作った予言
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第四章
「バビロンの大淫婦とか」
「ああ、何か凄くやらしそう」
「美人って感じするけれど」
「体操服姿で下着のライン丸見えのユリちゃんね」
「ユリちゃんがそうだったのかも」
「ユリちゃん可愛いし」
まずは顔のことから話される。
「スタイルいいしね」
「何ていってもね」
「さっきも話したけれど胸大きいしお尻も大きくて」
「どっちもハリあって形もいいし」
「ウエストはくびれて」
「脚だって奇麗で」
「もう男連中よく観てるしね」
可愛くて抜群のスタイルだからだ。
「まあ男を誘うってことないけれど」
「そうした感じじゃないけれど」
「それでもエロいからね、特に体操服の時」
「水着の時だってね」
夏のプールの授業の時だ。
「もう見ていてびっくりする位」
「女同士で観てもね」
「着替えの時なんか後ろからおっぱい揉みたくなるし」
「そう考えたら」
「それじゃあ私が悪魔みたいじゃない」
由利香は友人達の面白がっての話に口を尖らせて反論した。
「バビロンの大淫婦って悪魔じゃない」
「人間じゃないみたいね」
「やっぱり悪魔よね」
「他にも獣とか出て来たりアンチキリストとか出てね」
「怪獣映画みたいだけれどね」
「キリスト教徒じゃないけれど」
それでもと言う由利香だった。
「悪魔じゃないわよ、私」
「それはね」
「誘惑とかするタイプじゃないし」
「ユリちゃん悪魔じゃないわね」
「むしろ癒し系よね」
「恵体だけれど」
「というか何か私のそうしたことまでね」
下着のラインやスタイルまでというのだ。
「予言されていたのね」
「いや、予言って怖いわね」
「何とでも言えるわね」
「何でもこじつけられるのね」
「その辺りにいる犬に吠えられたら黙示録の獣?」
「四匹いるけれど」
そうなるのかというのだ。
「二億の騎兵とかいう話もあるけれど」
「それも何とでも言えそうね」
「蝗出て来たらアバドンとかね」
「猫も獣になるし」
「性格悪い奴はアンチキリストとか」
「何とでも言えるじゃない」
適当にこじつけていけばというのだ。
「そうした意味でノストラダムスって凄いわね」
「訳のわからないポエムみたいなの書いて今だに言われて」
「黙示録だってそうよね」
「もう何とでも解釈出来る」
「予言って万能じゃない」
「これで私達も本書けるかも」
「そしてベストセラーよ」
かつて予言を扱った本が飛ぶ様に売れたことから言うのだ。
「やってみる?」
「高校生作家誕生かも」
「しかもベストセラーになって」
「印税入って大金持ちよ」
「これいけるかも」
「適当な解釈していればいいんだしね」
友人達は笑って話した、そして由利香も頷いたが。
その中でだ、むっとした顔で言うことがあった。その言うことは一体何かというと。
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