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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第七章 C.D.の計略
  4月/エイプリルフール


「フェイトさーん!」

「あ、キャロ。どうしたの?」

「どうしたのって・・・フェイトさんが呼んだんですよね?」

「え?」

「残念!!お姉ちゃんでした!!!」ザぁっ!!


「うわぁ、アリシア!?」

「アリシアさん!!何やってるんですか!?」

「いやぁ、こうも簡単に引っかかってくれるとうれしいねぇ!今日は何の日か、覚えてないの?」

「え・・・あ!!」

「そ、そうでした・・・・」

「「エイプリルフールだ・・・・」」




世界をめぐる、銀白の翼
第七章 エイプリールフール


   始動(大嘘)


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「シグナム!!大変や!!」

「どうしましたか主!!」

「ザフィーラが・・・・赤く!!」

「・・・・わん」

「アルフじゃないですか。お前もすまないな暇じゃないだろうに」

「そういってくれるとこっちも助かるよ・・・・」


「なあなあはやて!シグナム引っかかった!?」

「あかん・・・冷静そのものや」

「ちっきしょー!ぜってー驚くと思ったのに!!」

「ヴィータのようにな」

「あっ!!こらバラすなよ!!」

「ヴィータ・・・・」

「うぐ・・・な、なぁ~んちゃって!!これこそが嘘で」

「もういい。もういいんだ」


「そ――――そんな目であたしを見るなぁあああああ!!!」



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「それにしても入れ替わりなんてびっくりしましたよ」

「んー、そうかな?」

「アリシアが返ってきてから数週間はホント大変だったんだけどね・・・」

「でもでもさ。ここにいたら双子ってそう珍しくもなくない?」

「確かに・・・・」




「圭ちゃん!!」

「お、魅音か」

「圭ちゃんですね」

「詩音か」

「けーいちゃん」

「!?魅音でも詩音でもない、三人目のお前は誰だ!?」

「実は」「私たち」「三姉妹だったの」


「魅音!」「詩音」「璃音!!」

「「「有言実行シスターズとはあたしたちのことさ!!」」」

「う・・・うわぁぁあああああ!?」


「あれどうやってるのかな?かな?」

「ホログラフでも使ってるんでございましょうよ。まったく」



~~~~~



「四条貴音です」「亜美だよー!」「真美だよー!!」

「「今日はお仕事兼で遊びに来たYO!!」」

「らぁめん・・・津上殿のらぁめんは!!」

「おー、双海の双子姉妹に四条貴音か」

「あれあれー?翼刀んはいないのー?」

「残念ながら、あいつは仕事で出てる。今日のお前ら担当は俺だからな」



「あ、ショウさん、お願いします」

「プロデューサーってのも大変だな」

「ははは、もう慣れましたよ。そっちもお疲れみたいですね」

「変なイマジン出てきてな。昨日はそれ追い回してたんだよ。ふぁあ」

「お疲れ様です。で、今日は「生っすか」で使うVTRの収録ですので、食堂のほうを撮影させてもらいます」

「ああ。連絡通りだな。ほーれそこの双子!!今日が四月バカだからってイタズラ出来ると思うんじゃねーぞー」

「うげ!!ばれてる!!」

「どうしよう。さすがに打つ手ないYO!?」

「ほら!!貴音も行ったぞ!!」

「待ってよお姫ちーん!!」



~~~~~


「確かに・・・双子、ちょくちょくいるね」

「ねー」



------------------------------------------------------------



「ここが・・・・「EARTH」・・・・」

「うーん、俺も最近来たばっかだからよくわかってないんだけど」

「気ーにすんなっての!あれだ、ピンチはチャンスっていうじゃねーか!」


「おや、操間晴人」

「あんたは・・・確か「EARTH」のお偉いさんだっけか?」

「蒔風舜だ。よろしく~」

「ども。ああ、一応紹介しとく。こいつは仁藤功介で」

「ビーストだろ?」

「まあな。よろしくな!!」

「マヨネーズ・・・噂に違わぬ男のようで安心した」


「EARTH」受付ゲートで、蒔風が偶然とおりすがったのか、仮面ライダーウィザードとして先日結合した操間晴人たちと遭遇していた。
どうやら、「EARTH」という組織を本格的に見に来たらしい。


「にしても、なかなかの人数で来たね」

「ああ。とりあえず、魔法使いの人たちをな」

「ん?ウィザード、ビースト」

「あと、私たちがメイジです」

「チョコレートは?」

「お菓子じゃないです。それにそれはロッテです」


晴人が紹介してきたのは、三人の人間。

女子高校生の稲森真由。
男子中学生の飯島譲。
そして青年、山本昌弘の三人である。

彼らは過去、ファントムにより絶望したが晴人と同じようにそれに打ち勝ち、魔力を手にした人間だ。
紆余曲折を経て、彼らもまたウィザードのように白い魔法使いと呼ばれていた笛木奏という人物からベルトと指輪を渡されて魔法使い―――仮面ライダーメイジへと変身するに至ったのである。


「この人たちも一応、こういうところに縁ができるかもしれないから」

「っていうか、できると思います。私たちも、0課に手を貸すこともありますから」

「0課?ああ、ファントム対策室みたいな、警視庁の?」

「はい!!」



「あー、じゃああれだ。登録の件はあそこの受付でモンハンやってるアリスって人に頼めばいいから」

「ん?誰か私呼びました?ぎゃー!!粉塵!!凩さん粉塵飲んでー!!」

「もうない」

「ダメ!!ダメだって!!龍風圧が!!竜巻が、あーー・・・・ごめんなさい!!」

「またやればいい。時にアリス殿、お客人が」

「ん?おー、新しい仮面ライダーの人たちですね?じゃあこっちのほうにどうぞー!!」





「オレ達も行ったほうがいいのか?」

「一応な。弦太朗とか先輩ライダーもいるから、話して来れば?」

「んじゃ、そうすっかね」






「操間晴人さんですね。私、管理者のアリスです!!お話色々、聞かせてくださいねー」

「ん。よろしく」




「さて・・・・で?そっちは?」

「ハッ!!警視庁0課、大門凛子です!!」

「な、奈良瞬平です!!指輪作り見習いです!!」

「いやまぁ・・・・そんな堅くならないでさ。アリスについてってくれればいろいろ教えてくれるよ」

「「はい!!」」

「いや、だから」



「瞬平、凛子ちゃん、行くぞー!」

「あ、待ってくださいって晴人さん!!」



「じゃあまず、うちの局長の恥部をお話ししましょう!!」

「待てこらアリスァ!!何話そうとしてんだ逃げんなァ!!!」




~~~~~


「チクショウ・・・アリスの野郎、扉どっかに繋げて逃げやがった・・・」トボトボ

ピーン!

「そ、そうだ今日はエイプリールフール・・・・あれ自体がアリスの冗談かもしれない。そう、思い込もう・・・・」ハァ・・・・




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「真に・・・美味っ!!」

「み、見た目はすごいけど」

「食べてみると、すっごくおいしーよ!!」

「いやぁ、喜んでもらってうれしいです!!」




「収録は順調そうだな」

「ええ。最近はあいつらも少しは落ち着いてきて」

「・・・・・あれでか」

「あはは。まあ、あれくらい元気なほうがあいつららしいですよ」




「はーいオッケー!!今日はいい感じで進んでいったねー!」

「そりゃそうだYOー」

「だって早く終わらせれば、その分ここで遊べるもんね!!」



「・・・おい?」

「あいつら・・・いえ、もうあいつら「EARTH」に行くって時点で完全に遊べると思い込んでるみたいで・・・・」

「ったく・・・うちはアトラクションのある遊園地じゃねーんだぞ」

「す、すみません!!こら亜美、真美!!」

「えー?だってこの後お仕事はないんでしょー?」

「あのなぁ・・・・」


「まあ、そこまで遊びたいならいいさ。おれが面白いこと教えてやる」

「なになにー?」

「ふくきょくちょーならすんごいこと教えてくれそう!!」



「実はな・・・地球って真ん丸じゃないんだぜ?」

「それほんとー?」

「地球が丸くないなんて嘘だYOー」

「いやいやホントホント」


「じゃあ確認してくるYO!!」

「にーちゃーん!!」


~~~~~




「にーちゃんまで丸くないなんて言うとは・・・・」

「亜美、これはもしや、ドッキリでは!?」

「ほう、ついに我々がその標的になったということですな!!」

「ということは、今日の収録も」

「嘘収録!!ってことだー!!」

「んっふっふ~♪じゃあ仕掛け人であろうお姫ちんに」

「逆ドッキリを仕掛けてやろうじぇ~♪」


「「んっふっふっふ~」」




------------------------------------------------------------




「アリシア、これからどうするの?」

「うーん、あらかたいじれる人はいじっちゃったし、これから遊びに行く?」

「はやてに呼ばれてるけど・・・・嫌な予感しかしないんだよね」



「フェイトさん!!アリシアさん!!!」

「うわ!?よ、翼刀!?」

「な、なに!?急に走って突っ込んできて!!」



「お二人とも、三人目の双子とかクローンいないよね!?」

「い、いないよ!!」

「何を言ってるの?」



「三人目が現れ一つに集うと、魔王が復活するとかいうのを小耳に挟んだんだ!!」

「「なにそれ!?」」

「お、恐ろしいぜ・・・・」


「何を言ってるかわからないよ・・・」

「翼刀って、舜程じゃないけどたまにおかしくなるコロン」

「!?」

「あ!!わかった!!エイプリルフールなんだね?もうちょっと精度上げてほしかったコロン」

「そういうことなの?あんまり騒いでると、なのはに怒られるんじゃないコロン?」

「た、大変だぁ!?」

ダダダダ!!!



「・・・・で?念話してきたからとっさにやってみたけど」

「どういうことなの?ショウ」

「いやぁ・・・・面白そうだから。あいつそれにしても何の世界情報受信してんだよwww」



~~~~~


「来るなら来い!!アルカンシェルを弾き飛ばしたんだ!!俺にだってできるぅぅうううう!!!」



「よ、翼刀さん・・・・!?」

「なんでヴァルクヴェイン空に突き出して叫んでんの・・・・?」

「そんな視線向けないであげてまどかちゃん。あとさやかちゃんは指を指さないで」

「唯子さんでもわからないの?」

「でも多分・・・・誰かのウソに騙されてるんじゃないかなぁ?」

「じゃあ・・・・」


~~~~~



「は!?な、何か来た!!何かとてつもないエネルギーが!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「おれが・・・・俺がとめてやる!!超次元砲、かかってこいやぁああああ!!!」



天空に現れる、いくつもの円。
そして、その中心にはドレスを纏った少女の姿が―――――

「ま、まさか・・・まどかちゃんの作り出した円環の理が・・・・!?」


腕に力を籠め、足を踏ん張る翼刀。

かかってくるなら来るがいい。
ただその瞬間、星の重みをぶちかましてやる。


そして、ついにその光がマックスに達し、放たれようとして弾けた瞬間



その中から飛び出してきたのは!!!


「アルティメットまどかかと思った?」

シュババッ!!ビシィッッ!!(妙にムカつく変なポーズ)

「残念!!」

ビッ!!(翼刀を指さす)



「さやかちゃんでしたぁ!!!」

翼刀ポカーン




「・・・・・え?」

「さやかちゃんだよー!!!」

「・・・・・」バタン


「わーわー!!翼刀さん!?」

「な、なんで!?なんで倒れたの!?」

「多分ショックが大きすぎたんじゃないかな・・・・」



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「エイプリルフールで楽しめるとは・・・・」

「あー、そういえば舜君って、嘘わかるんだっけ?」

「まあな。まあ悪意だとかそういうのがあれば一発。イタズラくらいの軽いのなら、引っかかる可能性はあるけど」

「へ~。ねえ舜君」

「なに」


「大っ嫌い!!だよ?」

「―――――――」

「あれ?」


「なっ、なっ、なっ・・・・・」

「あ、顔真っ赤」


「なのはのバカぁーーー!!!お前なんか知らんからなもうー!!」ダダダダ!

「え?えぇ!?今のガチ泣き!?ちょ、エイプリルフール!!エイプリルフールだから!!嘘だから!!舜くーん!!」



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「ふんふんふん~」

「ショゴラァッッ!!!」ゴキィッ!!

「んごほぉぅ!?」



~~~~~


「で?俺の首に一撃ぶちかましながら突進してきた理由は?」

「な゛の゛は゛に嫌゛われ゛だぁ~」

「お前なァ・・・・ンなわけないだろ、あの高町に限って」

「でも嫌いって言われたぞ!!大っ嫌いともいわれた!!二度と顔を見せるな長ひょろ野郎!!って言われた」

「長ひょろ野郎」プッ


「笑いやがって・・・・・」

「ウソウソ、ジョーダンだっての」



「アニキ・・・」

「大兄貴・・・・」

「え・・・・矢車、影山?」

「オレ達は地獄の住人だ」

「行こうぜ・・・・闇を知りに・・・」

「アリかも・・・な・・・」

ユラユラ~



「あ、これは眺めてたほうが面白そう」



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「フェイトちゃん、舜君知らない?っていうか翼刀くんどうしたの?それ」

「ショウに言われてからかったらこうなっちゃった」



「う~ん・・・・地球がぁ・・・宇宙がぁ・・・レーザーブレードォー・・・・」

「なにそれ」

「あや、さやかちゃんまどかちゃんは知らない?じゃあ行くよー・・・・レーザー、ブレードッッ!!」

♪~


「おぉ、それがレヴィンですか!!キレー!!」

「っていうかなんかBGMかかってきた!!なにこれ!?」

「で・・・・唯子・ダァイナミック!!ってやるの!!」


「かっこいいです!!」

「まあかっこいいけど」

「さやかちゃんは持ってないの!?」

「一応スクワレタトーレとか技名はあるけど・・・・」

「光らないの?」

「光りません」




数十分後


「レーザーブレードッ!!」

「やった!!光ったよ!!」

「さやか・クライマックス!!」ズガーン!!!


「スゴーイ!!」

「へっへ~、どうよ!!!」



「私のティロ・フィナーレと勝負よ!!!」

「「マミさん!!?」」


「杏子ちゃんはいいの~?」

「あ、あたしはいいんだよ!!」


「何やってるの佐倉さん!!あなたもロッソ・ファンタズマで対抗するのよ!!」

「~~~~~!!」カァ



「かわいい」

「かわいい」

「間違いなく可愛い」

「どうしたってかわいい」



------------------------------------------------------------



「お姫ちんお姫ちん」

「はて、なんでしょうか亜美、真美」

「地球って丸くないんだってねー」

「そうなのですか?」



(あれ?お姫ちんは知ってないの?)

(もしかしたらお姫ちんも標的?)



「そ、そうなんだよ!!」

「それで地球が回転を繰り返しているうちに全体のバランスが崩れていって」

「この星はいずれ砕けちゃうんだってさー!!」


「そ、それはまことですか!?」

「(あ、楽しくなってきた)んでんで、さっき「EARTH」の人の話をついつい聞いたんだけどね」

「計算だと、あと三日で地球は終わりなんだってさ!!」

「嘘みたいな話だけどねー」



「あ・・・あ・・あなた様ぁあああああああ!!!!」

「あっ、お姫ちん!!」

「お姫ちん、あんなに速く走れたんだ!?」


~~~~~


「今すぐ!!今すぐに帰りましょう!!私の国へ、共に!!!」

「まて貴音!!どこに行こうとしているんだ!!?」



「そ、そうです・・・できるだけらぁめんを詰め込まねば!!あと・・・あと残った期日のうちに、らぁめんを食べきらねばやり切れませぬ!!」

「どうしたんだ貴音!!そんなに取り乱して」

「この星が終わる前に、早く私の故郷へと戻らねば!!」



「あちゃー、大変なことになってるYO~」

「これは怒られるっしょ~」

「「どうしYO~」」


------------------------------------------------------------




数時間後


「そ、そういえば「嫌い」が嘘になれば「好き」じゃないか!!ショウめ、わかって黙ったな!!」




「よく考えればフェイトさんにそんなことがあるわけないじゃないか!!え?ショウさんの入れ知恵?」





「まったく・・・・そのような風習とはいえ、冗談が過ぎますよ、亜美、真美」

「何だってこんなことを・・・え?副局長に言われた?」






さらに数十分後

副局長室のデスク上の手紙


『どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません』
『これをあなたが読んでいることには、私はおしおきを受けているでしょう』
『絶叫があるかないかの違いはあるでしょうが』
『これを読んだあなた』

『エイプリルフールだからって、むやみやたらに吹き込むのはやめましょう』






「ちょ、これッ!!機械止めて!!あはっ、あはははははははは!!ちょ、ゴホッ、いひゃあはははは!!!わ、笑っ・・・腹・・・がっ、いた!!うふふほぉぉおほほほほほほあああははははははははは!!!」ザラザラザラザラザラ!!!!



「これで少しは反省すればいいんだ」

「まったくだ」



アリスまとめ

「いや・・・・6割当たりあなたたちの自滅ですからね?」




to be continued
 
 

 
後書き

ショウのとばっちり?ネタで終了、と
エイプリルフールってこんなのでしたっけ?


本当だったら今回、スーパーヒーロー大戦Zのサイコロンネタをフェイト、アリシアでやろうと思ったんですけど、思いのほかネタが続かず断念。



てことで、そろそろ動き出します第七章。


ほむら
「次回、見滝原市で」

ではまた次回
 
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