| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ジョジョの奇みょんな幻想郷

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一部 ケイオスクルセイダーズ
名状しがたい幕間の物語のようなもの
  番外編.幻想郷の正月

 1月1日。9:00
 守矢神社にて、
「「「「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」」」」
 新年は家族、ていうかすんでる奴全員で新年の挨拶をする。それが守矢神社の伝統的新年のスタートだ。
「ガハハハハハハハ!挨拶も終わったし、酒飲むよぉ!酒ぇ!今日は正月なんだ!文句は言わせないさね!」
「程々にしときなよー。神奈子。どうせ宴で飲むんだから。体に悪いよ」
 珍しく諏訪子がまともなことを言っていると、早苗が我が子のことのように泣いて感激していた。どちらかという立場が逆なのだがそれは。
「ジョジョは新年の抱負とかあるんですか?」
「ああ、まあ、今年も『喧嘩上等』かねぇ」
「それは抱負とは呼ばないです!ていうか今年もって何ですか!?」
「幻想郷なら尚更そうだと思ったんだけどな」
「‥‥‥‥‥‥‥ぐうの音もでませんね。ニャル子さんは何ですか?」
『出・番・欲・求、です!』
「「なんか、すまん」」
『謝らないでください!惨めになって来るじゃないですか!うぅ、スタンドが見えない人がいると不便です』
 ※ニャル子の出番はコラボ編が終わったら増えます。多分
「そういう早苗は何なんだよ?」
『そうですよ!自分だけ言わないのはなしですよ!』
 そういって早苗は半紙を取り出した。どこから取り出したかはわからない。そしてそこに書いてあったものは、
「『以心伝心』です!」
『「何で!?」』
「なんか、ほんわかぱっぱ~って舞い降りてきたんですよ!この単語が!」
 何故こんな単語が出てきたのだろうか。きっと神の見えざる手が動いたに違いない。
「まあ、とりま。そろそろ夜更かしをして起きてきた人里の人たちがくる時間だな」
「ええ、今日は稼ぎ時ですから。まあ、でもそれも午後三時までですけどね」
 何故三時なのかというとだ、午後六時から博麗神社で新年の宴会が開かれるからだ。もちろん人も妖怪も宇宙人も妖精も歓迎、種族も身分の垣根を乗り越えた祭りが始まるのだ。幻想郷のほぼすべての住民が集まるその祭りに移動するためには、その時間には神社へいく準備をしなければならない。だから、そこで店閉いならぬ神社閉いするのだ。
「さて、今日はがんばりましょー!」
「やれやれだぜ」









 ところ変わって 博麗神社。

「全く最悪よ。何で毎年毎年うちであんなバカ騒ぎしなきゃいけないのよ。別に守矢とかでもいいじゃない」
「まあ、そういうなよ。そんなのこの博麗神社が象徴だからに決まってるだろ?それだけの力があるのを見せるとかそういう大人の事情があるんだろ?」
 相変わらずの文句垂れ垂れの霊夢に遊びに来ていた魔理沙によって宴の準備は滞りなく進められた。
 そしてもう一人手伝っている臨時スタッフがもう一人。
「そうだぞ、霊夢。せっかくの酒飲み放題の機会じゃないか。祭りなんだから楽しまなきゃ損だ」
「あんたはいつでもどこでも飲み放題でしょうが。萃香」
 伊吹萃香。その昔妖怪の山で大将をやっていた鬼の一人で未だ地上に残っている鬼の一人。いつも酒を飲んでいる飲んだくれであり、大体週三で博麗神社に居候している。
「まあ、でも萃香の言うとおりなんだぜ!せっかくみんな集まるんだから楽しまなきゃ損だぜ?」
「‥‥‥だから、それがめんどくさいんでしょうが」
 やはり文句垂れ垂れの霊夢である。だが、それもそのはずでその後の後片づけを誰がやるのかというと、霊夢一人だからだ。咲夜なども宴合間合間で時間を止めて片付けといてくれるし、地霊殿一家もたまに手伝ってくれるのだが、それでも気休め程度にしかならないのだ。彼女が鬱になるのもわかる。




 はたまた変わって紅魔館。
「みんな、Happy new year。今年もカリスマらしい一年を過ごすわよ」
「カリスマらしい一年ってどんな過ごし方やねん」
「‥‥」グサッ!
「そもそもお姉様にカリスマなんてないじゃん」
「‥‥」グサグサッ!
 バン!と机を叩いた。どうやらおぜ、レミリアのお怒りを買ったようだ。
「表に出なさい二人とも!私のことをバカにしたらどうなるかわからせてやるわ!」
「あ、私パス。戦ったりとかそういうのいけないと思いまーす。あ、爆死した」
「スタンド持っとるやつが無い奴いたぶっとる時点でカリスマ皆無やと思うんや」
「うー!うー!」
 いつのまにか後ろにいた咲夜に泣きついた。さすが瀟洒なメイドである。
「皆様、後もう少しで朝食の準備がすみますので今しばらくお待ちください」
 そう言うと再び消えた。恐らく時を止めたのだろう。と思うと美鈴の悲鳴が聞こえた。恐らく起こされたのだろう。永眠しそうな方法で。
「いてて、みなさんおはようございます」
「美鈴、頭にナイフ刺さっとるで?」
 抜いたるわ、と言って美鈴の頭からナイフを抜いた.普通なら出血大量で死ぬのだが。この幻想郷では常識に囚われてはいけないのだ。
「皆様、お待たせいたしました。本日の朝食は元旦と言うことなのでお節料理にしてみました」
 そういい、咲夜手作りのお節料理の数々が並べられた。しかし、お節料理は得てして子供は嫌いなものである。
「えー、お節料理やだー」
 フランがいやな顔をするも、咲夜は右手を天に突き上げる。
「お嬢様が言っていました。『病は飯から。食べると言う字は人が良くなると書く』と」
 咲夜はそういうが、本当なのかよ?と言う視線を送るも誰も追求しなかった。
「じゃあ食べましょうか」
『いただきます』
 全員で合掌し、少し遅い紅魔館の一日が始まった。






 さらに変わり地霊殿。
「さとりさまー!あけましておめでとうございます!」
「おめでとうございます」
「あけましておめでとう。お燐、お空。あとこいし、能力使ってないで出てきなさい」
「あれー?何でわかっちゃうかな?あけましておめでとう!お姉ちゃん!」
「おめでとう。スタープラチナの視力を持ってすれば一発よ」
 さてさて、ここで一気に新顔を紹介していくとしよう。まず一人目は火焔猫(かえんびょう)(りん)。通称『お燐』。猫耳っ子で、火車という種族の妖怪で云わば死体泥棒だ。二人目は霊烏路(れいうじ)(うつほ)。通称『お空』。八咫烏である。本来ならば地獄烏という妖怪だったのにも関わらずどっかの山の駄神二柱が下手に力を与えなったらしい。そのせいで昔異変が起きたとか。
 そしてこの二人はさとりのペットであり主人のさとりのことを慕っている。
「「「‥‥‥」」」ワクワク
「‥‥‥無駄使いしないようにね」
 そういい、さとりは封筒を渡した。そう、お年玉だ。
「わーい!ありがとう!お姉ちゃん!」
「「ありがとうございます!」」
 いいのよ、と言うとさとりは一人出かける準備をした。
「じゃあ、早苗さんや丞一さんのところにいって手伝ってくるわね」
 さとりはジョジョ一部を読んでから人助けというものをするよう心がけるようにしていた。ジョナサンやジョージ一世に影響を受けたのだろう。まあ、実態はお人好しでも何でもないんだが。
 その日のさとりの足取りは軽やかだったとか。
(丞一さんとアニメ、いやジョジョ談義。いいですね。心躍ります)






 またかよとは言わせない、妖怪の山にて。
「スラスラスラスラ‥‥‥よし、終わったぁ~」
 射名丸文は元旦号外の準備をしていた。そう、今日行われる博麗神社での大宴会のことだ。一年に一度の大イベント、これをネタにしない手はないと後は写真をはるだけにして、終わらせていた。文章?もちろん捏造ですよ?
「終わったってなにがよ?捏造新聞?」
「あやや、はたてじゃないですか。そっちはいいんですか?号外作らなくて」
「いや、まだ書くこと無いでしょ。あんたくらいよ。大宴会の号外をもう書いてるのなんて」
 姫海棠はたて。文と同じ鴉天狗でカメラを携帯の写メにしているあたり文より近代的になってる。文と同じく『花果子念報』という新聞を書いてる。
「はい、お茶」
「あ、どうもどうも」
「にしても、幻想郷も変わったけどあんたも変わったわよね。昔はもっとカリカリしてたのに」
「そうですかね?まあ、今の博麗の巫女が巫女ですし。世が世ですから」
「違いないわ」
 そういい、文はもらったお茶を一杯あおいだ。
「いやー、変わったと言えばあんたも変わったと思いますよ?まさか、人が原稿を上げた時に飲み物を渡すなんて配慮ある人じゃなかったですよ」
「それ、椛があんたにって」
「へ?椛が、ぐっ!ごふぁ!?」
「って、文!?文!」
 文が血を吹いて倒れた。
 まあ、やはり。上司の命を影ながら狙う椛なのでした。そして文が倒れたとき、椛が少し離れたところで不気味な笑みを浮かべていたとさ。チャンチャン。








 これで最後だ!インディグ、コホン!幻想郷のどっか八雲家にて。
 現在20:00。博麗神社の大宴会も宴もたけなわ。

「あけましておめでとうございます。紫様」
「ええ、おめでとう藍」
 元旦の様式美をすませ、紫は屋敷の窓から身を乗り出し熱燗を取り出し一杯やりだした。
「それで?彼らの様子はどうなの?」
「はい、未だ大した動きも見せてないので、これといって大して問題視する必要もないかと」
「そう。‥‥‥‥‥あの二人がいい抑止力になっているのかしら」
 紫の言うあの二人とはもちろん丞一と優作のことである。この二人が活躍して博麗の巫女と異変を解決したのもまたいい牽制となっていた。
「つかの間の平和を楽しみましょう。霊夢もそうだけど、他のみんなにも英気を養ってもらわなければならないもの」






「もうすぐ、祭りが始まるわ」














「藍しゃま、紫しゃまの言ってたことどういう意味」
「‥‥‥‥きっと私たちにもわからない何かをお考えになっているに違いない」
「(。・ω・。)グスン」









 こうして、幻想郷の平和な元旦は過ぎていく。
  
 

 
後書き
 あけましておめでとうございます!かりーぱんです!今年最初の投稿です!いやーノリで書いてみたんですけど書くもんじゃないですね。だが、後悔はしてない!キリッ
 えー今年も何卒私の作品のご贔屓のほどをよろしくお願いします。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧