unnown短編集
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赤龍帝メカ藤一誠
前書き
今回は前々から考えてたクロマティネタです!!
「ねぇリアス。実は2年にとんでもない子がいるのよ。」
ある日、駒王学園旧校舎にあるオカルト研究部の部室で副部長であり部長のリアス・グレモリーの女王である姫島朱乃が唐突にリアスにそう言った
「唐突に言うわね朱乃。とんでもないって言うけど悪魔である私たちよりとんでもないのなんているのかしら?」
「とにかく凄いのよ・・・・・あんな方は初めて見ましたわ。」
「貴女がそこまで言うのなら・・・・・・・ちょっと見てみようかしら?」
そうして2人は2年のとある教室の前に向かったのだった
「この教室かしら?」
「ええ、此処に〝彼”がいますわ。」
「今更言うのもなんだけど朱乃、私達よりとんでもないのが本当にこの学園にいるのかしら?」
「それは見ればわかりますわよリアス。」
そう言って朱乃が教室の扉を開けた先には
ドラム缶の様なボディに駒王の男子生徒の制服を着て頭部には茶色の髪を生やしたどう考えてもロボットにしか見えないのがいた
「(いた!!!私たちよりとんでもないのが本当にいた!!!!)」
リアスが心の中でそう叫んでいると数人の男子生徒がそのロボに駆け寄ってきたのだった
「おい大変だ〝メカ藤”!!!!」
「どうした?」(アニメクロマティ高校のメカ沢の声)
「「(メカ藤!?それと声が渋い!!!)」」
「聞いてくれメカ藤!!昨日うちの須藤がデスペラード高校の奴等と揉めちまったらしくてよ!!」
「構わねえ!こうなりゃうちも兵隊集めて戦争だ!!」
「まぁ待てよ。」ガシャンッ
「「(〝ガシャンッ”って音がした!)」」
「ようするに先にちょっかい出したのは須藤なんだろ?俺はデスペラード高にダチがいる。そいつを通して詫び入れりゃ済む話だ。」
「おいじゃあイモ引くってのか!!」
「心配いらねえ、駒王の名は穢さねえよ。俺1人がイモ引いたって事にしとくからよ。」
「な、何でお前は何時もそうやって汚れ役買うんだよ?」
「メカ藤は本当は凄いヤツなのにこれじゃあ何時まで経っても安く見られちまうじゃねえか!!」
「お前って本当に良いヤツだよなメカ藤!!」
「よせよ、照れくさいだろ。」
「「(凄く頼りにされてる!!!)」」
「ふん!!」
バキィッ
「「グハァアアッ!!!!」」
教室の一件から少しした後、駒王の変態として名高い松田と元浜がメカ藤に殴り飛ばされていたのだった
「馬鹿野郎!!!あれ程覗きには手を出すなって言っただろうが!!!!」
「「ご、ごめんメカ藤!!でもどうしても我慢できなくって・・・・・」」
「それでも我慢しろ!!!良いか?俺は別にお前らがどうなろうが知った事じゃねえ。でもな?お前らがいなくなったら誰がお前らのお袋さんの面倒を見てやるんだよ?」
「「お・・・・・俺達が悪かったよ・・・・・グスッ!!!」」
「メカ藤君は誰よりもアンタ達を心配してくれてるのよ。」
「「(何か盛り上がってる!!!)」」
「やっぱメカ藤君は駒王の頭だよね。」
「うんうん。」
「敵わないよなメカ藤には。」
「よせよ照れるじゃねえか。」キュポキュポ
「「(油指してる!!!)」」
「・・・・・ねぇメカ藤、実はちょっと話があるんだけど・・・・・・」
「何だ桐生?」
「実は私・・・・・・入学して初めてアンタを見てから気になって気になってしょうがない事があるのよ。」
「「(ついにツッコむのね!!?)」」
「多分クラスの皆が同じことを思ってる。いや、世間の人達もアンタを見て気付いてると思う。ひょっとしたらアンタ自身気付いてるんじゃないかって思うくらい。ていうかもしかして気付いてない?」
「水臭えな何の話だよ?」
「いやなんていうかその・・・・・言いにくくて。」
「俺はお前らの事をファミリーだと思ってる。だから何を言われても俺は気にしねえよ。」
「「(ファミリー!?)」」
「そう・・・・・じゃあはっきり言わせてもらうわね。」
「「(よし!!そのままツッコんで!!お願い!!!)」」
「それじゃあ言わせてもらうわねメカ藤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタ制服の第2ボタン取れてるわよ?」
「え?・・・・・・・・・あ、ホントだ。全然気づかなかった。」
「「そうじゃないでしょ!!!!!」」
リアスと朱乃の叫びは空しく響くだけであった
リアスがメカ藤の事を初めて知ってから2週間が経った。その間に彼(?)が神器保有者であったことの判明。そのメカ藤を抹殺しようとした堕天使がメカ藤の男気を目の当たりにして改心したりメカ藤と神器保有者の元シスターがオカ研メンバーになるなど色々な事がリアスの周りであったのだった・・・・・・・そんなある日の事である
「~~~~~~♪・・・・あ、良い所だったのに。」
「どうしたの夕麻ちゃん?」
何時の間にか駒王の生徒となっていた堕天使レイナーレ・・・・・・学園では天野夕麻と名乗ってる少女が音楽プレーヤーで音楽を聴いてた所でそんな事を呟いたのを聞いた隣の席の女子がそう尋ねる
「この音楽プレーヤー壊れちゃったのよ。」
「修理に出すとお金かかるよ?」
「誰かコレ直せる人いないかな?」
「う~ん普通に考えていないんじゃない?」
「でも大抵クラスに1人は機械に強い人っているでしょ?」
「機械に強い人・・・・・・彼ならどうかな?」
そうして彼女達はメカ藤の元へ赴くのであった。ちなみにその様子を教室の外からリアスと朱乃が覗いてるのだった
「ねぇメカ藤君、ちょっと良いかな?」
「あん?どうかしたか夕麻ちゃん?」
「この音楽プレーヤー直せないかな?」
「ああ無理無理、俺〝機械音痴”だから。」
「「(機械音痴!!?)」」
メカ藤の発言に心の中でツッコむリアスと朱乃。するとそこに他の生徒がやってきて
「メカ藤君ちょっと良いかな?」
「うん?」
「実は私昔から機械に弱くて・・・・・どうしてもテレビの予約が出来ないの。お願いだから録画予約だけしてくれないかな?」
「だから無理だって。俺機械苦手なんだよ。」
「「(んなわけないでしょ!!!)」」
「けどよ、何で皆して俺に機械の修理や操作方法を聞いてくるんだ?」
「何でって・・・・ほら、メカ藤君面倒見良いから。」
「そりゃお前らの頼み事なら何だって聞いてやりたいよ。命を張る覚悟だってある。でもな・・・・・・・機械だけはダメなんだ。」
「「(だからそんなわけないでしょ!!!!)」」
「なんとなくメカ藤は機械に強そうな気がしてさ・・・・・」
「それは単なる先入観ってヤツだろ?一昔前まで〝女は機械に弱い”って言われてただろ?それも単なる先入観に過ぎない。ケータイやメールが当たり前になった今じゃあ世の女性達は男より見事に使いこなしてるだろ?」
「成程・・・・・確かに男より女の方が使いこなしてるよな。」
メカ藤の言葉に男子生徒の1人が納得する
「つまりそういう先入観だけで勝手な思い込みをするのは拙いってこった。」キュポキュポ
「「(また油を指してる!!)」」
「けどよ・・・・俺はそういう機械に頼り過ぎてデジタル化された世界ってのはあまり好きじゃねえんだよな。やっぱそこに心が通じ合わなきゃすんげえ虚しいと思うんだよ。このままじゃ俺達・・・・・・機械に支配されちまうぜ!!!!」
「「(それはひょっとしてギャグで言ってるの!!!!?)」」
「・・・・・なぁ、メカ藤。」
そこに1人の男子生徒がメカ藤に話しかけてきた
「何だ?」
「オレさ、お前を初めて見た時から気になって仕方ない事が1つあるんだよ。」
「何だまたかよ。」
「お前を見るたびに気になってさ・・・・・最近じゃ夜も眠れない有様だ。」
「「(ついにツッコむのね!!?)」」
「きっと・・・・・皆気になってると思うんだ。けど何かお前に言いづらくてさ。もしこれ言ったら・・・・・お前が傷つくかもしれねえ。」
「良いから早く言えよ。俺は気にしねえから。」
「「(そうよ!!早くツッコんで!!!)」」
「よぉし・・・・・1回しか言わないから良く聞けよ?」
「「(ツッコんで!!!!)」」
「お前・・・・・顔デカいよな。」
「そうか?」
「「惜しい!!!でも違う!!!!」」
2人の叫びはまたしても虚しく響くだけであった
あれから3週間が経った。この3週間でもリアスの周りで色々な事があった。主な内容としてはリアスとフェニックス家3男の婚約を賭けた戦いでメカ藤が己の神滅具〝赤龍帝の籠手”と男としての格でフェニックスの3男を実力でも男としても完全敗北させたりリアスの親友であるソーナ・シトリーら生徒会メンバーとメカ藤の邂逅があったり使い魔の森で使い魔を探したりとった所である。そんなある日、教会からメカ藤の幼馴染で聖剣使いの紫藤イリナと彼女の同僚であり親友のゼノヴィアが駒王に訪れて来た。彼女らから堕天使幹部のコカビエルが7つに砕けたエクスカリバーの内教会が保有する6本中4本を強奪し駒王に潜伏してるとの事であり最初彼女らはリアスらに不干渉を要求したがメカ藤の説得により共同戦線を張る事となった・・・・・尤も、その最中で教会が保有するエクスカリバーが実はエクスカリバーを模して作った偽物という事実が判明するというトラブルがあったがそれはスルーする事にしよう。そんなこんなで夜の駒王学園の校庭でコカビエルと雌雄を決する事になったリアス達だったのだが
「チッ、流石に聖書に記される程の堕天使だな・・・・・かなりの強さだぜ。」
「そういう貴様も褒めてやるぞ?今代の赤龍帝とはいえ人間にしてはよくやった方だからな。」
「・・・・・・・・・」
コカビエルとメカ藤のやり取りを見てるリアスの表情はあまりよろしくなかった
「・・・・・・ねぇ朱乃、この状況貴女はどう思うかしら?」
「・・・・・・そうですわね。色々思う事はありますけどこれだけは言えますわね。」
「「何で誰もツッコまないの!!!?」」
「この間のレーティングゲームの時だってお兄様を含めた大勢の悪魔が彼(?)の姿をしっかり見てた筈なのに誰1人としてツッコまなかった・・・・・・ソーナ達生徒会メンバーもツッコまなかったし。10000歩譲って悪魔側がツッコまないのは良いとしても堕天使側がこれっぽっちもツッコまないのって可笑しいわよね!!!?」
「・・・・・・ねぇリアス、私恐ろしい事に気づいてしまったの。」
「どうしたの朱乃?」
「ひょっとしたら・・・・・・メカ藤君に疑問を抱いてるのは私達だけじゃないのかしら?」
「どういう事?」
「私達以外はメカ藤君が神器を宿してる以外は普通の高校生だと思ってるんじゃないかしら?」
「でも朱乃、何処からどう見ても普通の高校生には見えないわよ?というより人間にすら見えないわ。・・・・・・・・もしかして、私たちの感覚が可笑しいって事なの?」
「そうよ。メカ藤君は普通の17歳の神器を宿した高校生なのよ。」
「そう言われればあんな人いる様な気がしてきたわ・・・・・・・」
「でしょ?少し探してみれば彼みたいな人いる筈よ。」
「褒美だ。一思いに楽にしてやろう!!」
リアスと朱乃がそんなやり取りをしてるとコカビエルが無数の光の槍を作り出しメカ藤へ照準を合わせ
「死ねぇええええ!!!!」
それら全てをメカ藤へ射出するのだった
「メカッセーくぅううううううううううううううん!!!!!!!」
メカ藤の幼馴染であるイリナの叫びが校庭に響いた
「よくもメカ藤君を!!!!」
「メカ藤先輩をよくも!!!!」
「安心しろ。貴様らもすぐn「待てよ。」!!!!?」
瞬間、声がした方をコカビエルが向くとそこには
「この程度じゃあ俺はくたばらないぜ。」
服と頭の髪が燃え尽き少々焦げたボディが残ってるメカ藤の姿があった
「「(いや、やっぱ人間じゃないわよ!!!!!)」」
「ば・・・・馬鹿な!!?あれだけの光の槍を喰らって何故・・・・・・ハッ!!!今までコイツを神器を宿してるだけの人間と思ってたがコイツ・・・・・・」
「「(よし!!やっと気づいてくれた!!早くツッコんで!!!!)」」
「体が・・・・・・異常に強固な人間だな!!!それなら全ての辻褄が合う!!!!」
「「(それでも堕天使幹部なの!!!?それともひょっとしてわざと言ってるの貴方!!!!?)」」
「良いぜコカビエル・・・・・・こっちも本気で行こうじゃねえか。」
そう言ってメカ藤が左腕を前に出すと左腕が緑色の宝玉が埋め込まれた赤色をしたロッ○マンのバスター擬きに変貌するのであった
「覚悟しな・・・・・・俺の〝赤龍帝の籠手”は容赦しないぜ?」
「「(いや、それ最早籠手じゃないでしょ!!!!)」」
リアスと朱乃が心の中でそうツッコんだ次の瞬間
「全く、情けないモノだなコカビエル。」
『!!!!』
全員が声がした方を向くとそこには純白の鎧に身を包んだ何者かがいた
「貴様はヴァーリ!!!」
「アレは・・・・・・まさか白龍皇か!!!?」
コカビエルとゼノヴィアがそれぞれそう叫ぶ
「堕天使の古参幹部ともあろうものが今代の赤龍帝とはいえたった1人の人間相手に光の槍だの剣だの見境なく使って・・・・・」
「いや、槍オンリーなんだが?」
「見てみろよコイツのボロボロの姿を・・・・・・・ってええええええええええええええええええええええ!!!!!!?」
メカ藤を見た白龍皇は突如驚きの声をあげる
「「(やった!!彼ならツッコんでくれる!!!)」」
「う、嘘だろ・・・・・・・コイツはまさか・・・・・ろ・・・」
「「(もう一息!!ロボ!!!)」」
「六年生の時同級生だったメカッセー君じゃあないか!!!!」
「ええ!?お前はひょっとしてヴァー君!!?」
「「えええええええええええ!!!!!?うっそぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!?」」
夜の校庭にリアスと朱乃の叫びが木霊するのであった
-簡単なキャラ紹介-
名前 メカ藤一誠
年令 17歳
容姿 クロマティ高校のメカ沢ボディに原作主人公の服と髪を加えた感じ
家族構成 不明
簡単に言えばイッセーをメカ沢風にした存在。性格と声はメカ沢仕様で変態では無い。ちなみに彼の神器に封じられてるドライグはメカ藤について考えるのを既に止めているらしい。ちなみにメカ藤は〝めかどう”と読む。
後書き
というわけでハイスクールD×D主人公をメカ沢風にした話でした!!ちなみに話に出て来た須藤はオリジナルのモブキャラです。
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