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魔法少女リリカル☆イリヤ

作者:マッハ
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Staynight編『魔法』

「ハァアッ!」

「っ!マスター!跳べ!」

「え!?えっと、えい!」

隙をついた...はずだった。だがサーヴァントはあろう事か自分のマスターを飛べない空へ逃がした。馬鹿げている。あれでは落ちて死ぬのが最後だ
このサーヴァントは私が足止めすればこのサーヴァントのマスターは落ちて死ぬ。ならば私は止める気でいればいい

「ハァッ!」

「っ!セイバーのサーヴァントか!」

敵も剣を出す。神秘を宿している事から宝具である事は間違いない。敵は隙あらば上を見る
マスターが気になって集中できていない今がチャンスか

「くっ!なら汝!理を破りし者!交差!シグナム!」

敵の装いが変わる。それは騎士甲冑に、宝具の形も変わる。これがあの宝具の力か?だがさっきと変わらず剣だ。ならば私でなら対処できるはず

「待て!セイバー!」

「ハァアッ!」

「...」

[シュランゲバイゼン]

「っ!?シロウ!下がって!」

「何をうぉ!?」

なんだこれは!さっきとうって変わって鞭のような形状に変化した?軌道が読み辛い...
?攻撃すると言うより時間を稼ぐと言った方があっている気がする。まさかマスターを助ける方法があるとでも?

「...我、戒めをほどきし者、世界の理を壊し今ここに!竜魂召喚!」

敵は私に左手で鞭を持ち片方の手で何かをする
だが何も起こらない。それにこれの軌道は読めてきた!

「レウス!」

「っ!?」

咄嗟に後ろに跳んだ。すると私がいた場所は火球が落ちてきた。上を見ると

「竜...だと!?」

「アーチャー!」

「マスター、下がってろ。」

「!セイバー!待ってくれ!」

竜とこの男、両方を相手にしなければならない...か。竜は飛ばれると私には攻撃手段がなくなる。いや、あるが今使うと私が...

「セイバー!」

「ハァッ!」

「止めろ!セイバーーー!!」

私の体が重くなる
敵は直ぐに下がり自分のマスターの下へ

「...シロウ、何故です!?」

「待ってくれ!アイツは俺の知り合いなんだ!」

「知り合いならば見逃すという事ですか!貴方は」

「いや、だから俺は」


side凛

コイツ...令呪を使ってまで止めるなんて...まさか知らない?

「...衛宮君?いったいどういうつもりかしら?」

「遠坂...凛」

「えぇそうよ。それで質問には答えてくれないのかしら?」

「どういうつもりも何も俺はセイバーにお前達を襲わせる理由がない」

確定ね、コイツは聖杯戦争を知らない

「というか遠坂もマスター...なのか?」

「...えぇ、貴方みたいに無知じゃないれっきとしたものよ?さてと、令呪を使ってまでセイバーを止めた...私のアーチャーなら問題なく貴方達を倒せるけど?判ってる?」

「何を言って」

「判らかないようね。私は貴方達を殺せるって言ってるの」

「なっ!?」

衛宮君は驚く、目を見開いて

「何言ってるんだ!なんで俺達が遠坂に殺されないといけないんだ!?」

「どうやらそこからのようね、...はぁ知らないヤツを倒して勝利を掴んだ...なんて遠坂にあるまじき事よね。いいわ教えてあげる貴方がいったい何に巻き込まれたのか...さぁ中に入りましょう」

「レウス、戻ってくれ」

「ギャア!」

レウスと呼ばれた竜は魔方陣が現れて消える

「消えた...」

「何驚いてるのよ、行くわよ」

「ま、待て遠坂!」

私はその声を無視して家にあがる。

「やれやれ、お互いめんどうなマスターを持ったなセイバー」

「私はマスターの為に勝利を掴むだけだ」





「へぇ、結構広いのね。和風っていうのも新鮮だなぁ。あ、衛宮君、そこが居間?」

「あ、あぁ」

中に入って見渡す。綺麗なも...ん?

「うわ寒っ!?何よ、窓ガラス全壊してるじゃない!」

「仕方ないだろ?ランサーってヤツに襲われたんだから、なりふり構ってられなかったんだよ」

「そういえばさっきも外で光ってたからセイバーは外で呼び出したのね?」

「よく分からないが、あぁ」

じゃああの光がセイバーの召喚の光ね、というかコイツセイバー呼ぶまで一人で戦ってた訳?まぁいいわ、まずはこれを直さないと

「Minuten vor Schweiben」

「!?」

私が血をこぼしたガラスの破片は自分でくっついて直っていく。それを衛宮君は見ると

「遠坂、今の」

「ちょっとしたデモンストレーションよ。助けられたのか怪しいけど一応筋は通しておかないとね。ま、私がやらなくてもそっちがやってた訳だし」

「いや、凄いぞ遠坂。俺はそんな事できないからな、直してくれて感謝してる」

「?出来ないって、そんな事ないでしょ?ガラスの扱いなんて初歩の初歩だもの。たった数分前に割れたガラスの修復なんて、どこの学派でも入門試験みたいなものでしょ?」

「そうなのか、俺は親父にしか教わった事がないから、そういう基本とか初歩とか知らないんだ」

ちょっと待て今衛宮君は基本も初歩も知らないって

「ちょっと待って、じゃあなに、衛宮君は自分の工房も管理できない半人前ってこと?」

そう聞く、...アーチャーのヤツここが珍しいのか色々見て回ってる。恥ずかしいから止めてほしいんだけど

「?工房?なんて持ってないぞ俺」

「...まさかとは思うけど確認しとくわ。もしかして貴方、五大要素の扱いとか、パスの作り方も知らない?」

私は嘘よね?みたいな感覚で聞いた。のに...なのにコイツはなんと「おう」と返してきた。自分でも判る。今自分の顔がどうなってるかも

「何?じゃあ貴方素人?」

「そんな事ないぞ?一応強化の魔術ぐらいは使える」

「強化って...またなんとも半端なのを使うのね。で、それ以外はからっきしって訳?」

「まぁ端的に言えば...多分」

「はぁ。なんだってこんなヤツにセイバーが呼び出されるのよ、まったく。まぁアーチャーが召喚できたからいいけど...アーチャーに師事させたいくらいよ」

「?アーチャーも魔術が使えるのか?」

「えぇ、コイツは特別でね、なんでもこなす最強なの」

「へぇ~、凄いんだな」

「む、それは聞き捨てなりませんね。では剣の腕はセイバーの私より上と?」

なんだって食いついてくるのよ

「さぁね...アーチャー、そろそろ止めなさい」

「ん?悪い、こういうの来た事なかったから。それとマスター、何か誤解しているぞ」

「誤解?何をよ?」

「俺はまともな魔術は使えない。というか魔術は使い方を習っただけでできるのは障壁を張ったりとさっきのガラスを直す事もできない。やり方さえ判れば出来るかもしれんが」

「...じゃあ校庭でのあの玉は?砲撃は?」

「魔法」

くらっときた

「おい!遠坂!?」

「...アーチャー、貴方さらっと凄い事言ったの判ってる?」

「?魔法は俺の世界じゃ大抵の人が使えるが?」

またくらっと

[おい、忘れたのか?いくらなんでもミッドに毒されすぎだぞ]

「?...あぁそうだな。やっぱ魔術って事にしてもら」

「えるか!今更そんな嘘聞きたくないわよ!」

気づいたら私は怒鳴っていた。当たり前だ。魔術ではなく魔法が使えると聞いたら今の魔術師はみんな卒倒する

「アーチャー、では貴方はキャスターの適性も?」

「それさっきも聞かれたな。違う、俺は後ろで小細工するより前に出て戦うタイプだ」

もう訳が判らなくなってきた 
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