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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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7部 中学生編
3章 夏休み突入
  綾とはやて

 
前書き
多分一番長い章になると思います。 

 
 やっと3年時間をかけてすべてが終了したのではやてを俺の部屋に呼び出した。

「そして私は綾ちゃんの毒牙に食べられるのね」

「モノローグを変な風に持っていくのやめてよ」

「まぁ軽いジャブやん」

「この私が本気で研究してもこれだけの時間がかかったのにギャグで返されると・・・、まぁいいわ」

「綾ちゃん本当に・・・」

「夜天の書が終了した。これで後はメンテもそちらの方に任せれるよ」

「ほんまに」

 小学生から行っていた夜天の書の再プログラムが終了した。
小学6年のころに全ては終わっていたのだけど、流石数千年規模で改革されたいわくつきの物だったので、少しだけ時間がかかった。
あの時終わったと思ったのだが、エルトリアの事件が起きて治すところが見つかったのが幸いと言えば幸いだ。
みんなは忘れてしまっているが俺にはあの手の技は効かない仕方がない。
細かい修正がやっと終わった。

「やはりリーンの方は完全に力が失われた状態だけどいいかな?」

「私は力が欲しくてリーンフォースがいて欲しいわけじゃない。
家族やからいてほしいんや」

「うん知ってる、あれだけいっていたのに完璧に直せんでごめんね」

「なに言うてるん、本来あの時にお別れしないといけなかったんや。感謝すればこそや」

「今日呼んだのはそれだけ」

 久しぶりにあのとき以来だと思う。はやてが涙を流しているところ。
悲しい涙じゃなく嬉し涙だからこれはいいのかなと感じた。

「すこし違うけれど約束は守れたのかな」

「あたりまえやん」

 涙を流しながら笑顔で返してくれた。

「これだけは必ず終わらそうと思ったんだよね。
数年前にさ、魔導師組みんなボコったことあったでしょ」

「あ~あったなぁ。あのあと大変やったん」

「あのあと?」

「そうや」

「みんな仲良くなっておしまいおしまいじゃなかったっけ?」

「あ~綾ちゃんとなのはちゃんだけな」

「まぁみなさん乱入だったしね」

「そうじゃなく、一方的に負けたからみんなで模擬戦やって鍛え直したんよ」

「へ~そうなんだ。でも私も色々鍛えてるから追い付かせないって言っといて」

「今度は勝たせてもらいます」

「話が脱線した。あのときの遅くなったけどクリスマスプレゼントとちょっと八つ当たりしたときのお詫び」

「本当にありがとうな」

「そういや夏休みどないするん?」

「あと1年半かぁ」

「学校卒業までにか」

「まぁね。受験勉強かな」

「綾ちゃんもこっちにくるんじゃなかった」

「予定はね、親を捨ててまで行く理由が思い付かない」

「捨てるって大袈裟やん」

「ほら私一人っ子だしね。嘱託は多分続けるけれど」

「なのはちゃんはどないするん?」

「なのはは私のものじゃないよ?」

「そんなの知っとるわ?」

「大袈裟だって、もうすこし未来の幅を増やそうって思ってるだけ」

「まぁええわ。まだ本決まりと違うんやろ」

「だねぇ」

「そういえば、はやてはこの夏どうするの?」

「試験と向こうの引っ越しの場所の候補決めしないとね」

「はやては向こうにいったらキャリアウーマンだね。遅れていったらちょっと怖いかも?」

「なに想像してるねん」

「いや、はやてが私にパワハラとセクハラの嵐でわたしが鬱になっていく想像?」

「なぜ疑問系」

「まぁ冗談はそこまででテストとデバイスがんば」

「ありがとう」

「もう金輪際こんな面倒なのやらないからね」

「了解や」

そうして俺たちの夏休みが始まった。 
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