魔法少女リリカル☆イリヤ
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4回戦1日目 道化師
「....」
ラニさんを保健室に連れていって1日、もうすぐ4回戦が始まる、そう思っていたら
暗号鍵の生成されたと対戦相手が発表という合図が鳴った
「行くか」
「次は余の番よな?」
「うーん、どうだろ。もうここの管理側にサーヴァントを3人持ってるってバレてるからみんなで行ってもいい気がするんだけど」
「ななな、それでは余の見せ場が!」
「とりあえず対戦相手の名前を確認しに行こうか」
二階、というかマイルームを出て階段のところまで行って電子掲示板を見た。
俺の名前を確認したあととなりを見た....
ランルー?....なんで俺の対戦相手はほとんど奇妙奇天烈な名前なのだろうか
そこで視線を感じた
「.....」
....まさかあの人が対戦相手?あのド...やめよう消される。有名なあのネズミの名前を言うくらい大変な事になる
「....キニイッタ....スゴク...スゴク」
「は?」
相手は...その...見てくれは道化師のような、そうピエロのような格好をしている、
性別が分からない...
「オイシソウ」
「美味しそう?...っえ」
あ、どっか行った...なんだったんだ?
「マスターって人間だけかと思ってましたけど妖怪もいたんですね」
妖怪って自分が言うか自分が
「ご主人様?...もしかしてさっきのあれ人間ですか?」
「...ゼロ」
[そうだな...特にこれといって異質な物は検出されなかったが?]
「だって」
「はぁ...おもしろい方もいるんですね」
「ちょっといいかしら?」
凛さんだ
「なんですか?」
「昨日の事よ昨日の、あれ、なんだったの?」
「えっとどの辺の事を言ってるんですか?」
「全部に決まってるじゃない」
はぁ、まぁそりゃ気になるよな。ここ、別世界だし話していいか
「俺は魔法使いです」
「保健室行く?」
「正常です!ゼロ、挨拶」
[よっ!こっちの世界の凛、俺はゼロだ。まぁサポートする魔術礼装とでも思ってくれ]
「こっちの世界?」
「俺は別世界から来ました」
「保健室行く?」
「このやりとりもういいです!話しませんよ!?」
思わず怒る
「というか、気がついたらここにいたってところです。だから俺はこの世界を知らない。ただゼロが場所は月だと教えてくれた事だけ」
「ふーん、昨日の魔力砲、貴方が撃ったのよね?という事は貴方は戦闘特化の魔術師」
「まぁ魔術師ですけど魔導師でもあります」
「魔導師?」
「魔法使いの他の呼び方です。まぁそれで俺の中には沢山の英霊がいてそのうちの3人が俺のサーヴァントなんです」
「これならあるいはレオに...」
「?」
レオさんになんだろうか?
「それで転移はどう説明するの?」
「あれは俺の宝具です」
「...ちょっと待って...貴方まさか自分が英霊だとか言うつもり?」
「英霊ではないです。英雄のカテゴリには入ってしまってますが」
「じゃあ今から私と契約しなさい」
「嫌ですよ」
「冗談よ、今更この戦いに戻れるなんて思ってないわ」
そういえば凛さんはなんでこの戦いに、聖杯戦争に参加したんだろう?たしかユリウスさんはテロ屋とか言ってたけど....まさかテロ組織の一員?
「それでは」
「アリーナに行くの?」
「いえ、保健室です」
「あら、自覚があったのね」
「違います!ラニさんの様子を見にいくんです」
そう言ってはや歩きで階段を降りる
だが
「....」
「なんでついてくるんですか」
「あの子の様子、気になるからよ」
「負かされた相手を見たら嫌な思いすると思うんですが」
「そんなにメンタル弱くないわよあの子。かりにもアトラスのホムンクルスなんだから」
俺にはその意味がよく分からない。とりあえず保健室に入る
桜さんが挨拶をしてくる。ラニさんの事を聞いて見たら起きてるとの事
「ラニさん?大丈夫ですか?」
「....」
無表情...ではないな。怒ってる顔だ
「遠坂凛...私は負けたのですか?」
「そうよ、でもそれは私も同じ、引き分けよ」
「そうですか....総刃さん」
「はい」
「何故助けたのですか?」
「助けたかったから、目の前で亡くなろうとしている命をみすみす無視できないし」
「ですが貴方は三人人を殺めてる」
「っ、でも一人は助けました」
「なに?またインチキしたの?」
「いえ、その時はただ都合がよかっただけです」
そう、ありすは死人だ。だけれど魂はここにあった。それも記憶つきで。ならその魂を拾えばあとは器に移し変えるだけで生を得る
それに今回のは俺の中にバックアップしてくれる頼もしい存在もいる。ナーサリーライムだ
彼女...と言っていいのか分からないが彼女はもう他の存在になる事を望んでない。ありすになりたいと願っていた。ならクラスカードと俺、そしてクロの力があれば理論上召喚できるはずだ
「助けてもらったお陰で私は師の願いを達成できなかった」
「...それは死ぬ事ですか?」
「...はい」
「次にそんな事言ったら怒りますよ」
「...何故貴方が怒るのですか?」
「俺は身勝手な大人の都合で封印された少女を知っている」
「....」
「....」
「その子はもう一人の自分の中でずっと封印されていた。けど表に出る事が叶った」
「では」
「でも体を維持するのに魔力が必要だった。勿論魔力供給はしていた。でも魔力を使い過ぎた、その子は俺達とは気が合わないって言って最後には魔力供給を忘れるほど争った...そして最後に消えかかった」
「...かかったって事は消えなかったのですか?」
「うん、俺が魔力供給をしてなんとか命を繋ぎ止めた。その時その子はこう言った、「私は消えたくない!友達が欲しい、家族が欲しい!好きな人とずっと一緒にいたい!」ってな。本当は殺していい命も死んでいい命もないんだ。大切なのは感情」
そうだ、感情が全てを物語った話だった。
あの時のクロの涙は本物だった。普段泣くような子じゃない、弱い子じゃない。
それが流したのだ。涙を...
「...ですが私もその感情がありません」
「ないなら作ればいい、人なんだ。作れるはずだ。それにラニさんは好奇心というものを持ってたじゃないか。それは紛れもなく感情だ」
「...少し...考えさせてください」
「分かったよ」
「....」
凛さんもこれ以上言う事もないのか、それとも空気を読んだのか黙って保健室を出た。俺も後に続く
「貴方も相当ハードな人生おくってきたのね」
「えぇ、まぁ英霊と戦うのも今回が初めてではないので」
「ふーん、ま、その辺はラニと一緒に聞かせてもらうわ。それよりアリーナに行かなくていいの?」
「そうですね、行ってきます」
【アリーナ】
「うげ、目に悪い色だな」
「確かに趣味のいい色ではないな」
一面緑、気が狂いそうだ
とりあえず進んで行く
トリガートリガーっと
「お、あそこか」
暗号鍵を見つけて取りに行こうとすると
「アレ?何シテルノ?」
「っ!?」
殺気とは違う何かが襲う、この人...なんなんだ?
傍らには鎧を着たサーヴァントが
...誰でいく?ここはキャスターで長期戦でセラフの介入を試みるか?いや、まず戦うのも危ない。ならば敵の動向を探るか?
「...奇跡だ」
何が?
「奇跡だろう。奇跡である。
奇跡でなくてなんと口にすればいい!
そうであろう、我が宿敵よ!なんという運命、なんという試練なのか!」
何この奇跡の三段活用
「そう、この奇跡に至る我が半生を語るとするならば! 第一に我が生涯を捧げた伴侶には、初夜にして逃げられぇぇえ!」
「ウン初夜デ勢イ余ッテ殺シチャッタンダヨネ、キミ」
おいー!ランルーさんそれでいいのかー!?自分のサーヴァントの素性バラしてますよ!?
「我が魂を捧げた信仰には、斬首をもって酬いられ!」
「ウンウンアンナニ頑張ッタノニ、自国ノ貴族ニ暗殺サレタンダヨネ」
頑張った?それに自国の貴族に暗殺された?
「そう!かようにも我が信仰は砕かれた!神の愛を見失い、神の愛を否定され、残されたのは堕ちるばかりの我が名声!だが!
無辜の怪物と創作されながらも、この手は、ついに真実の愛を得た!」
バーサーカーとでも言いたいくらいとち狂ったように語るサーヴァント
「そうであろう、妻よ! 過食にして拒食のマスター、真に愛したモノしか口にできぬ哀しき女ひとよ! 貴女に出会えただけでも、我が槍は滾り狂うというのに、おお!」
つ、妻?まさかランルーさんが?
「見ろ、あの極上の供物たちを!神はさらに希なる機会を与えてくださった!...であろう、東洋の狐精よ。気高き眼差しに空に浮かぶ月さえ霞む。貴女こそオレが求めたミューズ!そのしなかたな肢体をこの槍で貫く!貫かずばおれぬ!何故なら...そう、何故なら。おまえたちは、美しい。真理を教えよう、好敵手よ。葬儀において神父は語る。故人は神様に愛されすぎて天国に召し上げられた、と。
然り、愛とは死だ。死こそが愛だ。オレは愛するが故におまえたちを殺したくて仕方がない!
今ここで、血祭りを繰り広げてもよかろう?我が妻よ!」
キャスターは今さっき姿をみせた、変わりにアーチャーが姿を消したが、だがあのサーヴァントキャスターの真名がわかってるのか?それにここでやろうって
「ウーン...デモアノ人、ナニカシテタミタイダシ、ソレニ、食欲マダ湧カナイカラ今ハイイヤ」
「むぅ、食欲が湧かぬのなら仕方がない。この戦いが始まってから初めて出会えたそなたの晩餐だ。命拾いであるぞ貴様ら!我が妻に感謝して早々に立ち去るが良い!!」
勝手に語りだして挙げ句の果てには立ち去れときた。身勝手だなぁ、でもここで戦うのは得策ではないし今日は帰るか。焦る必要もないし
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