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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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8部 StrikerS
2章 機動六課
  昇格試験2

「なかなかいいチームワークだね」

「せやね。だけど、難関はまだまだ続くよ」

 はやてとフェイトはモニターを見ながら呟く。はやてはモニターのパネルを押す。

「特にこれが出てくる受験生の半分が脱落することになる最終関門
・・・大型オートスフィア」

「今の二人の 技術スキルだと普通なら防御も回避も難し中距離自動攻撃型の狙撃スフィアのはず。綾は凄く実力を隠してるし手抜き?」

「どうやって倒すか知恵と勇気の見せどころやけど綾ちゃんに関しては5ランクダウンしてるしなぁ。今現状Bランクって所や、綾ちゃんこっちの方の出力魔力SSやし、大半の綾ちゃんオリジナルも封印してるって言ったよ」

 はやては軽く笑みを浮かべながらモニターに目を向ける。
すると、フェイトも笑みを浮かべてこっちを見とる。

「どないしたん?フェイトちゃん」

「ううん、なんでもない。綾なら大丈夫って知ってるし、それにはやて、楽しそうだなって」

「当たり前やん。なんたって私の部隊に来てくれるかもしれへん新人やもん」

 はやては綾に面倒な事を頼んだのにしてくれてるのに心の中であらためて感謝をした。

「弾切れ!代わって!」

「了解」

 俺たちは今、二重になった高速道路の下部で大量のオートスフィアと交戦中。
スバルは高速でお得意の格闘術のシューティングアーツで一機一機潰している。
俺とティアは岩陰に隠れて相手を狙撃しながら倒す。
俺はマジックミサイルで敵を落とす。
魔法の矢を6本出して牽制していた
砲撃などで一気に落としたいところなんだがそれをすると、その瞬間生き埋めになって即あの世行きになってしまう。俺は結界で守れるからいいけれど

「交換終わりましたか?、よろしくお願いします」

「ええ」

 ティアと交代してほどなくしてスバルがやや遠くの方で最後の一機を撃墜する。それを確認してからスバルと合流する。

「よし、全部クリア」

「次はどうするの?」

「このまま上。上ったら多分最初に集中砲火が来るわ。だから、あたしと綾が狙撃するからスバルは警戒しながら少し休んでて」

「うん、わかった」

「綾もそれでいいわね?」

「良いよ」

 大した作戦実行能力だ。
俺の周りは力攻めばかり多いからこういうのは結構珍しい。
こう言ってははいけないかもしれないけれど、なのは達は先天魔力に恵まれすぎて力業が多い
きっとからめ手とかには弱いはずだけど、はやて良い人選してると思った。
流石ティーダさんの妹
あれから立派になったものだ
俺は、ティアに言われて頷く。しかしなんだろう、この嫌な感じは・・・何もなければいいが。

「行くわよ、スバル!、綾」

「うん!」

「その前に私から一ついいかな?」

「なに?今は同じチームだから聴くわよ」

「?」

所変わってヘリの中

「うん、確かに伸び代がありそうだね」

「せやろ?」

「残るは最終関門・・・だね」

「うん、そうやね」

 どうやって突破するかしっかり見せてもらうよ?
今のランクならいくら綾でも厳しいはず
綾のすごさは知っているけれど、どうするのか見せてもらうからね

「やったねティア、綾ちゃん!」

「作戦成功かな」

「ティアさんのマルチショットがちゃんと決まったから、確立低いって言っていたのに・・・」

「それだけティアは本番に強いって事だよ」

「ちょっとあんた達聞こえてるわよ!さっさと片付けて次に―――っ!」

 ティアが綾の方を見てなんか驚いてるどうしたんだ?
綾の後ろに攻撃型のオートスフィアが一機いた。
しかもあの子気づいてないし。このままじゃ、確実に被弾じゃない!
そう思った瞬間あたしは思わず叫びながら走り出していた。
だっていくら実力あるって言っても一番の年少者

「あや~、防御!!」

「え?」

 しまった普段からオートでシールドはっているから忘れていた。
これ位なら大丈夫なのだが・・・
間一髪でティアは綾に体当たりをして攻撃をかわす。
その後すぐに体勢を立て直して綾とは反対方向に走る。
オートスフィアはティアを標的として攻撃してくる。
それをかわしながらオートスフィアにアンカーガンを向けた。
しかし、その瞬間足が引っかかってティアは身体のバランスが崩れて地面に倒れる。

「ティア!!」

 ≪うるさいわよスバル。あんたはそこで綾と隠れてなさい、こいつは私が倒すから!≫

 地面を転がって狙いを定め直して撃つ。しかし、一発は外れたけど二発めで何とか直撃した。

所変わってヘリの中

「ん?なんや?急に画面が砂嵐になって何も見えんようになってもうた」

「サーチャーに流れ弾が当たったみたいだけど……大丈夫かな。みんな…」

 廃墟ビルで見ていたなのはは行き成り画像が乱れて映らなくなった画面を見ながら操作してみるけど何も映る気配がない。

「何かトラブルかなぁ?リイン一応様子を見に行くね」

『はいです。お願いします』

≪マスターもセットアップしますか?≫

≪そうだね、念のためお願い≫

≪All rigth≫


「ティアさん!」

 俺とスバルは急いでティアに駆け寄る。

「騒がないで何でもないから・・・」

「嘘だよ!グキッて音がしたよ!怪我したでしょ!?」

「だから、何でも無い―――つぅ!」

 立ち上がろうとするが痛みで上手く立てないティア。

「・・・ごめんなさい、ティアさん。油断してた」

「・・・あたしの不注意よ。気づいたものがやっていくのがチームでしょ」

「・・・」

 ちっまさか俺自身が足手まといになるなんて

「走るのは無理そうね。これじゃあ、最終関門は抜けられない」

「ティア・・・」

 自分の足を見つめながら呟くティア。
 それを見つめるスバルと俺。


「あたしが離れた位置からサポートするわ。そうすればあんた達二人でゴール出来る」

「ティア!」

「うっさい!次の受験の時はあたし一人で受けるつってんのよ!」

「次って……半年後だよ…」

「迷惑な足手まといがいなくなればあたしはその方が気楽なのよ!」

 強がっているけどティアの考えてることが簡単にわかる。
自分が居たら俺たちまで不合格になる、
まったく似た者兄弟だ

「わかったら、さっさと―――くっ!」

 無理して立ち上がるが痛みで顔が歪んでいる。


「ティアを置いて行くなんて…そんなの嫌だよ!」

「それじゃあ、走れないバックスを抱えて残り少しの時間でどうやってゴールすんのよ!あんたに考えがあるなら言ってみなさいよ!」

「それは・・・」

「一つだけあるけれど、」

「え?」

「一つだけ方法があるでももしかしたら失格になるけれど案はあるよ」

 俺の言葉にティアとスバルが振り向く。

「反則ギリギリ・・・もしかしたら試験に落ちるかもしれないけど・・・だけど上手くいけば、三人一緒にゴールできる・・・と思う」

 試験官なのはだからなぁこういう時は厳しいからどうなんだろう
俺のミスだし、自信はないんだけど、この子落としたら天国にいるティーダさんに申し訳ないし多分、無茶だろうがそれしか方法はない。
それを聞いてスバルは乗り気だった。
俺自身はあれぐらい受けたところで大丈夫だったのだが、普通は危ないからなぁ

「やろうよ、ティア!」

「スバル・・・?」

 必ず成功する……と言たげなスバルの顔。
このこ心根がなのはに似てるかもと思ってしまった。

「私・・・ティアと綾ちゃんと三人でゴールしたい!」

「ふぅ・・・わかったわ」

 スバルの言葉に観念したようだった。

「・・・それじゃあ聞かせて。綾がが考えた反則ギリギリの裏技作戦を・・・」

 裏技ってまぁ魔法使いは元々魔法を使うだけが仕事ではない
本来は知識を出すのも仕事だ
力業でどうにかなる人達ばっかりだから使わないだけで・・・
適格な魔法をそのばで使う
それが本当の魔法使いだと思う。
見せてやるよ魔法使いのやり方を 
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