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俺はリーアたんの婚約者

作者:トレイン
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眷属を集めます
  一話

 
前書き
リーアたんが可愛すぎて書き始めた。 

 
気づいたら見慣れない天井。いつもよりフワフワなベッド。中世の貴族的な部屋の内装。
果たしてこれは一体なにが起こったのだろうか。

眠る前なにしてたっけ。……思い出せん。
少なくとも、こんな豪華で広々とした部屋に寝泊まりするほどの男ではなかったことは確かなんだが。
普通の会社員で、彼女なし、好きな物ハイスクールDxDのリーアたんを愛でることは覚えているが俺の名前、顔が一切覚えてねぇ。というか両親のことすら思い出せん。

一体なにが起こっているのか理解できないが、いまは過去でのことより現状を把握することから始めよう。
現在、憑依した体は幼児のようだ。おそらく5歳くらい。
見た目は普通にありそうな寝間着もなんか肌触りがよいやつのようだ。こんないいもん着て寝てるとか金持ちかよ。まぁ、こんな広々とした部屋でキングサイズくらいのベッドの大きさなんだ。金持ちなんだろうな。

「……ん?」

できれば気づきたくないことに気づいてしまった。
この幼児の体が仮に金持ちの子供だとしたら、体を奪った(?)ことになる俺を、もしこの子の両親が気づいてしまったら悪くて死。良くて監禁か?そこらへん分からんが、少なくともいい事なんて一つもないことはわかる。

重い溜息が口から出る。これから先のことを考えると鬱になるが、バレないようにしなければ。
ラッキーなのは憑依先が子供だということ。これがもう少し年齢が高ければ難易度はアップしただろう。
思わずまた溜息が漏れでると、ドアからノック音が聞こえる。

どうぞ、と俺は声をかける。すると、失礼しますと一声入るとメイドが入室した。

「おはようございます、ライザー坊っちゃま。朝食が出来上がっていますので、お着替えしましょう」

「……」

「どうしました?もしかしてなにか私が至らぬ事でもしましたか?」

紅紫色で横髪がウェーブがかった髪の毛を持ち左目が美しい髪で隠れている美女メイドが俺の態度に不安そうな表情だ。
俺としてはただびっくりして声が出なかっただけなのだが。あまりにも俺が知っているキャラに似過ぎているのだ。
……聞いてみるか。

「いえ、心配しなくてもあなたはなにもしていないので大丈夫ですよ。それよりもききたいことがあるのですがいいですか?」

ほっとしたあと、俺が聞きたいことがあると言うとなんでしょう?と首をかしげる。

「……ユーベルーナ、今日のご飯なんですか?」

「本日は、坊っちゃまが食べたいと言っていたハンバーグと白米、お味噌汁にサラダです。それと坊っちゃま。私に敬語は不要ですよ」

「わか……った。じゃあ、ユーベルーナ、早く着替えて朝ごはんに行こうか」

「はい」

ユーベルーナ?はタンスから俺の着替えを出すと、俺のところまで来てパジャマを脱がしてくる。
正直恥ずかしいけど、近くで彼女の匂いと時折あたるメイド服の上から豊満な胸を感じることができるので、このままでいよう。

彼女は本当にユーベルーナで間違いないのだろうか。何度か名前呼びでいるが訂正してくることはなかった。ということは当たっているということだろうか。うーん。もう少し確証ができるなにかが欲しい。
自己紹介でもしてくれたら簡単なのになぁ。などとくだらないことを考えているうちにどうやらお着替えタイムが終わってしまったようだ。まだお胸堪能できてないのにィ!!

すると、またもノック音がした。そのノックに返事をすると、優しそうな金髪のイケメンが入ってきた。

「おはようライザー、ユーベルーナ。今日は起きられたようだね」

「……あ、おはよう、ございます」

「おはようございますルヴァル様」

「ライザー、そこまでかしこまらなくてもいいんだよ。僕たちは兄弟なんだ。そして今はプライベート。敬語なんていまの君には不必要だよ」

俺のたどたどした挨拶を聞いたお気に召さなかったらしい。苦笑いで、要は似合わないから普通に話せと言われてしまった。
やめろと言われたのならばしかたない。タメ口で話そう。もし誰かに敬語で話すように言われてもプライベートでは敬語じゃなくてもいいと言われたで通すだけだ。

「わかったよ。ルヴァル兄様」

「うん。では、朝食を食べに行こうか」

俺の小さな手を引いて、ルヴァルの男特有のゴツゴツした大きな手に引かれて行く。
というか、メイドはユーベルーナで俺の兄である優男はルヴァル。そして俺はライザーということはもしかしなくともここはハイスクールD×Dの世界?
神器があって、悪魔だとか天使とかあったら完全にそうだ。俺の予想が確定したら色々考えるとしよう。

ユーベルーナは違う仕事があると言って途中で別れた。そしてとある部屋につき扉を開けると、目の前にはよく金持ちとかでみる長いテーブル、その上には見栄えをよくするための花があったりするわけではなく、一般家庭によくあるような机に椅子に二人の男女が座っていた。

「おはようございます。父上、母上」

「うむ。おはよう」

「ええ。ライザー、おはよう。良く眠れたかしら?」

「はい」

この体の父と母がすでに部屋で僕とライザーを待っているとルヴァルが言っていたのでこの二人がそうなんだろう。母がレイヴェルに似てるような気がする。やっぱマジなのか……?
まあいい。それより二人もすげぇ容姿が整ってるんだけどどういうこと?やっぱ金持ちはほとんど容姿がいいという幻想は幻想じゃないということかっ!ということは今の俺も将来はイケメンになるということでオーケー?

食事が始まり、俺の好きなハンバーグを堪能しバクバクと空きっ腹に掻き込んでいく。なんだこのハンバーグは!!今まで食ったこともないくらいうまいぞ!噛むほど肉汁が溢れ出してきて肉が柔らかい。とまらん!!

「そういえば、フローヴァのやつが新しい眷属を手に入れたようだ」

「それは本当ですか?」

「ああ。二人いたらしいが姉が妹は眷属にしない条件でなることになったそうだ」

「かわいそうね。あそこはあまりいい噂聞かないからどんなことをさせられるか……」

父上と母上、ルヴァル兄様が憐れむようなやつってどんなやつなんだろう。

「……んぐっ。父上、その姉妹の名前はなんていうんですか?」

「そうだな。確か、姉が黒歌で妹が白音だったか。それがどうかしたか?」

「いえ、ただ気になっただけです」

俺は再びうまいハンバーグを頬張り、白米を掻き込んでいく。はっきりした。完全にここはハイスクールD×Dで俺はライザーに憑依したみたいだ。……さて、これからリーアたんにフラグ立てられるとうに頑張るお!! 
 

 
後書き
リーアたん早く出したい。

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