ヘタリア大帝国
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181部分:TURN18 ガメリカ共和国その三
TURN18 ガメリカ共和国その三
クー=ロスチャ、ドロシー=ノイマン、キャロル=キリングだ。ガメリカ共和国の四人の主要閣僚が揃っていた。ハンナが国務長官、クーが財務長官、ドロシーがエネルギー長官、そしてキャロルが国防長官である。ルース政権はこの四人の存在がかなり大きい。
その四人の中からだ。ハンナが自分の祖国を見てこう言った。
「祖国さん、はしゃぐことはないわ」
「おや、それはどうしてなんだ?」
「いつもの会議だからよ」
普段のものだからだ。特にだというのだ。
「それに貴方達昨日もプレジデントに会ったでしょう」
「それはその通りだぞ」
「昨日もちゃんと会ってるけれどね」
アメリカもアメリカ妹もそうだとだ。ハンナに返す。
「しかしそれでもやっぱりな」
「プレジデントには挨拶しないとね」
「そうしたことはいいけれどね」
ハンナも自分の祖国達には強く言わない。しかしだ。
大統領であるルースにはだ。こう言うのだった。
「ではプレジデント」
「うむ、会議だな」
「着席して」
上司だがだ。そこには部下としての態度はなかった。
「会議をはじめましょう」
「わかった。それではな」
ルースも半ば命令に従う感じで己の席に着いた。それを受けてだ。
ハンナがだ。列席者に対して述べたのだった。
「日本帝国とのことだけれど」
「やっぱり一旦はなの?」
「そうよ。叩いておくわ」
ハンナはおずおずとした感じで言ってきたクーに素っ気無く返す。その席への座り方もかなり驕慢な感じだ。
「あの要求を飲めばそれでよし」
「中帝国に全ての占領地を返還させて」
「海外の権益を放棄してね」
「そしてガメリカの軍を日本国内に駐留させるのね」
「関税自主権の放棄もね」
それだけの要求をだ。ガメリカは日本に突きつけたというのだ。
「そうしたわ。この要求はね」
「日本が飲む筈はないわ」
モニターを見ながらだ。ドロシーは無表情で答えた。
「絶対に」
「そう。私達が日本は中帝国、太平洋の権益を手に入れる為に邪魔なのよ」
ハンナはガメリカの国家戦略を述べていく。
「だからこそ一旦叩いてね」
「そうしてよね」
今度はキャロルが明るい感じで言ってきた。
「できれば。日本にオセアニアや東南アジアも占領してもらうのね」
「エイリスの植民地を全てね」
「そしてそこにあたし達が進んで」
「各国を独立させるわ」
ハンナがこう言うとだ。アメリカがこう言ってきた。
「そうだ、植民地なんてよくないぞ」
「そうよ。エイリスの植民地なんてね」
「イギリスは昔僕も植民地にしていたからな」
「そんなことは否定するわ」
絶対にだというのだ。ハンナもだ。
「そして独立させてね」
「彼等とも経済圏を築くんだな」
「そうするわ。ましてやね」
「そうだ、今の日本はおかしいぞ」
さらに言うアメリカだった。右手の人差し指で何かを指差しながらだ。
「軍隊を持ち過ぎだ。それに韓国や台湾を植民地にしているぞ」
「あれね。台湾はともかくとしてね」
キャロルは砕けた感じで話していく。
「韓国を併合した経緯は読めば読む程滅茶苦茶だけれどね」
「同情はしないわ」
ドロシーはあの併合に対しても無表情だった。
「運が悪かったと思うけれど」
「とにかくだ。韓国と台湾を解放する為にもだ」
アメリカはだ。どうするかというのだ。
「日本を懲らしめるぞ」
「そうそう。別に日本を潰すんじゃないのよ」
キャロルはアメリカに続いて述べる。
「韓国と台湾を独立させてね」
「そしてソビエトと戦ってもらうわ」
日本の意志なぞ一切無視してだ。ハンナがまた言う。
TURN18 ガメリカ共和国その三
クー=ロスチャ、ドロシー=ノイマン、キャロル=キリングだ。ガメリカ共和国の四人の主要閣僚が揃っていた。ハンナが国務長官、クーが財務長官、ドロシーがエネルギー長官、そしてキャロルが国防長官である。ルース政権はこの四人の存在がかなり大きい。
その四人の中からだ。ハンナが自分の祖国を見てこう言った。
「祖国さん、はしゃぐことはないわ」
「おや、それはどうしてなんだ?」
「いつもの会議だからよ」
普段のものだからだ。特にだというのだ。
「それに貴方達昨日もプレジデントに会ったでしょう」
「それはその通りだぞ」
「昨日もちゃんと会ってるけれどね」
アメリカもアメリカ妹もそうだとだ。ハンナに返す。
「しかしそれでもやっぱりな」
「プレジデントには挨拶しないとね」
「そうしたことはいいけれどね」
ハンナも自分の祖国達には強く言わない。しかしだ。
大統領であるルースにはだ。こう言うのだった。
「ではプレジデント」
「うむ、会議だな」
「着席して」
上司だがだ。そこには部下としての態度はなかった。
「会議をはじめましょう」
「わかった。それではな」
ルースも半ば命令に従う感じで己の席に着いた。それを受けてだ。
ハンナがだ。列席者に対して述べたのだった。
「日本帝国とのことだけれど」
「やっぱり一旦はなの?」
「そうよ。叩いておくわ」
ハンナはおずおずとした感じで言ってきたクーに素っ気無く返す。その席への座り方もかなり驕慢な感じだ。
「あの要求を飲めばそれでよし」
「中帝国に全ての占領地を返還させて」
「海外の権益を放棄してね」
「そしてガメリカの軍を日本国内に駐留させるのね」
「関税自主権の放棄もね」
それだけの要求をだ。ガメリカは日本に突きつけたというのだ。
「そうしたわ。この要求はね」
「日本が飲む筈はないわ」
モニターを見ながらだ。ドロシーは無表情で答えた。
「絶対に」
「そう。私達が日本は中帝国、太平洋の権益を手に入れる為に邪魔なのよ」
ハンナはガメリカの国家戦略を述べていく。
「だからこそ一旦叩いてね」
「そうしてよね」
今度はキャロルが明るい感じで言ってきた。
「できれば。日本にオセアニアや東南アジアも占領してもらうのね」
「エイリスの植民地を全てね」
「そしてそこにあたし達が進んで」
「各国を独立させるわ」
ハンナがこう言うとだ。アメリカがこう言ってきた。
「そうだ、植民地なんてよくないぞ」
「そうよ。エイリスの植民地なんてね」
「イギリスは昔僕も植民地にしていたからな」
「そんなことは否定するわ」
絶対にだというのだ。ハンナもだ。
「そして独立させてね」
「彼等とも経済圏を築くんだな」
「そうするわ。ましてやね」
「そうだ、今の日本はおかしいぞ」
さらに言うアメリカだった。右手の人差し指で何かを指差しながらだ。
「軍隊を持ち過ぎだ。それに韓国や台湾を植民地にしているぞ」
「あれね。台湾はともかくとしてね」
キャロルは砕けた感じで話していく。
「韓国を併合した経緯は読めば読む程滅茶苦茶だけれどね」
「同情はしないわ」
ドロシーはあの併合に対しても無表情だった。
「運が悪かったと思うけれど」
「とにかくだ。韓国と台湾を解放する為にもだ」
アメリカはだ。どうするかというのだ。
「日本を懲らしめるぞ」
「そうそう。別に日本を潰すんじゃないのよ」
キャロルはアメリカに続いて述べる。
「韓国と台湾を独立させてね」
「そしてソビエトと戦ってもらうわ」
日本の意志なぞ一切無視してだ。ハンナがまた言う。
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