魔法少女リリカル☆イリヤ
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お祝い
「え?じゃあミユは海来るのって初めてなの?」
「来たのは2回目、入るのは...初めて。だから海で何をするべきなのかよくわからない」
「泳いだりはしゃいだりして楽しむだけですよ?」
「そう...」
「でも珍しいね、こんな海に近い町に住んでるのに。私も言えた義理じゃないけどね」
「少し前までは海外にいたから」
「海外!?帰国子女だったんだ」
....
「小さい頃は冬木市に住んでた。父と兄と...3人で。でも父が病死して...それから海外に引き取られてこっちに帰ってきたのはつい最近」
「もしかしてそのお兄さんってのが」
「...うん、士郎さんによく似ている。でももう会えないと思う、でも私がここにいる事がお兄ちゃんが望んだ事だから」
「....そっか」
「そうなんだ」
「クロは向こうに行かないのか?」
「ん?いえ、ちょっとイリヤに思ってただけ」
「じゃあ向こうに「アイスキャンディーいかがっすかー!」...」
「なんなのもー!うるさいわ!」
「む?おや貴女方は」
「バッバゼット!?」
「ま、また出たわねバサカ女!」
「ててて転身しなきゃ!ルビー!ルビー!?いないなんでー!?」
「えっと誰ですか?」
アリシアが間に入って聞く
危ないから下がってろと言いたいが相手に敵意はないな。何故だ?
「子供にそういう反応をされるとさすがに少し落ち込みますね、それに3人増えてる。我々と接点のある者かもわからない相手に事を構えるつもりはありません。それに元々ここで貴女方とやり合うつもりもありませんから...何故なら今の私は...ただのアイスキャンディー屋さんですからッ!!」
(((なにそれ)))
「先日の戦闘行為で発生した被害の修繕費用ですが何故か協会を素通りして私に請求が来まして...カードは止められ路銀も尽きました」
ルヴィアさん何やってるんですか。嫌がらせじゃないですか。というかやり過ぎな気がしなくもないが殺されかかったんだし割りに合うのか?
(ルヴィアさんだ)
(エーデルフェルト恐ろしい子)
「ですが大した問題ではありません!金など日雇いの仕事(バイト) で繋げばいい。その気になれば道端の草も食べられる」
((((((この人なんかダメっぽい!?))))))
「この前の時と全然キャラ違くない!?」
「状況も言動も心なしか顔つきまでダメっぽく見えるよ」
「これが封印指定執行者?」
「アイスキャンディー欲しい!総刃買って!」
「姉さんだめだよ総刃に迷惑かけちゃ」
「いやアイスキャンディーくらいいいぞ?」
「まいどあり!一本500円です」
....は?ガリガ○君でも64円だぞ?
「お買い上げありがとうございます」
((((ボッ))))
約束された観光地価格ー!(ボッタクリ)
「あれ?どうしたのそんなにうなだれて」
「なんかダメっぽい人の押し売りに遭っちゃって」
「見て!アイス買って貰ったの」
「よかったねアリシアちゃん」
「フェイトも買って貰ったのかい?」
「うん、私はいいって言ったんだけど総刃がね」
「優しいねー、ホントに両手どころか周りに花だね」
ソウダネ、なんかもうどうでもいいや
「アルフさんが来てくれて助かったよ。さ、そろそろ会場に移動するか」
「会場?なんの?」
「ウチら疲れたからもう帰ろうかと思ってるんだけど」
「ちょっと!?今日の趣旨忘れてない!?」
「ほ...ほら!今日はイリヤちゃん達3人の誕生日で」
「すまんイリヤズ、ぶっちゃけ誕生会とか海に来る名目でしかなかったから半分忘れてた」
半分つーか完全に忘れてたよな!?
「ちょっとは歯に衣着せてよー!」
「しかし自分から誕生日祝ってくれとか言うのもどうかと」
「そんなはしゃぐ歳でもあるまいし」
「うわあああーん!」
イリヤが俺に泣きついて来る
しょうがない
「じゃあお前らの誕生会も開かなくていいな」
「いやー楽しみだな誕生会会場」
「早くイリヤ達の誕生日を祝おう!」
掌返し早いな
「ま、まぁそう落ち込まなくても店は俺が予約しといたから、そう大したもてなしはできないけどささやかな誕生会をやろう」
「海の家かぐまざわ?」
「んん?がくまざわってまさか」
「あ、ここ俺ん家がやってる店だ」
「「ナニィー!?」」
「お前ん家って道場じゃなかったのか!?」
「夏の間はなんか店もやってるんだ。道場より儲かるって父ちゃん言ってたぞ」
「らっしゃーい!お、なんだよ龍子じゃねーか」
【次男 嶽間沢凱介】
「やぁ、そちらはお友達かな?」
【長男 嶽間沢黎一】
「おぉ兄貴!」
「どうも予約を入れてた衛宮です」
「「あ、兄貴が出てきやがった!?」」
「衛宮さんね待ってたよ」
【母 嶽間沢ステラ】
「なんだ龍子のダチか!んじゃいっちょサービスしてやっか!」
【父 嶽間沢 豪兎】
「「両親まで!?」」
母親が外人さんなのね、だから龍子の髪の色が父親と違うのか
「な...何が起きてるんだ!?別に知りたくもなかったタッツン家の一同が勢揃いだ!」
「わざわざ紹介テロップ付きとか必要性がわからない!どうせ2度と出ないだろ」
「まるで主役級の扱いじゃないか!」
「脇役のクセに生意気だぞー」
今回の主役はイリヤ達なんだけど...
「人は誰しも自分の人生という物語で主役を演じてるんだ」
なんか龍子が光って見える!と、兎に角中に入ろう
ん?なんでイリヤ達はジャンケンなんてしてるんだ?
あ、美遊がガッツポーズをとった
....美遊の横にちょこんと俺は座る
なんだよそういう事か
「本当に私達が同席してもいいんですか?」
「構わないよ、むしろ多い方がイリヤ達も楽しいだろ、な?」
「うん!だからナノハ気にしなくていいよ」
「わかりました」
「それじゃせーの」
「イリヤ&クロ&美遊お誕生日おめでとー!」×11
「なんかすごいねこれ」
「カキ氷とアイス?」
「海で普通のケーキはキツいかと思ってさ特別に作ってもらったんだ」
「やるな海の家かぐまざわ...」
「えー本日はお暑い中皆様に集まりいただきまして」
「イリヤ、そういう挨拶いらないから」
「そそ、気楽に行こう気楽に」
みんな食べ物や飲み物に手を出す
ワイワイ楽しんでる中隣の美遊だけ真顔だった
「美遊?楽しくないか?」
「ううん、楽しいけど..誕生会って何をするものなの?」
えぇ、世間知らずなところあったけどまさかこんな所まで常識...あれ誕生会って常識なのか?よくよく考えたら俺誕生日祝ってもらったことないや。6月19日なんだけど、あれ目から水が
「誕生会なんだから誕生日を祝うものでしょ?」
「誕生日って祝うようなものなの?」
「...え?」
ま、まずそこから!?
「美遊さん偶に凄いこといいますね」
「随分根本的な質問するなぁミユッチは」
「今まで祝ってもらったことないのー?」
「.....ない」
やばい、あいつら地雷踏んだぞ
「そういえば私の誕生日っていつなんだろう?」
「え?」
「だって私生まれた日わからないし」
「え?なん」
「プレシアさんに聞けば万事解決じゃないかな!?」
「そ、そうだね母さんなら知ってるよね」
ふ、ふぅなんとか場は繋いだぞ!
一息いれたいがまだ根本的問題美遊の質問が残ってる。どうしたものか
「あー...そうだな、誕生日ってのはさ、生まれてきたことを祝福し生んでくれたことに感謝し今日まで生きてこられたことを確認する。そんな日なんじゃないか?」
さ、さすが士郎さん!良いこと言う!
「祝福と感謝と確認...」
「でもまぁそんな堅苦しく考える必要もないぞ、誕生日を祝われる側はさ美味いものを食べて適当に騒いで...プレゼントを受け取る。やることなんてそれでいいんだよ。3人ともお誕生日おめでとう」
そう言ってプレゼントを渡す士郎さん
「プレゼント!ソウもあるんだよね?」
「あるけど海だからって事で家に置いてきた」
「えー、今すぐ見たいー、なんとかしてー」
「はぁちょっと待ってろ」
「え?待つだけでどうにかなるものなのか?」
sideイリヤ
私達は中を確認する
「これ...ブレスレット?」
「かわいいかわいい!気に入ったわ!」
「おーい持ってきたぞ」
「早っ!?実は持ってきてたとかか?」
「うんそれでいいから。はい3人とも誕生日おめでとう」
ソウがプレゼントを渡してくれる。直ぐに中を開ける。中には
「ネックレス?」
「あぁ、お前らが水着選びに行った日に選んで買ったんだ。結構悩んだんだぞ?」
「もしかして貯金してたお金使って」
「あぁ、元よりその為にとっておいたようなものだしな」
ソウってこういうの選べたんだ。意外だなぁ
あまり女性に興味が無いものだと思ってたけど
「ありがとうソウ!お兄ちゃん!」
「きっと大切にするよ」
「あぁ」
「うん」
「ほらミユも」
「あ...今日まで生きてこられたことイリヤに会えた事、総刃に会えた事、みんなに会えたこと士郎さんに会えたことその全てに」
どうしてだろう。そう言ったミユの表情が
「感謝します。ありがとう」
わたしには泣いてるように見えた
後書き
ドライですが原作が終わってないのでやりようがないのでやりません。すみませんね。期待してた方
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