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ヘタリア大帝国

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73部分:TURN7 捕虜の処遇と処罰その七


TURN7 捕虜の処遇と処罰その七

「ここで敗れれば我等はだ」
「重慶に逃れるしかありませんね」
「そうだ。だからこそだ」
「我が国は敗れる訳にはいきませんね」
「香港とマカオ達にも伝えておくのだ」
 皇帝は今度は中国に対して告げた。
「日本帝国軍を必ず退けよとは」
「わかったある」
 中国は敬礼をして皇帝に応えた。
「では後で伝えておくある」
「そうするのだ。しかし日本帝国」
 眉をさらに顰めさせ嫌悪さえ浮かべてだ。皇帝はまた言った。
「まさか魚を使うとはな」
「それでその魚がある」
「思いの他強かったです」
 中国とランファはそれぞれ皇帝に述べる。
「まさか。古代のやり方を今してくるとは思わなかったあるが」
「癖はありますがそれぞれかなりの強さで」
「しかも数も多いな」 
 皇帝は魚のその数についても言及した。
「確かにな。戦争は数だ」
「あと。問題はです」
 ランファは話を少し変えてきた。その話はというと。
「日本帝国は北京に西安も手に入れましたので」
「国力がさらに伸びるな」
「新世代の艦艇の開発、製造も進めると思います」
「ふん。今よりさらに強くなるか」
 皇帝は腕を組みだ。顔を顰めさせて述べた。
「面白くない話だな」
「だから南京では絶対にある」
「負けられません」
「わかっている。では正規戦の他にだ」
 それとはまた別にだとだ。皇帝は中国とランファに述べてきた。
「裏からも仕掛けるか」
「ではまたあるか?」
「彼女を使うのですか」
「そうだ。ハニートラップは今北京にいるな」
 皇帝はこの名前、コードネームと思われるそれを出したうえで中国とランファに問うた。
「ではあの女を使いだ」
「北京の軍事基地への破壊工作あるか」
「それをしますか」
「いや、日本帝国軍の急激な向上はどうやら敵将にあるな」
 そこにあるとだ。皇帝は中国とランファの話から見抜いていた。
「それならばだ」
「では敵の司令官をあるか」
「彼女に攻めさせるのですか」
「敵将の一番上にいるとは海軍長官の東郷だったな」
 皇帝はここで彼のことに言及をはじめた。
「それならばだ」
「東郷を、あるか」
「彼女にあのやり方で」
「スキャンダルを仕掛けて失脚させるか動けなくする」
 失脚させられなくともだ。それを狙うというのだ。
「わかったな。女性問題でだ」
「そうしてあるか」
「動けなくさせたうえで」
「日本帝国軍と戦う。そうするぞ」
 こうだ。皇帝は日本帝国軍に仕掛けることを決めたのだった。そうしてだ。
 すぐに北京に隠密裏にだ。連絡がいった。それを受けたのは。
 小柄で肩を覆う位の赤髪を左右でテールにした少女だった。鳶色の目がかなり大きく童顔であり可愛らしい感じだ。
 そのまだ成熟していない感じの肢体を袖のない白いブラウスと黒いひらひらのミニスカートで覆っている。その彼女にランファが通信を入れたのだ。
「ねえハニトラいい?」
「あっ、ランファじゃない」
 自室、北京のアパートの一室のパソコンのモニターを通じてだ。二人は話をはじめた。
「どうしたのよ。命令?」
「そう。万歳爺からね」
 そうだとだ。ランファはこの少女ハニートラップ、通称ハニトラに対して告げた。
 
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