魔法少女リリカル☆イリヤ

うー、重い、苦しい...これは...クロか
案の定起きるとクロが俺の上に乗って寝ていた
いつ入ってきたし。ゼロ止めてくれてもいいんじゃないかな

「クロ...頼むから」

「この！」

「イリヤ...これはその、」

「ふけ」

プルルルルと電話がなる

「はいもしもし、なのは？うん...わかった。みんな連れて行くよ、うん。それじゃあ」

「なんでナノハとケー番交換してるの！？というか携帯電話なんてなんで持ってるの！？」

「いや、士郎さんとの連絡手段で渡してもらってる。それよりフェイトが本局に行くらしいから臨海公園...待ち合わせしてた場所だな。そこにみんなで行くぞ」

「うー...」

「クロ？どうした？」

「ま..りょ...く」

「魔力？」

はて、なんの事やら

「魔力が足りない」

「悪い俺トイレ行きたいんだ」

「私もトイレに用があるから！れでぃーふぁーすとだよ！」

「ソウ...チューしてー」

うわ、直球で言ってきたし。恥じらいがないのかよ
イリヤは顔赤くしてるし

「だ、ダメー！私がする！私がするからソウはもうキスしちゃだめ！」

よくわからんが助かったのか？
とりあえず美遊に連絡する
美遊もちょうど起きていたようでオーケーとの事、今俺の部屋で事案発生中だしな、うんどうしよう
早く終わらないかな




「顔赤いですけど熱でもあるんですか？」

「いや、これはちょっと恥ずかしい所見たってだけだから、うん。大丈夫」

「うぅ、乙女の純潔を奪われた」

「何よ、イリヤは大人になったらあぁ言う事するのかなって思ってるくせに」

「なななななにを言ってるのかな！？」

仲のいい事で

「みんな！」

「フェイトちゃん！」

「ごほん...それじゃあ４人も来た事だしあまり時間はないがみんなと話すといい。僕達は向こうに行っているから」

「おーい、俺を女子達のたまり場においてくつもりか？ユーノ！助け、わかった！わかったからそんな顔するなフェイト」

フェイトの泣きそうな顔に負けて仕方なく残る事に、俺達フェイトとあまり接点ないんだが

「変だね、いっぱい話したい事あったのにフェイトちゃんの顔をみたら忘れちゃった」

「私も、でもこれだけは言えるよ、ありがとう。みんな。私達家族を助けてくれて」

「うん！よかったねフェイト」

「安心した」

「ソウは私のだからってイリヤなにするのよ」

それぞれ思いを言葉にして話す

「俺はできる事をやっただけだ。守りたい物の為に...な」

撫でてやる

「それでもだよ。ありがとう」

「あぁ、感謝の気持ちは受け取っておくよ」

「君に返事があるの、『友達になりたい』って言葉、それの返事」

「！」

「でも私には友達なんてアルフくらいしかいなかったからどうやったら友達になれるのか」

「簡単だよ、すごく簡単、名前を呼ぶの。
ただそれだけでいい。君とか、あなたとかじゃない。ちゃんと相手の目を見てその人の名前を呼ぶの」

「名前」

「うん、フェイトちゃん。私、高町なのは。なのはだよ」

「...なのは」

「うん」

「なのは」

「うん！」

「なのは！」

「うん！」

２人共涙を流しながら名前を呼んでいる
いいな、こういうの。うちは殺伐としすぎてたけどクロともちゃんと和解できたしな

「....」

クロも真剣に見てる、イリヤも美遊も
綺麗な友情だな

「総刃も、えっと、イリヤに美遊にクロだよね？みんなも友達」

「うん！よろしくねフェイト！」

「友達...ただ名前を呼ぶだけで...イリヤ！」

「え！？な、なに？」

「あれ？」

「私達はもう友達でしょう。フェイト...ソウを取ったらだめだからね。私の夫なんだから」

「取るってなんだよ！？というか結婚した覚えはない！」

「ふふ、大丈夫だよ。私も総刃がそんな事しないって知ってるから」

フェイト...

「総刃は年下に興味があるんだよね。アリシアとか私とかなのはとか」

「誤解だー！？」

「「ロリコン」」

「私はそれでも愛してもらえるなら」

「違うから！年下好きじゃないから！その人個人を好きになるって！」

「....さようならは言わない、またね」

「うん！またね！」

俺達の長い春が終わった。これからは夏だな。
俺達の壮絶な夏が始まる、勿論フェイトも一緒にで 

これにて一旦終わりです。また明日投稿します...多分