緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
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prelude
~Become my slave!~
前書き
アリアが彩斗の家に不法侵入(笑)してきました。
「ただいまー……」
まぁ、誰もいないのだが。ゴトッ…… と音を立て、ベレッタとデザートイーグル、西洋剣をテーブルに並べる。
-ピンポーン……
ん?誰だ……?
-ピンポーン……
キンジか……?いや、でもなぁ……
-ピポピポピピピピピピピピピピピンポーン……
うるさっ!ぜってーキンジじゃない。それだけは断言出来る。
-ガチャっ
「..........?....................アリア!?」
何でコイツがここに..........!? ていうか何で部屋の場所分かった.......... ストーカー!?
あ、っておい何故勝手に入ってる!?不法侵入!
「荷物、中に運んどきなさい! へー…… 結構キッチリしてるのね。ねぇ、トイレどこ?」
「廊下の奥。右側だ」
何で答えたの!俺!?
-ガチャっ
あ、入っちゃった.......... どうしよう。アリアのヤツ、トランクまで持ってきてるんだが。
..........何するつもりだ?
-ジャー…… パタン。
「あんたここ、一人部屋?」
異様に重いトランクを頑張って入れている俺には目もくれず、そんなことを聞いてくる。
「いや、2人か3人部屋だと思う。寝室の他にも空き部屋が2つくらいあったからな」
そしてリビングの一番奥、窓の辺りまで侵入していく。
「まあいいわ」
何がだよ。
くるっ-と。その身体を夕日に染め、振り返った。しゃらり と長いツインテールが、曲線を描いてその動きを追う。
「彩斗-あたしのドレイになりなさい!」
ドレイ……どれい……奴隷……!?どうしてこうなった。
「ちょっと待て。……どーゆー意味だ?」
「そのまんまの意味よ」
ぽふっ。っとアリアがソファーに座る。ちゃき、と組んだ足の太ももから2丁拳銃のガバメントが片方のぞいた。
「ねえ、何か飲み物ない?」
「水・お茶・コーヒー・紅茶。どれか選びな」
「コーヒー!エスプレッソ・ルンゴ・ドッピオ!砂糖はカンナ!」
「かしこまりました」
-と、ちょっとふざけ、キッチンに置いてあるコーヒーメーカーに手を伸ばす。
「エスプレッソのルンゴかドッピオ..........砂糖はカンナ……キビ糖か。 あれ、キビ糖あったっけ?」
ちなみに俺、コーヒーマニアでもある。アリアの注文したコーヒー、あれは旨い。
-何とかキビ糖を見つけた。
「まだー?」
「もう終わる。はい、これでいいか? 」
-コトッ
「ずず…… あら、美味しいじゃない」
「それはどうも。て言うか、俺の部屋だからあったんであって、他のやつらの家にはそんなものないからな」
「え、 ……そうなの?」
当たり前だろ。どんだけお嬢様なんだよ。
「で、ドレイってどういう意味だ?」
「パートナーよ。強襲科であたしのパーティーに入りなさい。そこで一緒に武偵活動をするの」
「……そんな事か?別にやってやってもいいが-」
「ホントに!?」
「ホントだ。人の話を最後まで聞け。-で、何でキンジとかじゃなくて俺なんだ? 」
「勘よ」
「……勘、か?」
「そうよ。それ以外にも理由はあるわ。1つ、入学試験時のランクがSだった事。2つ、……これが本命よ。チャリジャックに合った今朝、10台のUZI付きセグウェイをたった1人で倒したこと。そしてあんたはそれをいとも簡単にやってのけた。『あの位じゃあ死なない』あんたはそうに言ったでしょ?」
「……ああ」
「それには何かがあるはずよ。あの量のUZIを1人で倒すのは、常人では至難の技。
……それを簡単にやったんだから。あなたには常人以上の能力がある、そうでしょ? 」
何か無理やりな気もするが、もはや隠す必要もないか......
「……乗能力者。こう言えば分かるか? 俺は神経系と筋繊維の両方を兼ね合わせている、ちょっと乗能力者の中でも特殊なタイプだ」
「やっぱりね。あたしの勘は外れてなかったわ。あんたをドレイにしようと思ったのは、他のヤツは勿論。キンジより…僅差だけどね。あんたの方が上だった」
-動物並みの直感だな。スゲェ。俺が乗能力者ということまで勘でわかってたのか……
「今日、狙撃科に行ったでしょ。レキから聞いたわ。絶対半径2050mですって? 」
「そこまで知ってるのか..........」
「遠近両用。便利なパートナーね」
便利な!? 俺は便利アイテムじゃないぞ..........
-「彩斗、お腹すいた」
アリアがソファーに身体をしなだれかけさせた。
いきなり話題を変えてくるか。
「さっきコーヒー飲んだろう」
「でもお腹すいたの!」
わがままだなぁ。女は。
「じゃあ、下のコンビニで何か買ってくるか?」
「こんびに? あぁ、ちっちゃいスーパーの事ね 」
コンビニも知らないとか…どんだけ帰国子女なんだよ
-と俺が半ば呆れていると、
「ねぇ、そこって松本屋のももまんって売ってる?あたし、食べたいな」
と、顎の下から見上げてきた。… 顔が近いよ。
「じゃあ行くぞ」
..............................
「どんだけ買ったんだよ……もはや買い占めじゃねぇの、そのももまん」
「いいのよ、別に。買ったものは客の物よ」
-ももまん。一昔前にブームになった、桃の形をしているだけの餡まんである。
全部今食べるのか……? と思ったらそのまさからしい。
テーブルについたアリアは、7個買ったうちの5個目まで既に平らげている。140とかいう小ささの癖にどこにそんなにももまんが入る? 女子の胃袋ブラックホール説。
「あー、美味しかった。お風呂借りるわよ、良い?」
どこまで勝手なんだ…… 断る気も起きない。
「..........好きにしろ」
「ありがと」
と言って、トランクをお風呂場に持っていく。……宿泊セットだったのか……あれ……
「さて..........」
カチャッ。ケータイを取る。キンジに電話だ。
ピリリリリ…… ピリリリリ…… ガチャっ。
「もしもし。なんだ、彩斗?」
「夜に悪いな。話なんだが…… お前の実家、巣鴨だな?」
「?……あぁ。そうだが……」
「ちょっと明日お前の実家…というか、お爺さんがいるだろ?あのお爺さんに用がある 」
「じいちゃんに……か?」
「そうだ」
「別に構わんが…… 学校はどうするんだ?」
「教務科には休むと報告済みだ。 もちろんお前もな。一応武装の上、上野駅に……10時でいいか?」
「分かった。また明日な」
「うん。おやすみ」
「ああ」
コトッ
-さて、銃の簡易整備でもするか。
~Please to the next time!
後書き
皆さんどもです。レミリアです。
ふと、日別UA数を見てたんです。あー……まだ少ないなぁ。と思いながら、累計UA数を見てみました。
..........ハァ!?って思いました。何でかって?1日の閲覧者数250人とかいってたんです! え!?そんなにみんな見てくれてるの? とか思いました。
感無量ですっ! ありがとうございます! m(__)m
ついでに評価・感想くれると、私が喜びます。気が向いたらお願いします。
それでは。ノシ
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