ちびまる子ちゃんH「たまちゃんが二人!?」の巻
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その5
まる子は遅刻しそうになり、急いで学校に向かっていた。何とか間に合い、学校に着いた。
まる子「はあ、はあ、たまちゃん、おはよう!」
たまちゃん「あ、まるちゃん、おはよう・・・」
まる子「昨日タミーに聞いて、どうすれば元に戻れるのか分かったよ!」
たまちゃん「え?」
まる子「この世界がタミーにとって嫌なように見せるんだよ!」
たまちゃん「どういう事?」
まる子「つまり、タミーはこの世界が見たくてたまちゃんの心の中から出たんだ。つまり、タミーにこの世界は嫌な世界だと思わせるようなことするんだよ!そうすれば元に戻れるよ!長山君もそう言ってたし!」
‐長山君は必ずそうなるとは言っていない。
たまちゃん「できるのかなあ・・・」
まる子「そりゃ、やってみなきゃわかんないよ!私も精一杯協力するからさ!」
たまちゃん「あ、ありがとう、まるちゃん・・・」
たまちゃんは本当にできるのか信じられなかった。
休み時間、まる子とたまちゃんは長山君の机に向かった。
まる子「長山君、私絶対にたまちゃんを元に戻すためにタミーにこの世界は嫌なとこだってのを見せてやりたいと思うんだ!長山君も協力してよ!」
長山君「え、でも僕はそうすればいいのかもしれないと言って必ずそうなるとは言ってないんだけど・・・」
まる子「いいの、いいの!やってみなきゃわかんないよ!」
長山君「う、うん・・・」
こうしてたまちゃんを元に戻す作戦が始まった。そして下校中・・・。
まる子「たまちゃん、今日はあたしん家に来なよ。もちろんタミーを連れてね!」
たまちゃん「え、いいの?」
まる子「そりゃもちろん、たまちゃんのためなんだから!」
たまちゃんはまる子の行動に振り回されている感がした。
たまちゃん(あ・・・、まるちゃん・・・)
そのときたまちゃんは自分の違和感を覚えた。いつもまる子の理解に苦しむような行動に対しては心の中でタミーになりきるのだが、なぜかできない。なりきれないのだ。
たまちゃん(心の中でタミーになりきれない・・・。ってことは実体化しているから・・・?)
たまちゃんはそれで急に恐怖を感じた。やはり何としてでも元に戻るにはタミーを心の中に戻すことに他ならなかった。
たまちゃん「うん、わかった!」
こうしてたまちゃんはまる子と別れて家に着いた。
たまちゃん「ただいま~」
そしてタミーを呼んだ。
たまちゃん「あんた、今からまるちゃんの家に遊びに行くよ!」
タミー「え、いいの!?タミー、今日もまるちゃんに会えるなんてドキドキしちゃう!」
こうしてたまちゃんとタミーはさくら家へ遊びに行くことになった。
たまちゃん・タミー「こんにちは」
まる子「あ、たまちゃん、それにタミー!待ってたよ~」
タミー「アハハハ!まるちゃんに会えて嬉しいわ!」
まる子「あのさあ、タミー」
タミー「まるちゃん、何ー?」
まる子「こんなこと言っちゃなんだけど、タミー、この世界はとんでもない世界だよ!今すぐたまちゃんの心の中に還った方がいいよ!」
タミー「え、そうなの?!」
まる子「ああ、そうだよ、アタシなんてね、いっつも鬼のようなお母さんとお姉ちゃんに怒られるし、学校にはテストなんて嫌なものがあるし、勉強とか面倒くさいし、ホント嫌な世界だよ!アタシなんてこの世界から今すぐ逃げたいよ!」
たまちゃん(ま、まるちゃん・・・、それって全部まるちゃんの嫌な事言いたいだけなんじゃないの・・・?)
タミー「ええ、そうなの!?でも私もう一人の私を見てそんなふうには見えないわ!」
まる子「いや、たまちゃんを見てるとそうは思えないけど、勉強とかお使いいかされるとか、ここはまさに地獄だよ!今すぐたまちゃんの心の中に戻らないと・・・」
タミー「戻らないとどうなるの?」
まる子「呪われるよ~」
たまちゃん「ま、まるちゃん・・・」
タミー「いやー!そんなの・・・!!」
たまちゃんはまる子の話に何も言えなかったが、タミーには相当なダメージのようだった。
タミー「そんな世界なの?せっかくまるちゃんに会えたのに・・・。でも元には戻りたくない・・・。ああ、タミーどうすればいいの!?」
その時、まる子の姉、さきこが居間に入ってきた。
お姉ちゃん「あら、たまちゃん、こんにち・・・、って二人いる!?」
タミー「キャー、もしかしてまるちゃんの怖いお姉さん!」
タミーはお姉ちゃんをみて怖がった。
お姉ちゃん「は?」
タミー「だっていつもまるちゃんをいじめる怖いお姉さんなんでしょ?」
お姉ちゃん「へ・・・?」
お姉ちゃんはまる子が変な事を言ったと察した。
お姉ちゃん「ま~る~子~!!」
まる子「お、お姉ちゃん、これには深いわけが・・・」
お姉ちゃん「言い訳無用!!」
お姉ちゃんはまる子をものすごい勢いで怒鳴りつけた。
タミー「こ、怖い、もうタミー生きてられない!!」
タミーはまる子とその姉を見て怯えた。
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