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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第二十話 人材収集計画


第二十話 人材収集計画

帝国暦478年1月14日

■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸   リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン    

 テレーゼ様が本日いらっしゃる、どの様におもてなしするか楽しみじゃな。
いらっしゃったようじゃ、シャキッとした姿勢と眼光でお出迎えじゃな。

「テレーゼ様よくお越し下さいました」 
「グリンメルスハウゼン子爵今日もよろしくお願いしますね」

ほうほう驚かんな、流石じゃちと試してみるかの。

「グリンメルスハウゼンでは長すぎますな、テレーゼ様何か呼び方がありますかな?」
「では、ラテン語で耳を意味するアウリスではいかかでしょうか?」
ほう速攻で返した来たのしかもラテン語とは流石じゃ。

「ほう、博識ですな良い響きです、ではアウリスとお呼び下さい」
「よろしくお願いしますね、アウリス殿」
「アウリスと呼び捨ててで構いませんぞ」
「教えを請うのに呼び捨てでは余りに失礼かと」

立派じゃな師を尊ぶ心、普通はとても出せんの。
「判りました私がテレーゼ様を一人前に育て終わったとき呼び捨てにして貰いますぞ」
嬉しくてついつい顔にでしてしまうの。
「はいよろしくお願いします、アウリス殿。それと私に様付けも要らないのですが」

さて本題に入るかの。
「テレーゼ様先週頼まれました人材に関するリストで御座いますが帝国臣民250億の中からですから中々調べが進みません」
「其れはそうです其処まで無茶は申しません」
やはりちゃんと判ってらっしゃる、人材としてあの者の話をして見るかの一度お会いしておるし、どの程度の人物眼があるかの。

「軍人の中でなら今幼年学校ですが非常に有能な人物がおりますぞ」

「ほう其れはどんな人物ですか、私の知っている幼年学校生だとミュッケンベルガーとフレーゲルしか知りませんが、ミュッケンベルガーは期待できそうですがフレーゲルはねー」
テレーゼ様すっとぼけておりますな。
「いえいえグリューネワルト伯爵夫人の弟です」
ニヤッとしましたな判ってらっしゃる。

「ああラインハルトですね、父様と一緒に会いましたよ。父様を見るあの目あの顔あの内面から出る憎悪がよく見えました。
能力的には非常に優秀に見えますね、けど彼は猛毒ですね今の私には使いこなせないですね。
今は様子見で良いでしょう父様の様にね」
ほう僅かな会見で此処まで人物鑑定をするとは、儂でもかなわんなそろそろケスラーを呼ぶかの。

「そうなりますと優秀な人材については部下にリストを作らせておりますので、その者を呼んで宜しいでしょうか」
「無論ですその様にご苦労して頂いている部下の方に会わないのは失礼に当たりますので是非お会いしたいです」
受け答えも完璧じゃな、しかもケスラーに対しての受け答えも皇族貴族平民の身分差も考慮しない大らかさ、此こそ王者のカリスマじゃものすごく楽しみになってきたの。


■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸     ウルリッヒ・ケスラー

 初めて皇女殿下にお会いし驚いた6歳なのにあの威厳カリスマ聡明さ末が楽しみな女傑と成るはずだ、私がへりくだって挨拶したとき、同士だからと名前で呼んでくれと言われ驚いた。
しかも身分に躊躇しない大胆さ此は本物だ、これほど嬉しいことはないだろうこれからが楽しみだ。
閣下と共にお仕えに足るお方だ。



■オーディン  グリンメルスハウゼン子爵邸

「さて其れでは今回の趣旨を説明します。
此から数年をかけて銀河帝国の病巣を取り除く外科手術と考えて下さい。
その為の優秀な人材がまず必要となります。
そこで人材のリスト作成をお願いします」
 
「諒解しました」
「まず忠誠心な厚い優秀な軍人を此は宇宙艦隊司令官候補、幕僚参謀候補に当てる艦隊派。
的確な作戦を立てられる作戦派。
補給担当、後方支援等の後方派。
陸戦部隊。

また現在の技術部主流から外れた外された所謂勢力争いで負けた組などから優秀な人材を密かに秘密研究所へ移転させる。
帝国内、叛徒内、フェザーン内に作るスパイ組織の構成員。
政治に関しては、今までの政治に囚われない斬新な政策を考えられる者。

社会整備、インフラ、流通、経済等に詳しい者。
尚門閥貴族の紐付きではなく出来る限り下級貴族平民等から人材を集めてる。
こんな所ですね」

爺様もケスラーも驚いていますね。とても六歳児が考える物じゃないと、仕方がないですよ死にたくないですから、このまま座していればラインハルトに滅ぼされる可能性が大きいのですから。

爺さんとケスラーが頷き有ってから返事が来たね。
「テレーゼ様のご指摘誠に理にかなっております、全力をかけて行動に移します」
「よろしくお願いしますね」
「判りました」

「其れでは私の方も色々な所を廻り此と思う人材をピックアップします」
「その者達の調査はお任せあれ」
「其れでは失礼しするわね」
「はっお気御付けてお帰り下さい」


         
 
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