モンスターハンターVR シンの冒険
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迅竜 ナルガクルガ
前書き
ユウナと一旦別れ、再び3人PTとなったシンたちは迅竜 ナルガクルガへの討伐に向かうところだった
シン「みんな準備はいいか??」
エド「大丈夫です」
ユキ「私も」
村長「シンさんちょっといいですか?」
シン「村長さん?どうしたんですか?」
村長がギルドへ出向いてくるのは珍しいことだ
何かあったのか?
村長「そのクエスト行きはるんですか?」
シン「そのつもりですけど」
村長「そうですか...依頼内容を見てください」
「たすけてください、誰か村の人達を守ってあげてください。」
シン「これって...」
なんていうか普通のクエストの依頼じゃない感じがする
普通なら「このままだと村の人達が危険なので手を貸してください」みたいな感じ。
たしかに、これは只事じゃない気がする
シン「やっぱり相当強いってことですか?」
村長「迅竜とも呼ばれるナルガクルガは確かに強いですわ
ポッケ村ではジンオウガのように最高難易度として見られています。」
こっちの方ではランクが低めなのは、環境があまり迅竜を強くするのに適してはないらしい
シン「...わかりました、とりあえず村に行ってから、クエストを開始することにします」
村長「お願いしますわシンさん」
村長と別れ俺たちは村へ一旦向かうことにした
ユキ「さっきのクエストおかしいですよね」
エド「分かるのは危険な状態なことですね」
シン「あぁ、無事だといいけどな...」
村に着く、村の名前はコドル村、あまり大きくない小規模の村でギルドのハンターも少ない
でも何か違和感がある
ユキ「平和に...見えますね」
エド「とてもあんなクエストを依頼する状態には見えません。」
村の人々に何人か聞いてみる
「え?そんな話しは聴いたことないな」
「知らないわそんなクエスト」
村人はみんな知らないと答える
シン「おっかしいなぁ」
エド「なにかの間違えですかね」
ユキ「確認のためにクエストをやりますか?」
シン「そうだな」
釈然としないけど、まぁ、とりあえず行くか
渓流夜
シン「いざという時に備えとこう」
ユキ「はい」
エド「今回は、何が起きるか分かりませんからね」
そうだ、今回のクエストはいつもと違う...かもしれない...
とにかくナルガクルガを探すしかないな
エリアを回ってみるが、
見つからない、というかそもそもどんなやつなんだ?
何属性なんだ?どんな見た目なんだ?
まったく分からない手探り状態で3人の不安は掻き立てられる
ユキ「ここにもいませんね」
シン「あぁ...どこにいるんだ」
ザッ!ガザカザ木々の奥から轟く物音
シン「!!」
(物音?かなりでかい感じがした。)
ナルガクルガか?みんなが警戒をする
ユキ「シンさん」
シン「気を付けろよ...」
エド「...」
ヴァサ!
何か大きな影が飛んでいった...
シン「暗いせいでよく見えなかった...」
ユキ「エリア9ですね」
エド「行ってみましょう」
影はエリア9向かっていた
シン「行こう、とにかくクリアすれば村も守れる」
エド「えぇ、ナルガクルガを倒せば解決になるはず」
ユキ「村人の皆さんのために頑張りましょう」
エリア9
??「私も...死ぬ...」
なんだか、やり残したこと、たくさんあるなぁ
ナルガクルガが傷だらけの女を仕留めにかかる...
その尻尾に剣のように鋭い毛を突き立て、叩きつけようとしていた...
ダキッ! ドゴォッ!!
地面を割るほどの威力、ナルガクルガの脅威の一つは尻尾だ、しなる柔軟な尻尾は恐るべき威力を出す。
だが、その下には、死体はない
シンは紙一重で女を助けていたのだ
危なかった...なんとか助けれたけど
シン(いって!)
背中に少し当たってたみたいだ、
ユキ「シンさん!」
エド「大丈夫ですか!」
シン「...ッ気にすんな、急いで逃げんぞ!」
「あなたは...?」
シン「それは後で答える!ユキ!エド!」
エド「わかってます、ここは俺達が」
ユキ「早くエリア移動を!」
二人なら大丈夫だ
シン「一旦退避するから掴まっててくれ!」 ガバッ
??「うぁ!ちょ、ちょっと?!」
女の子を連れてエリア移動をする。エドとユキも後を追って来ている
エリア移動をした後に女の子に質問する
シン「はぁ...はぁ...」
??「ありがとう助けてくれて、私はルナ」
シン「当然だろ、俺はシン」
ユキ「私はユキです」
エド「俺はエドといいます。」
シン「なんで君はあんな所にいたんだ?」
ルナ「...それは」
長くて黒いきれいな髪型、獣耳のようにかみの毛が跳ねている。スタイルも良いし、顔立ちも整った子だ、紅色の目をしている
見たところハンターではあるみたいだ、防具を着ていて、武器も担いでいる。おそらく太刀だ
ルナ「私が所属していたギルドのある村は、小さな村で世間で言う弱小ギルドの一つだったの..」
ギルドには、ギルドそのものにも強さがある。優秀なハンターが多く生まれれば勿論強力なギルドにもなり、弱いハンターが多くなれば、弱小にもなるということだ
ルナ、彼女が所属していたギルドは小さなギルド、村の名
はクミル村、ユクモ村近辺に存在する村の1つ
近辺の村で活動しているハンターでも知らないほどだ、
だが、村のハンターも住人も生活を協力しあう、交流的な良い村だった
それは弱小ギルドの村だからこそだった
クミル村の一人一人はハンターは自分の非力さを知っていたからこそ助け合いを尊重して生活していた。
ルナはその村のギルドの中では実力が高く有名なハンターだった。
だがルナが4人PTを組みクエストでの素材集めをしていた時だった。
リオレウスというモンスターが縄張りを入られたこと、リオレイアを傷つけられていたことに激昴しクエストに乱入してしまった。
「ゴアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」
「なんだよこいつ?!」
「とにかく気をつけて!!」
ルナ「一旦逃げて!」
だがリオレイアとリオレウスは逃げることに気づいているかのように猛攻をしかけた
「ぐあぁぁ!!」
「いあぁぁ!!」
ブレスや毒爪で致命的なダメージを受け二人は重体の傷を負い意識を失い、一人のハンターは毒爪による毒そして、
腹部を貫通し、
命を落とし、消えてしまった
そんなモンスターたちを相手にして、ルナも無事ではなかった
リオレウスが一人のハンターにトドメを刺し、そのままルナへも毒爪を命中させ追い詰める
背後からリオレイアも迫る
「うっ...ぐ...」
意識が遠くなる
お願い...この二人だけでも...
私の全てを捨ててでも...
「俺に魂を売るなら助けてやる...」
どこかから声が聞こえた。
誰だろう...?お願い私にこの二人を助けてあげれる力を私に...
いいだろう...お前に俺の力を与えてやる...感謝しろ
このゲームのシステムの1つ「潜在スキル」が発動した
潜在スキル
ある発動条件が存在するスキルと言われている
そのスキルの中でルナは「防具を一式で揃えてあり、自身と
最も調和できている防具である且つ、自身、仲間、全てに
おいて本当の危機に直面している状態へと陥った時のみ発
動できる」
そのスキル名は「魂」防具のモンスターの力を人間の姿で借
りることができ、動き、力、耐久が人智を超える
「迅竜の魂」を発動させたルナ
代償とし、人間の姿から僅かに見た目における変化、モン
スターへと近づくということになる、それは、すなわち、
人ともモンスターとも扱われない存在となることになる
ということだ
その力をリオレウス・リオレイアとの交戦中に開花させたルナの姿は代償を受け変化していた。
瞳の色が紅に染まり、獣の様に尖った黒目、髪の毛が伸び、逆立ち、目付きは鋭くなる。それはまるでナルガクルガそのもののような状態だった
二人を庇いながらリオレウスと再び交戦する
リオレイアの顔の甲殻を穿ち、リオレウスの尻尾を斬り落とす。
傷を負いながらも単独でリオレウスとリオレイアの撃退に成功した。
3人となってしまったことに、自身への罪悪感を抱きながらギルドへ帰還した。
ギルドの人達や村の人達は、一切、三人を責めず傷の治療
と歓迎を真っ先に行った。村の人達は、ルナの様子の変化
へ何一つ変だと思うことはなく問い詰めることもなかった
、重体出会った二人のハンターも回復は順調だった。
「くっそぉ、いつかリオレウスを倒してやるぞ」
「仇は絶対にとるわ!」
二人も狩りに行く日を楽しみに治療に専念していた。
ある日のことだ、リオレイアへの討伐クエストから帰還したルナは目を疑った
村はほとんど焼け焦げ、8割近くの人は焦げの塊となり死んでいる
何が起きたのかわからない
村長はこういった
「リオレウスとリオレイアは、俺達にたてついたモンスターと人間の狭間の女がここにいるはずだ、と一言だけ言い放ち村を焼き尽くしていった」と
ギルドの元へ行くと、ルナのPTであった二人のハンターは顔がわからない程に焼かれていた
ルナ「...ぁ..あ.ぁ」
なんでこんなことに、私のせいで...
こんなに罪のない人達が...
ルナ「あああああああああ!!!!」
もう何がなんだかわからない
次の日、家もなく、寝るところもなくなった村人たち、村長、ルナは目覚めても何をすればいいのかわからない虚無感の中、朝を迎えた
ルナ「今でも信じれ...ない」
村長「ルナよ、お前は村のために、いつも精一杯誰よりも頑張っておったな」
ルナ「村長」
村長「こんなことになるとは」
ルナ「...」
村長「すまない、こんなことは言いたくはないのだ...だが、お願いだから、この村のために...もうこの村にこれ以上いないでくれ、ルナ、お主がおることで、いつ再び襲われるかわからぬ、村の皆怖く夜も寝れぬのじゃ、おぬしのその人間では無い姿が、災いをもたらすのかもしれん...」
ルナ「ッ?!」
「お願いだ...もうこれ以上苦しみたくないんだ」
「ルナちゃんごめんね...私たちは怖いの...人の焼ける臭いや断末魔が...」
みんなの目がまるで生気を帯びてなかった。
ルナ「うん...そうだよね...私のせいでこうなったもん、当然だよ...」
悲しかった。ルナはギルドや村からも追い出された
守りたかっただけだった、皆も村もギルドも
でも、こうなった以上村のためにはギルドも村も抜けよう...
この体になってしまった以上、わたしは人と仲良くしてはいけない。
もう「化け物」なんだ...
それからは小さな洞窟を見つけ、生活をした。狩りでとった肉やキノコばかりを食べ生き抜いていた。生きてる意味はわからなかった
ある時、ナルガクルガがあのクミル村に接近しているのを確認した、だからクミル村の住人だったルナは危険を危惧し、依頼として出したのだった。
私は、化け物、もう他人と仲良くしてはいけない、
私なんかのために苦しんでほしくない。
死んでしまいたい。
ルナが潜在スキル「魂」の発動させた防具はナルガ一式
だから、ルナは止めるために
死ぬために
この渓流へ来ていたのだ
ユキ「そんなことが...」
エド「スキルで代償なんてあるのか...」
シン「そうか...ならさ、ルナ、俺たちのユクモ村のギルドに来ないか?」
ルナ「...え?」
シン「ルナは化け物って思ってるみたいだけど、俺たちは全然そう思わないし、村やみんなのために命かけて護ってくれるような奴が居て悪い事なんて一つもないし」
ルナ「おかしいよ...私、化け物だよ?また、私がモンスターを村に寄せ付けるかもしれないし、」
シン「だったらその時はモンスターを俺たちで止めればいいだけだ。村を護るのはいつもやってることだろ?」
ルナ「他のみんなも絶対に許さないだろうし...」
エド「大丈夫でしょう」
ユキ「全然問題ありませんよ、大丈夫です。皆快くきっと受け入れてくれます」
俺たちは狩りの途中だが、すっかり忘れてルナをギルドへと勧誘して盛り上がっていた
こんなに優しくしてもらえていいのかな...?
ルナはそうとすら思う中。快く、ギルドへの勧誘を受け入れ仲間入りをした。
後書き
新しいギルドの仲間入りとなるルナ
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