仮面ライダーゴースト 我等あり
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第十一章
「とにかく今はね」
「はい、拙僧達もですな」
「タケル達にだけ戦わせる訳にはいかないわ」
「出来るだけ、ですな」
「やれることをやりましょう」
「そうですね、僕達に出来ることもあるし」
「そちらで全力を尽くさないと」
シブヤとナリタも言った。
「じゃあ皆で行きましょう」
「そうしてタケルとジャベルさんを助けましょう」
「ええ、じゃあ行きましょう」
アカリ達はすいぐに天空寺の後を追った、見ればユルセンは既に彼と共に向かっていた、そうしてだった。
駆けつつゴーストに変身する、すると懐かしい英雄達が彼に声をかけてきた。
「タケル、いいな」
「これからまた戦うぜよ」
「今度の敵は神」
「それでもいいな」
「うん、俺も決めたから」
ゴーストは共に戦ってきた仲間達に答えた、その言葉にも淀みがない。
「戦うってね」
「よし、ならいい」
「スサノオとも戦っていこう」
「何があっても一緒だ」
「我々も力を貸す」
英雄達はこうそれぞれ言ってだった、そのうえで姿を消した。そのうえでゴーストの中に戻った。
ゴーストが正門のところに来ると既にジャベルが眼魔達との戦いに入っていた、その彼の横に来てそのうえで言った。
「俺も戦うよ」
「タケル、その姿は」
「また変身出来る様になったんだ」
「そうか、だが詳しい話はだな」
「後でね、それでジャベルもね」
今は生身、紺色の作務衣で戦っている彼に話した。
「変身出来る様になったから」
「そうか、正直この姿では辛かった」
眼魔達と戦うにはだ、流石に生身では厳しいというのだ。
「ではな」
「うん、早く変身して」
「そのうえで戦おう」
ジャベルはゴーストの言葉に頷きそうしてだった、かつての様に変身の念を入れて構えを取ると。
変身出来た、それでだった。
彼はその姿になるとだ、ゴーストに確かな声で言った。
「力を感じる、この力ならだ」
「戦えるよね」
「後ろは任せろ」
これがジャベルの返事だった。
「貴殿は思う存分戦え」
「おう、やれやれ」
ユルセンはここにもいてゴーストに言う、そしてジャベルにも。
「敵はこれだけいるんだ、より取り見取りだね」
「ふふふ、確かにな」
「頑張れよ、二人共」
「うむ、戦いそしてだ」
「勝てよ」
二人にこうも言った。
「絶対にな」
「勝ち大天空寺を護る為に戦う」
「俺も。皆を護る為に」
ゴーストも言った。
「戦うよ」
「想いは同じだな、ではだ」
「うん、戦おう」
「そして勝つぞ」
ゴーストとジャベルは横に二人で並んでいた、そうしてだった。
大天空寺の正門までの階段を駆け上がって攻めて来る眼魔達と戦う。二人は上にある地の利を利用して戦うが。
ゴーストは蹴りで一体の眼魔を下に落としてからだ、こう言った。
「敵の数はとにかく多いから」
「出来る限りだな」
「うん、無理はしないでね」
そうしてというのだ。
「戦っていかないと」
「そうだな、疲労が蓄積していくとな」
ジャベルもその蹴りで眼魔を蹴落としつつゴーストに応える。
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