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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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7部 中学生編
1章 修学旅行
  サウスタウン6 ギースタワー

 場所は指定されてはいなかったが、暗黙の了解っていうやつだ。
あそこと言ったらここしかない
悪のカリスマ、帝王ギース・ハワードの居城
ギースタワー 
俺が敷地内に入ろうとすると、
いかつい警備員の人に呼び止められた。

「なにか用か?」

「ビリー・カーンに呼ばれたんだけど」

「ビリー様からなにも聞いていない、ビリー様の命を狙う不届きものとみた」

 警備員は笛を吹いて、ギースタワーの方から総勢30人ぐらいの男たちがやって来た。

「本当の目的を言いな」

 女性一人で正面からビリーの命を狙う
そんな無謀な人がいるんならあってみたいかも

「大の男が女性一人の意見を聞くのにこんな大勢の男がいないと発言できないなんて恥ずかしいわね」

「貴様が普通の女性ならこんなに呼ぶわけないだろうがファントムレディ」

「本当に呼ばれたんだけど」

「敵であるお前を呼ぶ理由がないだろうが、てめえら襲え!!」

 ヤッパリこういう風になるんだなぁ
敵が大勢襲いかかってくる瞬間
俺の前方を地を進んでいくエネルギー状の衝撃波が横切った。

 これはパワーウェイブ

「綾、こんなところでなんのパーティをしてるんだ」

「呼び出し食らったんだけど、エスコート役の男性が多くて困っちゃって、テリー良ければエスコートしてくれない」

「俺でいいのか」

「じゃなければお願いしないわ」

「O・K」

 人数では2VS30数名
人数上では不利なんだけど
質が違いすぎて数分後にはけりがついた。


「ありがとうテリー、本当にどうして知ってたの?」

「あれだけ大事(おおごと)になってたら俺の耳にも入るさ、
チャイナタウンはタン先生の家もあるし、あそこは俺たちのここでの住居になってるしな、そう言えばタン先生の事ありがとうな」

「なるほど、んっお世話になったからね。今言うべき事?」

「あぁすっかり礼言ってないことを思い出してな」

俺達はそう雑談をしながら戦っていたけれど、
数分後には警備員が全員お外でおねんねしてしまった。

「折角の修学旅行なのになんでこんな争い事をしないといけないのかしら、サウスタウンらしいと言えばそうなんだろうけれど、今の私一般人なんだけどなぁ」

「綾が一般人ねぇ。まぁ無視すると面倒なことが起きるの知ってるからだろ」

「まぁね」

 通路にも人はいたがそれらも追い払って、ある部屋の扉の前まで来た。

「私なんで呼ばれたんだろ」

「今さらか」

「ビリーとは接点がないんだよね」

「そうだったか、のりこんだとき」

「私ビリーとあってないし」

「そっか、一目惚れだったりして」

「ビリーが・・・」

「「ないな」」

「まぁ、開けるね」

「あぁ」

 俺は扉を明けると片寄った和室の部屋にバンダナをしている男性がこちらを睨み付けていた。

「呼び出ししといてあんな騒ぎは勘弁して」

「御客になにも出さないのも悪いと思ってな、なんでテリーテメェがなんでいるんだ」


「あぁなりゆき?」

「だよね、なんのよう?」

俺に相槌を求めないでほしいんですけれど

「町での騒ぎの落とし前に決まってるだろうが」

「話はそこで終わったと思ったんだけど、今私修学旅行で忙しいんだよね」

「はぁ修学旅行?」

「知らない?学校の行事で・・・」
「バカにするんじゃねぇ、んなもん知ってらぁ」

「おまえまさか高校生だったんか」

「美少女JKじゃなくて中学校の修学旅行だよ、ジュニアハイだよ」

「はぁ~?」

 そりゃ驚くわな?

「おい今何歳だテメ~」

「女に年を聞くのは・・・まぁ一かえっと14才だね」

「おいおいまじかよ」

「まぁね」

「おいまさか今日ちょっかい出そうとした女は」

「もちろんみんなわたしの学友で13才から14才の女の子だね」

「本当か」

「こんなことで嘘言わないって、もう反対にビリーの部下達を守ったぐらいだよね」

いくら無法地帯なところもあるこの町でも年場も行かぬ子供には結構うるさい場合がある。

「ビリー、話もついたことだし俺かえっていいか」

「テリーその内ケリつけさせてもらうからな」

「テリー帰るの」

「危ないことがなさそうだからな」

「ありがとうね」

 テリーは手を振りながら来た道をそのまま帰っていってしまった。

「ビリー私をどうするつもり」

「ガキを相手にするほど落ちぶれちゃいねえよ」

「ふ~ん、いい運動になったからいいけど」

「学校卒業したらなにするんだ?」

「まだ何にも」

「俺らに手を貸さないか?」

「親がいるからパス、子供にそんな危ない話を持ってこなくてもいいじゃん」

「いつまでテリー達とつるんでいるつもりだ」

「面白いよ」

「てめぇこっち側の人間だろうか」

「私普通の女子中学生だよ」

「なんでもありの戦いならテリー達より強いだろうか、まぁいい、もし飽きたら連絡寄越せや」

「ありがと、帰るね」
「あぁ」

「それと私の友達の帽子拾ってくれたことありがとうと彼女が出来てよかったね」

「あぁん、あの時の女どもか、女・・・あれは俺の妹だ」

 やべぇ違う意味で厄介そうだからすぐに帰りますか

 俺も来た道をそのまま帰宅していった
何でも有りならテリーよりも強いか・・・
確かに格闘も何でも有りならきっと強いんだろうなぁ
一応顔出したから面子は保ったのかな。
楽しかった修学旅行ももうすぐ終わるなぁ
なのはの寝顔も結構見れたし満足なんだけど、
気になって仕方ないって言うのもあるんだよね
こういう血がたぎったときにはあまり帰りたくないかも勢いで襲っちゃいそうで、なんで戦いが終わるとこう欲望が高くなるのかね
もう夜中でもあるし、帰らないといけないことだから
俺はホテルを真っ正面から気配を消して帰った。  
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