカリ:「あ、、うんっ」
サトシ:「じゃあ俺は、、、」
【女性の声】:「クチバに来なさい」
サトシ:「!!」
【女性の声】:「お前さんに渡すもんがある。
早く来なさい、、。ちなみに普段使ってる
船にはシルフの奴らが乗っているから、
来るならお前さんにこないだ渡した
ニドクインを使って、地下通路を辿って
来る事。では、待ってるよ」
サトシ:「あ、ちょっと待っ、、」
ヒロシ:「サトシ、どうした?」
サトシ:「、、あの女の人が呼んでる」
ヒカリ:「女の人って、あのクチバの?」
サトシ:「あぁ、、何だか、俺に
渡したい物があるみたいだ」
タケシ:「なら俺も行く」
サトシ:「タケシはニビシティに行ってくれ」
ヒロシ:「サトシに渡したい物か、、。
つまり、俺たちに必要な物って事かな、、」
サトシ:「とにかく、みんな向かう場所は
決まった!早速準備して出よう!」
こうして各々の行き先が決まり、
皆は準備をして研究所を出た。
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