提督はBarにいる。
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ハロウィン間近!カボチャレシピ特集・その2
《ガツンと生姜のカボチャのそぼろ煮》※分量4人前
・カボチャ:1/2個(500g位)
・豚挽き肉(または鶏挽き肉):150g
・生姜:1片
・水:300cc
・酒:大さじ3
・醤油:大さじ2
・砂糖:大さじ2
・ほんだし:小さじ1
・片栗粉:適量
・サラダ油:大さじ1
・塩:ひとつまみ
さて、作っていくぞ。カボチャは種とワタを取り除いて煮崩れ防止に少し大きめにカット。生で切りにくい場合は、ラップで包んでレンジで2~3分チンすると切りやすくなるぞ。面取り等はしなくても大丈夫だが、見た目を重視する人はするといいだろう。生姜は皮付きのまますりおろしておく。
水、酒、砂糖、醤油、ほんだしを合わせて煮汁を作っておく。後から混ぜてもいいが予め作っておくと手間がないからな。
具材を炒めていくぞ。フライパンにサラダ油を引いて熱し、生姜と挽き肉を入れて炒めていく。そぼろに使う肉は豚がオススメだ……鶏でもいいんだが、豚肉の方が味が出るんで、甘味の強いカボチャに負けない味の餡になる。
挽き肉に粗方火が通ったら、会わせておいた煮汁を加えて沸騰させる。この時、灰汁が出るので気になるなら取り除いておく。……まぁ、取り除かなくても味に大差ねぇんだけどな?煮汁が沸騰してきたらカットしたカボチャを加え、落し蓋をして8~10分程中火で煮る。
煮えたかどうかカボチャに竹串を刺してチェックし、煮えていたらカボチャの皮を下にする。こうすると、このあととろみを付けた時に煮崩れしにくくなる。
水溶き片栗粉(水大さじ1に対して、片栗粉小さじ1~2)を適量用意し、全体に回しかける。……おっと、その前に塩で味を整えてと。カボチャを崩さないようにゆっくりとかき混ぜつつ、とろみが付いたら火を止めて皿に盛り付ければ完成だ。
「この豚肉の旨味と生姜の風味が、カボチャの甘味を引き立ててくれるんでふよねぇ~♪」
赤城はホクホクとした笑顔を浮かべたままそぼろ煮を頬張り、何回か噛んでその味わいを堪能した所に冷や酒をキュッと流し込む。甘いカボチャに味の濃い餡、熱い料理に冷たい酒。両極にある2つを組み合わせてそのギャップを楽しむ。それがまた良いバランスで箸も杯も止まらなくなる。滅多にドカ食いするタイプではないウチの赤城だが、流石に好物となると話は変わってくるらしい。
「ヤッホー提督、飲みに来たよ!」
「提督さん、こんばんは」
「いらっしゃい、今夜はカボチャがオススメだよ」
夢中でカボチャをパクついてる赤城を尻目に、店のドアベルが来客を告げる。入り口に立っていたのは鬼怒と由良。最近第二改装を終えて、それぞれ遠征や任務に引っ張りだこになっている二人だ。
「おっ、いいねぇカボチャ。甘くて美味しいよね!」
「じゃあ二人に違うカボチャ料理を一皿ずつと……『竹鶴』をボトルで」
「あいよ」
ウィスキーや氷の支度は早霜に任せ、こっちは早速料理に取り掛かるとしよう。ウィスキーに合わせるなら洋食の方がいいだろう。
《家庭で作れる!カボチャのニョッキ》※分量4人前
・カボチャ(種とワタを除いて):400g
・強力粉(無ければ薄力粉でもOK):120g
(チーズクリームソース)
・ゴルゴンゾーラチーズ:50g
・パルミジャーノチーズ(粉チーズでもOK):大さじ2
・生クリーム:200cc
・顆粒コンソメ:小さじ1/2
・塩:適量
・黒胡椒:少々
一品はニョッキにするか。ニョッキってのは基本ジャガイモと小麦粉を練って作る団子状の生パスタの事なんだがな?カボチャを使う事も出来る。まずはカボチャの下拵えだ。種とワタを取り除いたカボチャを柔らかくなるまで煮るか、ラップで包んでレンジでチンする。茹で具合としてはフォークで軽く潰せる位まで柔らかく。カボチャが茹で上がったらフォークで細かく潰しておく。カボチャを潰す時に皮を取り除くか否かだが、カボチャに限らず野菜や果物の皮には栄養が多く含まれている。出来る事なら一緒に潰して混ぜた方がいいだろう。
カボチャが潰れたら粉と混ぜる。粉の割合はカボチャを10とした時に3割になるように計算して加える。粉を加えて混ぜたら、耳たぶ位の固さになるまで生地をまとめつつ捏ねる。生地が捏ね上がったら直径1.5cm位の棒状にして、3cm位の長さに切り揃える。生地を切り終えたらフォークの背を押し付けて生地に溝を付ける。こうすると、ソースの絡みがよくなるからな。
ニョッキを茹でるのと同時進行でソースを準備するぞ。フライパンに生クリーム、ゴルゴンゾーラチーズ、パルミジャーノチーズ、顆粒コンソメを入れて火にかける。中火でチーズを焦がさないようにじっくり溶かしていく。ニョッキの方は沸騰したお湯に入れて、浮き上がって来たら30秒~1分茹でたらOKだ。
チーズが溶けたらソースを味見して、塩で味を整える。茹で上がったニョッキを加えて、更にソースを煮詰める。ソースにとろみがついてきたら火を止め、皿に盛り付けて仕上げに黒胡椒を散らせば完成だ。
《意外とマッチ!?鶏肉とカボチャのトマトクリーム煮込み》※分量4人前
・鶏もも肉:300g
・カボチャ(種とワタを除いて):400g
・玉ねぎ1/2個
・にんにく:1片
・カットトマト缶:1缶
・小麦粉:大さじ2
・酒:50cc
・牛乳:200cc
・水:200cc
・砂糖:大さじ1
・顆粒コンソメ:大さじ1
・バター:適量
・サラダ油:適量
・塩:適量
・胡椒:少々
片方はカボチャを使ったパスタにしたから、こっちは洋風の煮込みにするか。鶏肉は食べやすい大きさに、カボチャは一口大、玉ねぎは薄切りにそれぞれ切っておく。
鍋にサラダ油とバターを熱し、鶏肉を皮目から焼いていく。皮にしっかりと焼き色が付いたら、カボチャ、玉ねぎ、にんにくを加えて強火で炒めていく。玉ねぎがしんなりしたら小麦粉を加えて更に炒め、粉っぽさが無くなった所で水、牛乳、顆粒コンソメ、酒、砂糖、胡椒、カットトマト缶を加えてかき混ぜつつ、蓋をせずに弱火でじっくりと煮込んでいく。ポイントはホールトマトではなくカットトマトを使っている所。旨味の強いホールトマトではなく、酸味の強いカットトマトを使う事で、カボチャの甘味を際立たせる狙いがある。
カボチャに火が通ったら味見をして、塩で味を整える。皿に盛り付けて、仕上げにお好みで生クリームとパセリを散らせば完成。
「ほいお待っとうさん。『カボチャのニョッキ』と『鶏肉とカボチャのトマトクリーム煮込み』な」
「あ!じゃあ鬼怒がニョッキね」
「じゃあ私がトマト煮込みね」
注ぎつ注がれつしながらチビチビやっていた2人が、料理に食い付く。鬼怒は急いで自分の食べたい方の料理に手を伸ばし、由良がもう一方を取る。由良がお姉ちゃんらしく妹に譲っている姿がよく馴染む。
「ん~!このお団子みたいなパスタ、モチモチしててバリ美味!」
「こっちのカボチャもトマトソースと合ってますね。カボチャとトマトって合うんだ……」
2人とも夢中で食べてるな。そんなに腹減ってたのか?
「だってさぁ、いきなり長良お姉ちゃんが『走りに行くぞ~っ!』って部屋に来てさぁ……マジパナイよね」
「あはは……でも確かに。ランニング好きなのは知ってるけど、巻き込むのは止めて欲しいかな?」
「だよねぇ!それより……由良ちゃんのトマト煮込み美味しそうだねぇ。一口ちょうだい?」
「え~……どうしようかな?」
「ぬっふっふ~……それなら、一口くれなきゃ悪戯しちゃうぞ?ほれほれ~!」
鬼怒の奴め、両手をワキワキと動かして擽る体勢。
「ちょっ……だめ、止めてったら!」
流石に美人2人がくんずほぐれつやってるのは眼福だが、色々と見えたら不味い物も見え隠れしている。
「おうお前らその辺にしとけ。服がはだけて下着見えてんぞ」
「「えっ……」」
俺の言葉に固まる2人。次の瞬間、店内に悲鳴が響き渡った。
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