魔法少女リリカル☆イリヤ
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Staynight編『過去』
前書き
総集編みたいなものです。正直読まなくても話はわかります。Staynightを知らない人なら全部見た方がいいかなと思いますが今回はあまり関係ないです
「扉、壊れてる!?」
扉はさっきの衝撃で歪んだのだろう
そのせいで押しても引いても開かない
「ああもう!邪魔だこのおっ!」
どかーんと音が鳴る。
凛は蹴って扉を壊した
居間に入った瞬間全てを理解した
居間はメチャクチャになっていた。何か天井から落ちてきたのか、部屋は瓦礫にまみれておりそこには
「....」
本で顔を隠して...寝ているの?か分からないがとりあえず寝ているヤツがいた
服装は何処からどう見ても現代人
いや見た事のないような服装ではあるためもしかしたら未来の人間...サーヴァントなのかも
けど今気にするのはそんな事じゃない
こうなった原因、発端は柱時計の指してる時間だ。それは2時を指している。それで思い出した
今日に限って一時間早かったのを
つまりは今の時間は午前一時。私の絶好調まで本当はあと一時間
「またやっちゃった...」
いつものと言うと悪い言い方だが私はこれでも大抵の事は人並みにできると自負している。もちろんできているからの自信である
でも1つだけ、1つだけ悪い所がある
それはここ一番、もっとも大事な勝負時に、信じられない大ポカをしでかす事
「やっちゃった事は仕方ない。反省」
自分の馬鹿さ加減が腹立たしい
カリカリとした心のまま、まだ寝ているこの馬鹿サーヴァントを起こす事に
「ちょっとアンタ、起きなさいよ」
本を取り顔を見る、意外と整った顔立ちじゃない...違う!目的目的!
「ねぇ聞いてるの?」
「んぁ?ヴィヴィオもう帰って来たのか?」
目の前の男は目を擦りながらこちらを見る。
ヴィヴィオ?誰の事だろうか。もしかしてコイツはまだ寝ぼけているのか?
「あれ?」
こちらの顔を見ると目を丸くする。いや物理的に丸くするのではなくパチパチと目を開いて閉じて、時に擦りながらこちらを見る
「アンタ、何処の英霊?」
「は?あ、いや...え?」
コイツ今なんで言い直した?何かあったのだろうか。主人への礼儀か、まだコイツの事は分かっていないが歳は20代前半と言った所か、少し幼い気もするがサーヴァントは全盛期の姿で召喚されると聞いている。この姿がコイツの全盛期?
「あーと...?...」
急に黙り込んだ。考えてるのか、それともついていけないのか。後者はあり得ないだろう。サーヴァントは聖杯によって呼ばれたのだから知識は得ているはず。なら何かを考えている?
「すまない、マスター。正直この召喚には驚いてね。普通ならば目の前にマスターがいるものだからな」
「悪かったわね。...というかアンタ寝てなかった?」
「それは癖のようなものだよ。単に寝るのが好き...というだけ」
「ふーん、サーヴァントも睡眠をとるんだ」
「一応マスターと呼んでいるが本当にマスターかどうか確認させてほしい」
マスターかどうか確認させてほしい?...あぁもしかして
「これの事ね?」
右手の甲を見せる。そこには赤色の刺青のようなものが入っていた
「ふむ、どうやら本当のようだ。魔力の方も確認がとれる。すまないマスター、疑うような真似をして」
「いいわよ、元は召喚に成功しなかった私の責任でもあるんだし」
「フッ、マスターは責任感が強いな」
「うるさいわね、それで貴方クラスは?」
「クラス...か、それなんだが」
「分からないとか言うんじゃないでしょうね?」
「いや、把握している。だがこれは極めて稀な事でね」
いったいなんの事を言ってるのだろうか
「俺は二つのクラスを兼ね備えている」
「え!?嘘!?本当!?」
「あぁ、アーチャーとセイバーだ」
「...これは当たりを引いたんじゃ」
「どうかしたかマスター?」
「いえ!なんでもないわ。それより二つのクラスって」
「所謂ダブルクラスだ。中にはそういうサーヴァントもいるんだ。極僅かだがな」
よっし!召喚にはちょっと失敗したけどいいヤツ引いたわ!狙い打ちも出来て接近戦もできるなんて最強じゃない!
「それで貴方の真名は!?」
「真名...か、聖船総刃...元英雄のなりそこないさ」
「英雄のなりそこない?」
「詳しい話はここを片付けた後がいいだろう。だがマスター、君はもう眠った方がいいのでは?」
「え?...あ」
急に力が抜けてきた
「召喚した反動だろう。自室に戻り眠るといい。俺はここを片付けておく」
「そう...ね、それじゃお願いするわ」
「ではマスター、いい夢を」
なんだ、強いヤツ引いていいヤツ引いたじゃない。気が利くし。それじゃ私は疲れたから眠ろうかしら
「ふぁああ...お休み」
誰に言ったのか分からないお休みで凛は眠る
次の日
「...ん..朝...起きないと」
今気がついた。着替えないで寝てしまっていた事に。まぁ昨日は疲れてたししょうがないか
それよりアイツちゃんと片付けたのかしら?
居間に行くと綺麗な部屋があった
「すごい...ってまた寝てる」
「...む?起きたかマスター」
「そういえばアンタ寝るのが好きなのよね」
「まぁ..な。今紅茶でも淹れてくる」
「ありがとう」
そのまま待つとアーチャー...セイバー?が紅茶をいれたティーカップを持ってくる
「さぁ温かい内に飲むといい」
「ありがと..ん」
飲むとすごいと思った。さっき淹れる所を見たが馴れた手つき、そして美味しい
「貴方生前執事だったとか?」
「いや、そのような経験はない。ただ他の人の真似をしただけだ」
「ふーん。そういえば貴方真名を聖船総刃って言ったわよね?私聞いた事がないんだけど」
「では昔話をするとしよう」
一人の男がいた。その男は幼くして両親を失い人を信じる事ができなかった。周りは男を拒絶し男もまた周りを拒絶した。そしてその男は近づく者全てを斬り伏せた。何度も何度も。
返り血を浴びて人々から畏怖の対象になるほど
ずっとそんな日常を繰り返して行く度にいつしか心は壊れてしまった。いや、元から壊れていたのかもしれない。そしてその男はある日この時だけ偶々ぼーっとしていた。その時誰か...それは分からないが男を畏怖し恐怖する者が石を投げた。もちろんそんな物は躱わせる。だが先程言ったようにぼーっとしていたのだ。だから避けるまでに至らなかった。そして当たったと思われた石は少女が庇って助けたのだ。男は分からなかった。こんな自分に助ける価値等ないのは分かるはずなのにこの少女はなぜ庇ったのかと。その少女は病弱で弱っていた。少女は病弱で何もできない自分でも何かできると思いした行動なのだ。だが病弱なのは変わりない。その少女はそのあと直ぐに他界した。その時男は少女を看取った。その時決意したのだ。殺すんじゃない、誰かを拒絶するんじゃなくて誰かを守ると、しかしその男は次の日捕まり処刑された。決意も無駄に
「それが貴方...」
「いや、まだ話には続きがある」
「死んだのに?」
それから数十年数百年数千年と時が過ぎた。そしてある公園で1つのブレスレットが現れた。それを基準として人が構築されていった
再び現れたのだ。男が、だが記憶はない。そこで同じ年の少女に拾われた。その少女は男を庇った少女とそっくりだった。何かの因果かそれとも。その少女の家に行くと両親、メイド、兄がいた。そこでその男は新たな姓を得た。そして数年が経ち事件に巻き込まれた。その事件は少年少女の人生を大きく変えた。そして少年は力を得た。守る力を
その力を使い戦っていった。時には理性を失った敵と、時には思念の塊と戦いと
色んな体験をした。その後は旅をして魔を記録する魔導書...いや、悪い改竄を受けてしまった物、その名を闇の書、所持者の命だけでなく周りを巻き込んで滅ぼす魔導書となった物、それには守護騎士プログラムという魔力を蒐集する人形をした者を生み出すプログラムがあった。それで魔力を集める、そして闇の書には転生するプログラムもあった。それで様々な人達を苦しめた。やがて最後の主となる少女が現れまた闇の書は機動した。だがその主は歴代の闇の書の主と違い集める事を禁じた。それにより平和な日常を送れるかと思われたがそんな事はなかった。闇の書は魔力を集めないなら主の命を蝕んでいくと、それにより少女の足は麻痺し動かなくなりいずれ臓器にもそれがいくと、守護騎士はたった1度だけ誓いを破り魔力を集めた。だが結果守護騎士達は消えて闇の書の中にいた管制人格が現れた。それはまさしく全てを飲み込む闇。だが少年少女達の諦めない心でプログラムを改竄する事に成功、闇の書の本来の名前、夜天の書という名前を取り戻す。最後に闇の書の闇とみんなで戦い勝った...が
闇の書の奥底にはまだプログラムがあった。
システムU-Dそれは闇の書と同じ破壊をもたらす者、そして制御する者としてマテリアルD
力のマテリアルマテリアルL、理のマテリアルマテリアルSが現れた。マテリアル達はシステムU-Dを手に入れようとせんがその力は強大、システムU-Dが所持する永遠結晶エクザミア。それは決して外部からの攻撃で傷つかない物
そのシステムU-Dを助ける為にどこから来たのか分からない二人とマテリアルズ、そして夜天一家に少年少女達は奮闘した。だが男はシステムU-D必殺技により重症を負う、でも諦めずに力を振り絞り自身の新しい技、相手の闇、悪いものを浄化する光でシステムU-Dを助け本当の名前を呼ぶ。そして時は流れて今度は今まで出てきた人達は機動六課という所に所属した。そこは法と秩序を守る組織で危険物の回収をする部隊。そこで新人達を鍛え上げ新たな敵との戦いに備えた...だがある日大人になった少年は負けた。それも負けたせいでマテリアル達を殺される事になり...男は負けた相手を倒す為力をつけた。そして決戦の地へ赴いた。そこで激闘を繰り広げるがまた負ける。今度はただ負けるのではなくブレスレットを破壊して消されるという事で
だが奇跡が起こる。光の巨人が力を貸してくれて再び蘇った男は今度こそ強大な敵を倒す。そして男は真の意味で英雄と呼ばれるようになった
「ふぅ....という話だ」
「あえて名前は伏せてあったけどそれが貴方の送った人生なのね。概ね理解したわ。でも貴方は2度蘇ってる話じゃない?」
「そう、それが俺が眠らないといけない理由、俺は生きたままここに連れてこられた」
凛はやってしまったと心の中で思った。生きた英雄を連れてくるなんて
「それよりマスター、忘れている事があるぞ」
「え?何?」
「...まさか人に名乗らせておいてまだ自分は名乗らない気か?」
「あ、ごめん...私の名前は遠坂凛よ。よろしく。えっと...アーチャーでいい?」
「好きにしてくれたまえ」
後書き
総刃はアーチャーを師匠という感じでアーチャーを真似てます。
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