HUNTER FUNG
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HUNTER FUNG
その瞬間、目の前が真っ暗になった。プッツンと視界が消えるように・・・まるでテレビの電源を落としたかのように消えた。
女の声が聞こえてきた。「拓哉起きて、拓哉」と俺を起こす声が、甲高く耳に響いてうるさい声が・・・。
まだ眠いのに、体を揺すられ叩かれるなどして、気持ちのいい睡眠から目が覚めるかの様に、デスクの上かズルズルと離れていくかのように、上体を起こした。
「・・・」寝ぼけているっていうのが今この俺を証明している状態だ。目はまだショボショボとしている。思考は勿論働かない。
そんなのを見かれたこの女は、持っていた書類で思いっきり俺の頭を叩いた。
「痛・・・・なにするんだよ!」痛がりながら、思いいきり椅子から立ち上がった。
「拓哉、やっと起きたね!もう朝よ・・・どうなのシステムの仕上がりは・・・」と女は言って立ち去り、自分のデスクに座って行った。
彼女は、好町遥「このまちはるか」。俺と同じ開発スタッフのメンバーの一員である。ちなみに俺は大狼拓哉「おおがみたくや」。そして俺はこの開発スタッフのエース的存在だ。
「あ~90%位は完了した。一応確認もした。後は締めをすればOKだ」と俺はマウスとキーボードを弄りながら遥に聞かれたことに応える。
「了解、っと言っても拓哉が見て終わりじゃないし、明日の水曜にスタッフのみんなでチェックを入れる」と冷静に状況を判断しながら言い返す。
「そして、後日に意見を出し合って不備や内容の確認。金曜日に修正して完了。その後2週間かけてさらに社内の人間にベーターとして確認して、OKを得る」遥の言ったことの続き俺が言う。
「その後、病院の患者を使って臨床実験を開始する。その実験の結果を用いいて、実用化運用に向けての配信と・・・」遥が言う。
「なぁ~毎回思うが、それなら社内のテストやスタッフのテストとかの数、少なくてもいいんじゃねぇ?そして俺たちの仕事も減り、オフが気楽に過ごせると思うが・・・」と俺は椅子を遥の方に回転させて言う。
「まぁ確かに拓哉にしては、まともな意見ではあるが、それでもチェックと言うのは重要な作業よ。それに人から言われるより、自分で納得して出す方が後々楽よ!意志が強ければ話を押し通せる」と冷静な言葉とは裏腹に、熱が感じられる。だからか、こいつと付き合っているが一度も口論では言い返せた試しがない。
「・・・まぁそうだな」と言いながら画面に向き直り、遥に言い負けた気分になり「たまにはどっか行きてぇよ」と思いながら作業をしていると、遥から「そう言えば、この調子なら週末は支配されなさそうだから、どっかデートに行こうよ」と言ってきた。
「お、お~おそうだな、そうだな・・・」と言いながら週末デートの話になった。つくづく俺はこいつはエスパーかと思う。しかしこの前聞いたときには「だって拓哉の顔に書いてあるもん」って言われるだけだった。
「お~早いな、二人共・・・いや拓哉は、ただの徹夜の居眠りか・・・」と肌黒い日焼けと濃いヒゲが特徴的な40位の男性が入ってきた。
「ちょ~なんでそうなるの・・・」と俺は男に向かって言い返し立ち上がる。
「正解です~!」と遥は笑いながら言うが、「おい」と俺が言い返しても、「本当の事じゃん!さっきまでぐうぐうと寝ぼけて・・・」と遥に言われて俺は赤くなる。
「アッハハハハハハ、朝から元気だな」と男は大笑いする。この人はうちら開発スタッフの主任リーダーの大庭健吾「おおにわけんご」である。ワイルドな見た目と現2人の子供のパパであり、懐ろ大きさにチームをまとめる大黒柱な存在だ。
それから数分後には、スタッフメンバーが出社してきた。城鉄明(じょうてつあき)・須藤秋人「すどうあきと」・外宮翠(そとみやすい)・蜂屋陣「はちやじん」・本栖巫「もとすみこ」の順にメンバーが集まってきた。
「では、おはようございます。進捗状況は90%位までは進んでいるこれなら、残りの10%を今日中に最低でも明日までにケリをつけて。全員でチェックに入るぞ!みんなで作ったものだ、自信があれば修正も少ない!そしたら金曜日はほぼOFFだ!夜飲みに行くぞ、週末もOFFなんだからな!」と大庭主任はみんなの志気を上げた。
最後の10%をみんなで頑張った結果、水曜の午前中には終わった。と言っても1%はスタッフロールなので9%に力を注いだ。午後からは、主任は来週に社内テストへの打ち合わせ、残りのメンバーで、須藤がシステム確認、残り6人で仕上げた9%を3チームに別れて動作・美術・文の確認をして、夜チームでのチェックに入った。
みんなの感想を集めて、対策や修正案を出したり、また数回にも全体チェックを行った。が木曜日の内容だった。金曜日は、修正項目も少なかったので、他の作業の手順の打ち合わせなど行い。夜は予定通り主任の奢りで飲みに行った。週末は遥と予定通りデートをした。最近出来た大型のショッピングモールに今まで走っていた路線沿いにできたこともあり大賑わいで動きづらかったが海外ブランドが多く出店していて、なかなか見れないものが見れた気分だった。
目を覚ますと、ダルフはベットの上にいた。今度はハルもシロンもシュルスもいなく、ベットとランプしかない無人の部屋だった。
「ここは・・・」体を起こしながらベットから起き上がり、部屋を出る。薄暗い廊下を歩くと階段があり上のほうか人の声がしてきた。
階段を上りきった先には扉があり、戸を開ける。すると辺りは眩しい光が立ち込め、視界が真っ白になった。
「くぅ・・・」左腕で顔を隠し立ち止まる。すると一人の男から声をかけられた。
「ダルフ、起きてきたか」と目を光に慣らしてから、男を見た。するとその男は「我峰さん!」と驚きの声を上げた。
「お、俺はなぜここに・・・」とダルフは周りを見渡して動揺した。なぜなら今自分たちは船の甲板にいるのだから。
「お前、覚えていないのか?スットマンを倒した後、大臣らに聞かれたとき「スットマンはこの国で悪事を働いていた。それを俺は見捨ててはおけない。それにもし征政権の話はどうすると聞くなら代わりにこの俺、ダルフが行ってやる」そう言ってお前はほかのメンバーの所に言って話す前に倒れたんだ。回復を待っての出港では、間に合わないから寝ながら船に乗せた」我峰の説明に記憶を呼び起こした。
「なるほど・・・で、ほかのみんなは?」尋ねると、混乱した大臣たちが人質扱いとして城にいるらしい・・・
「そうか・・・」と言って、ダルフは船の外縁によりかかり海を見た。
「動揺や混乱、ましてや後悔をしている暇は無いぞ!これからが大変なんだ」と我峰は大きな声で言った。
「拓哉!なにまたボケっとしてんのよ・・・だらしない、昼休みだからってナマケモノのようなダラシない顔しないで!」と遥がキツく当たってくる・・・これまでの学校生活が遥の性格に影響しているのは確かだが、一番は大学のサークルが強い。彼女はそもそもサークルには入る気は無かったのだが、ついついその頃見たかった劇が、そのサークルに入るだけで何度も失費無く見れるのが嬉しくて入った。しかも、いろいろな劇やサーカス、更には宝塚や歌舞伎や文楽(浄瑠璃と言って、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術。ようは、人形を使った歌舞伎と遥から聞いたような)や能楽(能や狂言)や神楽や日本舞踊や沖縄舞踊などの国内のいろいろな演劇などを見に行ける。と言って入ったのが束の間、今の遥になり経っている。と言ってもわかりづらいらしい、主任や他のメンバーには。
「おうおう、熱い熱い。火傷しちまいそうだぜ・・・それよりは汗かな」ってチャチを入れたがる主任が大きな声で言う。
「そんなんじゃないです」と一応返さないと主任ペースに持ってかれそうで、嫌だから。しかし
「おうおう照れちゃって、その暑さいらないなら俺にもくれよ。結婚生活長くなると、帰っても冷たいんだぜぇ・・・」とボソボソと続きを言うが、そんなのを気にしてられない。と熟練の人からのイジリを逃れることはできない。ことをじゅうじゅう知っている。拓哉であった。
バシっと書類をテーブルに叩きつけながら、1つ上の先輩である城さんが下目に「同じ高校からの彼女だからってイチャイチャしてんな、する暇があったら仕事しろ、仕事を」と言い放って自分のデスクに立ち去っていった。
「はい・・・(別に高校は同じでも大学は別々なんですが・・・なんすか、嫉妬すか?)」と小言で言い返した。と城さんを目で追った。
その後、社内テストや臨床テストにも高評価をいただいた。配信の前に社内発表になった。
コルマト島は、特殊な海流の流れによって通り道が1通りしか無い自然要塞に守られた島。さらにその通りには、大岩がありそこを砦化を行って防衛力の強化をした。が、昔の大海賊時代に砦が海の民族に落とされて、コルマト島での激戦が勃った。砦が墜ちた原因は、海の民族が能力のかけ離れた航海技術や独自造船技術に潜水航海を持つことだった。それをきっかけに輸送して氷山を設けて軍需施設化、また技術を使い海底の見張りを始めた。それから砦での戦闘はあるが、コルマト島での戦闘はなくなり、それ以降この2山を征政権の門と呼ばれるようになった。
島の断崖に小型船の通れる隙間の穴があり、穴を越えるとコルマト島の住民街などがある。それ以外のコルマト島の外面海岸は全部征政権の管轄域になっておる。当然断崖に穴がある場所も要塞化しており、穴を通れるのは連絡船のみになる。しかしその連絡船も基本住民と関係者しか通れない。
そんなコルマト島へ行く航路に面していて交易などを行う軍港に、征政権の建物がある。そのいくつかある建物の中に、12神獣の建物がある。その中の相手を囲い込むように長テーブルが3つ並べられている一室で二人の老人が窓際で、着港してくる数々の船を見ながら話していた。
「お主は面白そうな顔をして、何が楽しいんじゃい?」と背中に龍の絵を描いたダウンジャケットに裾を何重に折ったズボンを穿き、草履足で腰を曲げて左腕で腰を抑えた男が話しかけてきた。
「ほぉほぉ、毎度毎度に船がパーティーや獣神会で軍港に集まる光景を見る度に、その時期が来たのだなと思うよ」と兎模様の柔道着を着た老人が応えた。
「あ~確かに、今年は面白いな!新メンバーの我峰に、問題持ちのマルナスの革命者。一番は最近終結して大国となったアクロテンの代表ら、この行為を行うこと自体が大きな曲者じゃ」と難しく険しい話をしている割には、笑顔で話している。
そんな二人が、話していると後ろから「卯のエズ、辰のシャラ・・・くくくくく、懐かしいなホントに」と鋭い眼を描かれたフードと両腕から十センチ位の紐を無数に垂らしたジャケットを着てGパンを穿いて、椅子に座りテーブルに足を乗せて組み、お腹の前で腕を組んでいる20代後半の男性がいた。
「酉のルブル・・・それに・・・戌のローグよ」柔道着を着たエズが応えた。偉様態度のルブルとその右隣でテーブルに頭を伏せているローグを見た。ローグは灰色のジャケットを着た、赤褐色の長い髪の30代の男性が寝ていた。
そんな話をしている頃に、ダルフと我峰を乗せた一行の船はコルマト島の軍港に着いた。
「ここがコルマト島か・・・」と甲板の上で島の大きさに、ダルフが見とれていた。
「ぼさんとしとらんと、さっさと行くぞ!ここからが本場だ」と我峰は積荷を持ちながら言った。
我峰が船から降りると、反対側の桟橋には華凰の船が停泊していた。華凰はまだ数十の国々が地方分権国家の統治制を採っている多く集まっておる。なので、パーティーに出てる国と出てない国がごちゃごちゃとしていた。出ている国といっても、外交官や参謀が来ているくらいだ。そんな華凰の船は超大型船で、また俺には呆気にとられた。俺とは大違いにいろいろな所に旅をしている我峰は、平然としており埠頭に向かって歩いていると、一人の男がいた。「あなたが、12神獣に新加入される人かしら?」とその男は訪ねてきた。
「そうじゃけんど、お前は誰だ?」と立ち止まり、話しかけてきた男に言い返した。
「あら、これは失礼。私はあなたと同じ12神獣の巳の奄(えん)と言う者よ。あなたは亥の・・・」黒い忍び服を着た奄が我峰の名前を考えていた。
「我峰だ!なんじゃけ、歓迎の祝いか?奄、神宮を出て華凰まで行って」首を傾げて、偉そうに言い返した。
「ふふ、残念ねそんなことは無いわ!ただわたしが興味あるのは、あなたではなく。手土産に興味があるのよ!スットマンと言う、敗北者の罪人に」とニヤリとしながら、我峰と俺を通り越し、鎖繋されながら船を降りるスットマンを見つめて。
「なんじゃい、12神獣はやっぱりそういうもんのあつまりじゃけんかい!けどなぁ、あれは俺の土産ではなく。後ろにいるダルフのモンや」と親指を背後の俺に突き立てた。
「へぇ~それは、面白いね」とスットマンや我峰を見つめていた。奄の目線が一気に俺にきた。まるで捕食対象を見るかのように・・・。その威圧に、俺はヅルヅルと後退りしたくなった。
「まぁまぁ、そんなに威嚇してなさんなや・・・子鹿のように震えてるぞ!このままでは、我々による審議が長くなる」と横から厚手の着物を纏い、筒状の帽子を被って中年男性は話しかけてきた。
「あらこれは、12神獣の申の文圍(ぶんい)。そうねあなたの言う通りのようだね」奄は笑いながら来た文圍を見て、また俺を見ては歩いて立ち去って行った。去り際に「また後で会いましょ」と言って。
「ハッハ、あんなの立ち止まっていては事が運ばないでしょう。とは言っても、私に言わせれば、こんな所でもたもた歩いていられても困るのだよ。出席業務すらも一手間なのに」と笑い顔をしながら、文圍は顎鬚を撫でて歩く。
「頷きたくはないが、あの文官の言う通りだ。行くぞ」我峰は、すぐに切り替えて歩き出す。迷いながらも、俺も後に続く。
12神獣は名のある権力者が選ばれているのもあって、俺は先ほどの2人のことは旅をしている時に話が聞こえてくる。
奄は、我峰が言っていた通りに、神宮出身で古廐と呼ばれる影のものを育てる場所の出身で、神宮内の大名などの影を行っている。さらに独自組織を持っていて、影の権力を持つ。今回華凰の船から来たことからも華凰などに強いパイプを持っていると考えられる。潜伏の意味を持つ巳を持つには打って付けの人物だ!
文圍は、地方分権国家の内の一つで、品と言う国の国主だ!彼は政治家と言うよりは、商人である。戦争しあって奪い合う国盗り合戦ではなく、金融や外交などで周辺国を弱体化する事を主流にしておる。牙や爪で制するではなく、毒の使う国で各国ではインピンと言われている。包囲網や連合や朝敵などのいろいろな対策を行ったが、流通や裏を使うなどで躱されてことも出来ず。5カ国などで責められるが、独自にも強い武力を持っている。また独自の武器などもあり、今その5カ国は逆に滅亡した。知恵の意味を持つ申としては打って付けの人物だ。などの権力の巣窟の12神獣が集まるパーティーに、ダルフは出席した。
パーティーは大広間に数千の人が集まり、そこに征政権の代表が舞台脇から中央の式台に歩き、スピーチを始めた。
「諸君、今回のパーティーに出席していただきありがとう!今次征政権は各地域にて内戦や戦争なども起こっているな、集結をして大国の仲間入りした国がある!今日は皆でその国を祝福しようではないか、さぁ着たまえ、新大国の主よ、アクロテンが主よ!皇帝、ハイルグ!」と征政権の代表は、軍服かと思われるような堅っ苦しい服装で、アクロテンの皇帝を呼び出した。それに呼ばれて、アクロテンの皇帝ハイルグが壇上に上がってきた。
「我々は、華凰・神宮・オセルスと並ぶ、超大国としてアクロテン迎える!」ハイルグが隣に立った瞬間に代表が、語りだした。「今までアクロテンでは、無数の国々が争ってきた。特に代表となる3国、バビ、アケニア、ブテンが中心となって!しかし、その戦いも終わった。しかし皆の者、これは終わりではない!始まりなのだ!超大国の華凰を始め、各国は細々とした地方分権国家が多くある。それを統合や連合国家として進めていく事を始めて行く!そして、世界は統一される!アクロテンはその手始めとして、我々が手を貸した。さぁ皆の者、もう戦争は辞めて世界は平和になろうではないか!」と代表は演説をすると、少し戸惑いはあったが征政権と言う権力に怯えたのか「おー、おー」とちらほら聞こえだしたと思ったら、「オー」と声はひとまとまりしだした。
その後、パーティーは解散。すると我峰を尋ねる武将が近寄ってきた。「やぁ、お主が永遠の行軍・そして・・・亥の我峰であるな。俺は同じく12神獣の寅の建岱(けんだい)と申す者だ。これから12神獣の集いの獣神会がある。のでこれから案内をする、付いてきた前・・・あぁ・・・えーダルフだっけ?君も付いてきた前」そう言って建岱は案内始め歩き出した。「挨拶や話が終わった後に、君の扱いはこちらがやることになったので、まぁ異例すぎてみんなイライラしているからね!なんか意思を持っていないと危ういからね!」と歩きながら語りかけた。すると扉の前で門番が止まっている所で建岱は足を止めた。「これから我峰の挨拶をしてくるで、それが終わったら呼ぶでそれまで待っているがいい」その言葉を気に建岱と我峰は扉の中に入って行った。
建岱は華凰の人間で、文圍と同じく地方分権国家の一国の国主。東南地方を制している尊を収めている。
約1時間後、扉が開かれ中へと入って行く。すると中央に一つの椅子があり、それを囲い込むかのように前方と左右に長テーブルが配置されている。、一つのテーブルに4つの椅子があり、そこに右手前から子丑寅卯、正面に辰巳午未、左奥から申酉戌亥の順で座っている。
「さぁ中央の椅子に座りたまえ」とさっきあった建岱に言われたので、中央の椅子に座る。
「わしは、卯のエズじゃ。君はダルフというものであっているかね?」と右奥に座っている。道着の老人が話しかけてきた。
「はい」俺は応える。と続けて、正面右手側の老人から聞かれた「これは異例の為、決まりごともない。問題はないか?ちなみにわしは、辰のシャラだ」
「はい」と続けて応える。「ちなみに、進行はわしら2人で行う!少し変わった位置で申し訳ないが、理解してくれ。」とエズが言う。「では、君の話を聞こう」とシャラが言う。
俺はこれまで、旅の経緯を説明した。その際にスットマンやジェス・リバロなどの行いや、戦いを全て知っていることを話した。
すると、建岱が聞いた。「それで?それで、その先はどうするんだい?いや、どうしたい?どうする?」と、それに対し俺は・・・。
「俺は今荒れ果てたマルナス国を立て直したい!そのためには、皆様みたいに組織を立ち上げる。ギルドと言う組織を造り、スットマンの代わりになります」と堂々と言うが・・・。
「言葉で言うのは簡単だが、実際に行うのは難しいのでは?」シャラは当たり前の事を言われた。
それに俺は覆す説得材料は無いが、ここで折れては多分連中の思うツボってのはわかっていた。から俺は思うことを吠えた。「やってみなきゃわからないだろうが!絶対に成功する道はないんだ!だったら俺の挑戦を黙って見やがれ、このクソボケ!!」
その言葉に、我峰に建岱やエズや文圍がクスっと笑い、シャラもニヤリとした。
「ならまぁ、やるがいい!目的もあって行動に移っているなら我々に問題は無い。それにこちらも手間が省けるし、早く終わって済む」シャラはダラけたムードで話た。それもその通りに、子は子供だし、牛はマスクしていて何考えているかわからない。寅と卯と辰は司会進行で真面目な態度だが、巳は半々。午と未は本読んでたり文字書いてたりと私事に謹んでいたりと、文圍は一応こっちを見て聞く耳を持っている。酉はテーブルに足を乗せて話は聞いてない。戌にとっては寝てる。我峰は当然のことに真剣だ。
ということで、12神獣によるダルフの審議は短く済んだ。ことにより12神獣の集まりも終わり、各国の船がそれぞれの国や来たところに帰っていった。当然俺らも、帰ることにした。
帰るなり、シロンやハルやシュルスに話した。スットマンによって城の中に閉じこめられた人や隠し財産や書類を洗いざらい暴かれた。さらに袈や永遠の行軍にも話してギルドを立ち上げた。
ギルドの名は(HUNTER FUNG)と名付けた。考案理由はハンターの不定職やハンター並みの実力はあるが依頼難易度の低下による浮浪者の増加や王都以外の都市の発展能力が低いためのスットマンによる、村の縮小が行われ子供の就職先が無いこともあり、自衛目的で立ち上げることに反論は無かった。また隠し書類により軍などの停滞状況が一番おっきい理由になった。
5年後。
「とまぁ、これが俺とダルフさんのHUNTER FUNGの創設の物語だ!」とセラが語った。
「すっげぇ、ダルフさんやっぱりすごい」とロビーが言うが、ジットが言い返す。「ダルフさんはすごいけど、ロビーはまだまだね」とね。
しかしセラが、ジットに向かって「器のちっちゃい男だこと」と言う。
それを言われた、ジットは「へん、俺はこれから仕事に出るんだよ」と言って店を後にした。
それを見ていた「ジット行ってしまいましたね」ロビーは心配してジットを見るが、セラは慣れたように「いいのよ、早く仕事のランクを上げたがったいるのよ。ランクが上がると範囲も上がるのよ。そしたら、旅が出来る。ダルフさん達みたいにね!けど、ジットだけ先に行かせないは、私も行くのだから」と言って、セラも店を後にした。
その後、テロップが流れ社内公開が終わった。それから幾度のテスト・訂正・テスト・訂正・・・・の繰り返しを行い。公への発表当日。
「えー皆様VTRのご視聴ありごとうございます。これが当社が開発した時空世界であります。これまでの当社は電子関係の機器やアプリ開発をしていた会社です。それが今回MMORPG「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game、マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲームとは、「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」などと訳され、オンラインゲームの一種でコンピューターRPGをモチーフとしたゲーム」の分野に参入を始めました。MMORPGはVRなどの特殊機械に接してないとできないと言う盲点があります。また健常者が主なプレイヤーなどでしたが、当社の開発した最新MMORPGは携帯端末に専用アプリから流れる電波が脳波に信号を与え、その信号を通して寝ている最中に見る夢を流してプレイヤーになるという仕組みです。」と当社の代表が説明をした。
「・・・」記者たちはただもくもくと、取材を続けていた。
「夢は、人間が睡眠の際にレム睡眠をした時に、見る幻覚のことです。またその際に起きる症状として、視覚像として現れることが多いものの、聴覚・触覚・味覚・運動感覚などを伴うこともあり、通常、睡眠中はそれが夢だとは意識しておらず、目覚めた後に自分が感じていたことが夢だったと意識されるようになる。と世間では説明されています。それをノーベル賞生理学・医学賞を受賞された、湯川幸助さんが夢による精神回帰を出来るのでは?と言う疑問から当社との共同研究を始め、特殊電波や脳波を発見して、その後成功・受賞にまでに行った。結果から当社との専属特許技術協力をし、これまで精神科医や障害者施設や依存性などにも、これまでいろいろな回復プログラムを世の中に送って行きました。そして今度はそれをゲームの世界に挑戦をしたのです」
「・・・」
「今回のデモVTRを世間に配信を行い、3年後にはこれを皆様に参加していただきたいと思います。そして我々は断言します。この我が社の商品(DA(ドリーム・アプリ))が世の中に出回った時には、この世からゲーム機と睡眠不足という言葉はこの世から消えます!」と代表が行った瞬間に、記者からの写真のフラッシュが10分間も途切れることなく続いた。
10分間のフラッシュの後に代表は最後に「半年後、DAによるMMORPG、FANCYを配信を皆さんは楽しみにお待ちください。」と言った。
その日の夜から、日本にて配信。次の日の朝からメディアは配信についての感想を述べていた。「いや、すごいですね。寝坊をしてしまうのではないかと心配してましたが、タイマー機能もあって物語の途中でしたが、寝疲れを感じることもなく気持ちいい朝を迎えることができました。」とキャスターが言うと女性アナウンサーが「そうですよね、なんか物語に夢中になっていて、逆に早く続きが見たいけど、寝疲れが無いのは気持ちよかったです。特にアプリを起動してから眠りに就くのが早かったですし、物語も見させられている感覚もなかったです。起きるのも自然と目覚めて不思議な感覚で、これがアプリや人が作ったものによる効果を考えるとこれを発見した湯川さんの成果は偉大なものだと世間の人は知ったのではないと思います」などのコメントを朝のニュースはしており、夜になるにつれ感想から評価になっていった。
それを1日・1日と繰り返していくほどに、子供の寝つけが楽になったや体は熟睡をできていて、人間の身体能力の向上が進んでいった。
半年と言うブランクは人間に飽きを与えることもあり、番外編や別作品として「未成年にはルイスを流し、成人には花鳥風月」の映像を流した。
半年後、「FANCY」の配信が始まったが、3日間の電波障害が起きたが、全国民に端末に配信された。
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