IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
原作編
胃薬が欲しい。
前書き
お久しぶりです!
ジークが双頭鷲武勲章(ツァイトウィング・イーグル)を授与されてしばらく経った日の事。
ある男がラインハルトを訪ねて来た。
ラインハルト曰く、あまり好ましい人物ではない。
あのジークも生理的に合わないと不快感をあらわしていた。
うん。まあ、その気持ちはわかる。
別に俺的にはどちらかというと好ましい人物なのだが。
油断したら足元すくわれるが。
さて、この男には俺がどのような者に見えているのか。
聞くのが楽しみだ。
俺は無表情で彼を迎えた。
内心ではニヤリと笑いながら。
閑話休題
ラインハルトは不快感をあらわさないようにしながら彼に
「オーベルシュタイン大佐だったな。私にどんな用件があるのだ?」
「まず、人払いをお願いします。」
と尊大に言った。
やはり、何というか、釣りで獲物がそれも大物が掛かった気分だ!
ラインハルトは、眉をひそめながら
「ここには四人しかいない。」
「そう、ここにはキルヒアイス中将とツァーベル准将がおられる。
ですからお人払いをと願っており
ます。」
ジークは黙然とラインハルトは鋭い眼光で、俺はクラウディア曰く獲物を見つけた時の獣いや、肉食獣のような瞳をしているのだろう。
「キルヒアイス中将とツァーベル准将は私自身も同様だ。
それを卿は知らないのか」
「存じております。」
「あえて彼らに聞かせたくない話があるというのだな。だが、後で私が彼らに話せば、結局は同じことだぞ」
「それはむろん、閣下のご自由に。ですが閣下、覇業を成就されるには、さまざまな異なるタイプの人材が必要でしょう。A(アー)にはAに向いた話、B(ベー)にはBにふさわしい任務、というものがあると思いますが………」
ジークは俺を見て頼みます。というふうに眼を伏せる。俺は了解!といった風に眼を伏せるとジークはホッとしたようにラインハルトを見やって遠慮がちに言った。
「元師閣下、わたくしは隣室に控えていた方がよろしいかと……」
「そうか。」
とラインハルトは何かを考える表情で頷き、頼んだ。という風におれと目線を合わた。
ジークが去ると彼は俺に
「なぜ、ツァーベル准将は隣室に向かわないのですか?
閣下、ツァーベル准将はよろしいのですか?
ツァーベル准将も早く、隣室に向かったほうが宜しいのでは?」
と聞いてきた。
その瞬間、ラインハルトは怒りに身を任せて彼に暴力を振るいそうだったので慌てて
「その話はわたくしに向いていると思ったので。」
と慇懃無礼に返してやった。
彼の意図丸無視して。
このぐらいの仕返し構わないよな?
というか、このぐらい言わなければ後が怖い。
さすが、双子怒る時の理由も似ているなー。
というか、そのぐらいで怒らないでくれ。
まだ、マシだぞ。
軽すぎるくらいだぞ。
現実逃避している場合では無いよな。
ははっ。
胃が痛い。胃薬が欲しい。
なあ、だからさ、ラインハルト、後、少しで良いから抑えてくれー‼︎‼︎‼︎
ページ上へ戻る