魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
1章 覇王流
再戦
ヴィヴィオとアインハルトの摸擬戦があった次の日の夜
俺の作業部屋にノックがあった。
この気配はヴィヴィオか?
ゆっくりと俺は、扉を開けた。
「どうしたヴィヴィオ闘士なら寝るのも練習だよ」
「うん、綾お姉ちゃんに聞きたいんだけど?」
「答えれる話なら?」
「アインハルトさんの事ノーヴェから聞いたんだけど綾お姉ちゃんも知ってたの?」
「そりゃね。んで?」
「綾お姉ちゃんも私で良いと思ってる?」
「さぁ、俺神様じゃないから、でもお互い純格闘家だから分かり合えることが出来ると思うし覇王だ聖王なんて関係ないかもしれないけれど、でもヴィヴィオは聖王の関係者って言うのは本当の事」
「うん」
「なら過去の聖王オリヴィエではなくその子孫として受け止めてお話しすることは、迷惑かもしれないけれど、それで生まれてきたものの責任かな?
もちろんヴィヴィオがやりたくなければやらなくても良いと思ってる
責任って言ったけど、そんな権利受け取る必要もないから
でもヴィヴィオは彼女とつながりたいと思ってる。違う?」
「うん」
「なら高町 ヴィヴィオですって今度は自己紹介できると良いよね」
「安心しろ、ヴィヴィオが大変な時は私やなのは、一応フェイトも手を貸してあげるし、間違ってたら叱るから」
「うん。でも一応ってフェイトママが聴いたら怒ると思うよ」
「アドバイスかな?」
「うん」
「最期さぁ、こういう風にパンチを出したでしょ」
「うん」
「決まったと思って出したパンチだよね」
「うん」
「その思考は良いと思うの。でも相手は生きているから外すかもって言うのはいつも思ってないと。特に破壊力が少ないヴィヴィオは
今から同じようにするのか、ヴィヴィオはかわしておなかにパンチをして」
「うん」
昨日やった。ヴィヴィオと同じ行動を起こす。
そしてヴィヴィオはかわしてボディにパンチをしようとしたところでその動きが止まった。
何故なら俺は片足から地面を離し膝蹴りをしたから
「え!」
当たる瞬間、『跳空転移(ディメンジョナル・リープ)』で元いた場所に移動をする。
「な・何?」
「ちょっと瞬間移動しただけじゃん。でもわかった。」
「うん」
「ここで必要なのは、絶えず次の攻撃を考えることだけど、躱されることを前提で攻撃しないこと。やっぱり本気であてに行かないと威力も弱いし、怖くないから」
「うん」
「来週の仕合期待してるよ」
「綾お姉ちゃんも来るの?」
「もちろん、見させてもらうよ」
「うん」
ヴィヴィオも納得して部屋から出て行った。
少ししてから俺は寝室に向かってヴィヴィオの事を話した。
「ヴィヴィオっていい子に育ってるよね」
「綾ちゃん親ばかさん?」
「なのはほどじゃないよ。聖王の事も逃げ出さなくて抹消面からぶつかって意志の強さは母親ゆずり、それでいて気立てがいい」
「どうしたの?」
「先日会った子の事でね実は覇王の子孫で記憶継承者なの。それをヴィヴィオは聖王ではなくて高町ヴィヴィオとして向かい合うつもりなんだ」
「大丈夫なの?」
「うん俺もいるし、ノーヴェも。そしてなのはの教え子で部下だったスバルやティアナもいるから」
「うん、私に出来る事があったら言ってね」
「そうだね。さしずめお願いしたいことは」
「うん」
「夜のコミュニケーションをお願いしたいなって・・・駄目?」
「うん、良いよ」
そうして夜はイチャコラをした。
それから約一週間の間
ヴィヴィオはノーヴェと一緒に訓練をして当日を迎えた。
当たり前だが、俺も行くと言ってお店のみんなに色々言われたんだけどね
二人はちょうどバリアジャケットに着替えて今かと言う所で俺が到着
「お待たせ、今から・・・」
「綾お姉ちゃん。気が散るよ」
「相手はスタンバってるよ。先週のように無様だったら少し考えるからね」
「う~どっちみち全力で行きます」
試合が始まった。
少しだけ様子を見ていた二人だったのだが先に動いたのはアインハルトだった。
ボディアッパーをガードされても今度はフック
それでもヴィヴィオはそのフックを上半身そらしてかわした。
でもアインハルトはそのまま止まらずラッシュの嵐
ヴィヴィオは焦らずにガードして捌いて、かわしている
アインハルトのフックをしゃがんで躱しての力を乗せたストレート
見事に当たり数メートル吹っ飛ばされた。
ヴィヴィオはそのままダッシュで追撃をくらわせるが
アインハルトも負けずに反撃
お互い防御もうまく有効打を全く与えていない状況だ
俺はノーヴェの方を見て感心したという顔を見せる。
その時ヴィヴィオの攻撃がアインハルトのこめかみにヒットした。
そしてラッシュでもアインハルトも負けじと中段の回し蹴りで
ヴィヴィオを地面に吹き飛ばした。
受け身を取り片手で身体を支えて手を軸にして飛びながらケリの応酬
躱されても着地を取りそのままパンチの連打
そのままガードの上から気持ちのいいストレート
アインハルトはガードをしながら後方に吹き飛んだ!
最期の一撃と言わんばかりのストレートをアインハルトはそれを躱しながらの必殺技
『断空拳』
それがおなかに当たりヴィヴィオは思いっきり吹き飛ばされた。
俺はそこに行きキャッチをするがそのまま俺まで後ろに飛ばされ壁に激突した。
すげえ威力だ
まだまだ粗削りだけど、ヴィヴィオにしろアインハルトにしろこんなのがうじゃうじゃいるのなら俺もやりたくなってきた。
おれは抱きかかえたヴィヴィオを見ると見ごとに気絶していた。
そりゃ。この間とは違い攻撃を寸でで躱しながらの必殺の一撃
完璧なカウンターこの間とは違う
ヴィヴィオも勢いのあるストレートだから気絶してもおかしくない。
「一本、そこまで」
ノーヴェの試合終了の声が聞こえた。
「ヴィヴィオ」、「陛下」いうみんなの心配の声とともにこちらに集まってきた。
「俺がキャッチしたから大丈夫だけど、見事なカウンターだから目を回してるみたい」
「アインハルト?」
「あ、は、えっと」
誰もが俺がおこってるとおもったんだろう
「ありがとう!」
「え!」
「あの綾さんが、謝ってるっす」
ウェンディ後で覚えておいてね
「ヴィヴィオのシールドを抜かずに攻撃してくれて、私から見ても良い一撃だったよ。素直な一撃だから私もこうやってうまくキャッチできた。
だからありがとう」
「そうっすか、アインハルトありがとうっス」
「「ありがとうございます」」
リオもコロナもアインハルトに感謝を述べているが・・・
「ウェンディはあとで私とお話しね」
「なんでっすか?」
「その事も含めてね」
俺はオットーとディードの勧めの場所で座り
ヴィヴィオに膝枕をした。
二人が両隣にいて簡単な診断をしてくれた
そろそろかな・・・俺がそう思った瞬間アインハルトが、ティアナにもたれかかった。
誰も気づいてないかと思ったんだけど
「ラストに一発カウンターが掠っただろ!」
「あ・・・」
アインハルトは先ほどの攻防で確かに・・・と感じていた。
「時間差で聞いてきたんじゃないか?」
そうノーヴェの言う通りヴィヴィオは最後にカウンターの一撃を放っていた。
ヴィヴィオの目とそれを補える身体能力には驚いてしまった。
確かに昔みたいなばかげた魔力や聖王の鎧は無いけれど、
これらはもしこのまま格闘技を行うのなら、
ヴィヴィオにとって宝になり得るかもしれないでも、
自らを苦しめる毒になる方が高い。
「大丈夫」
ティアナが心配そうに声をかけたのだが、アインハルトは大丈夫と言って歩き出すのだが、フラフラに歩き出しいかにも倒れそうなところでスバルが抱き寄せた。
「良いからじっとしてろよ」
「そのままね」
ノーヴェがそう言い、スバルもそれに同意した。
そのままノーヴェは断空拳の事を聞いたけれど、
一応奥義なんだよね
教えるわけが・・・
「足先から練り上げた力を拳速から打ち出す技法のそのままが断空です。
私は拳と打ち下ろししか打てませんが」
「なるほどな、ところでヴィヴィオはどうだ!」
「彼女には謝らないといけません
先週は失礼な事を言ってしまいました。
訂正しますと」
「そうしてやってくれ、きっと喜ぶ」
アインハルトはスバルのそばから離れ、
ゆっくりと歩いて寝ているヴィヴィオの所に来て片膝をついて座って両手でヴィヴィオの手をすくい上げて話し出した。
「初めましてヴィヴィオさん
アインハルト・スイトラトスです。」
スバルとノーヴェはお互いうなずいてカラアインハルトに話した。
「それ、起きてる時に言ってやれよ」
「恥ずかしいから嫌です」
「何処かゆっくり休める場所に運んであげましょう
私が背負います」
「それじゃ頼めるかしら」
「はい」
俺はその後姿を見て笑顔で見送った。
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